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スラム街を訪れて


僕の自己紹介でお話しした通り、大学卒業後はアフリカへ二年間子どもたちにサッカーを教えに行きたいと考えています。

この夢を掲げたのは、大学3年生の夏にフィリピンのスラム街でボランティアをした経験が大きく関わっています。

当時、僕は海外に行くということを考えたことがありませんでした。
しかし、日本で様々な活動をしていた時、「海外に一度行ってみると世界が変わるよ」とたくさんの大人たちから教えてもらい、興味を持ち始めました。

海外に行くのなら発展途上国へ訪れてみたいと考え、探していたら、フィリピンのスラム街ボランティアを見つけました。
スラム街の生活に興味があり、そこの子どもたちと関わってみたいと思い、行くことを決断しました。

活動の様子

フィリピンのスラム街で一週間ボランティア活動に参加しました。
炊き出しをしたり、日本から持参した服やおもちゃを配ったり、企画を考えて現地の子どもたちと遊んだり・・・などたくさんの活動で交流してきました。

スラム街での生活で特に印象に残った出来事は、タクシーに乗って信号待ちをしていた時、赤ちゃんを抱っこした子どもが窓をこんこんと叩きお金ちょうだいと言ってきたことです。

他にも、ネオン街で貧しい子どもがお金をもらうためにいろんな活動をしているのを見ました。
タクシーを拾ってお金をもらう子ども、道案内をしてお金をもらう子ども、手作りのアクセサリーを販売してお金をもらう子ども。
経済的に大変なことは想像していたのですが、子どもがそこまでしないと生活できないのかと衝撃を受けました。

しかし、現地の方とたくさん交流をして気づいたことがあります。
スラム街の子どもたちは目がきらきらと輝いていることです。
失礼な話ですが、豊かな生活を送っている人々を恨み、目に闇が宿っているだろうと勝手ながらに考えていました。
それは間違った考えだと気付かされました。
日本より経済的に豊かではありませんが、本当に心が豊かだと感じました。

子ども達と交流した際の写真

現代の日本の子どもたちは周囲と比較して生きているように感じます。自分もまさにその1人でした。
○○が持っているから自分も持ちたい、○○より良いものを持ちたい、○○が〜を食べてたから自分も食べたいというように。
スラム街の人々は目の前のものに感謝しながら生きています。
経済的に豊かな人を羨ましく思うのではなく、自分が置かれている環境を精一杯感謝して生きています。
日本の子どもたちを否定する訳ではありませんが、スラム街の人々に感銘を受けました。

このボランティア経験をきっかけに、将来発展途上国で自分が出来ることはないかと考えるようになりました。そして、発展途上国でサッカーを教えたいと思うようになったのです。

生きていく上で大事なことは物質的な豊かではなく、精神的豊かさです。


読んで頂いた皆さんに伝われば幸いです。

「豊かさは物質ではなく、心の中にある。」

                                          エピクテトス

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