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そうだ(かわいい19歳に会いに)京都、行こう。

大丈夫。

最悪なタイトルだと、僕も思っている。


30過ぎのおじさんが19歳(男)に会いに京都まで行くのか??
正気か???と思う読者の方もいらっしゃると思う。


僕も信じられないが、残念ながら正気だ。
実際に僕は、この記事をかわいい19歳に会いに京都にいくための新幹線の中で書いている。隣の女性に見られていないか怯えながら。

1ヶ月前、今年の夏は何しようかと、ぼんやり考えていた。いつものコメダ珈琲で。


悩んだ結果が、タイトルの通りだ。
マッチングアプリで知り合った方に
「どうですか?」
ときいたら、いいですよ、と。
生きてさえいれば、良いこともあるものだ。

これは僕のどうしようもない旅行記だ。
とりあえず、旅行の予定から書こうと思う。

お。新富士駅に着いたみたいだ。
あれ?そういえば、新幹線の到着の音変わった?

少々長くなるかもしれないが、読んでいただけたら嬉しい。



聞き慣れない到着音で目が覚めた。もうすぐ京都だ。

記事を書こうとしたまま、いつの間にか寝ていた。らしい。
全然書けてないし、隣のお姉さんにも見られたかも知れないし、最悪だ。
いつもこうだ。やる気はあるのにうまくいかない。

仕方ない。続きは帰りの新幹線で書こうと思う。



あれから3日が経った。
僕は今帰りの新幹線に乗っている。
旅の思い出に浸りながら続きを書こうと思った。

が、
自分で考えたこの記事のタイトルのキモさに正気か????となっている。

とにかく。
僕は、京都で19歳とリアル※1※2をしたのだ。

※1ネット上で知り合った人同士が実際に会うことを指すゲイ用語。
※2ですが、覚えていても一生役に立たないのですぐ忘れてください⭐︎

この旅行記(京都編)には、2名の男性が登場する。僕みたいなテキトー人間に会っていただいたお2人には、本当に感謝である。

それじゃあ、1人目の待ち合わせのところから。

京都についた。
お腹が空いていたので、京都駅の階段横にある小さなカレー屋に入った。
そこで、「懐かしの新幹線カレー」というものを注文した。
食べながら、新幹線カレー?懐かしの?何が?と、冷静に思う。
店員さんに「なにが懐かしいんですか????」
と聞こうと思ったが、やめた。
最後まで疑問は払拭されなかったが、味は良かった。

駅を移動し、待ち合わせのケーキ屋さんの前でソワソワと、挙動不審な僕(33)。職質されてもおかしくない。

そこに19歳の彼、登場。
「あ、どうも、はじめまして。」
(か、可愛い、、、)と思いながらも悟られぬよう、いたって冷静にそして爽やかに挨拶を交わし、目的地へ。

目的地は、彼が通っている大学。
〇〇大学とする。
なぜ、目的地が大学かというと、僕はその〇〇大学に通いたいと強く考えている時期があったからだ。
高校時代、「〇〇大学を受けようと思ってて」と相談した時には、担任に「何浪するつもりじゃボケェ」とガチギレされ、そのあと予備校のチューターに、「〇〇大学を受けようと思ってて」と相談した時にはシンプルに無視⭐︎された大学。

僕はいま、そこに向かっている。

結局、何浪もする勇気はなかったし、無視⭐︎したチューターのなんとも言えない表情が全てを物語っていたので、僕は身の丈にあった大学を受験。
その時からうっすらとした後悔みたいな感情と共に、いつか行ってみたいなぁ。と、恋焦がれていたのだ。

THE・学歴コンプレックス⭐︎

駅から大学への道のりを歩く。
居酒屋。カラオケ。牛丼屋。
喫茶店に古本屋。
ちょっと古びた銭湯。
スウェットで歩く学生に、
男女で談笑しているグループ。

あァ、学生街すぎる。

輝きすぎている。あまりにも将来への可能性が広がりすぎている。

将来への可能性が閉ざし始めている僕はちょっとした居心地の悪さを感じながら、歩く。

受験時代の話、実はリアルするのが初めてな話、
サークルの話、いろんな話をしてくれる彼。
積極的にコミュニケーションをとってくれるのが嬉しい。リアルが初めての19歳に会話をリードしてもらう30代。ツライ⭐︎

そして、大学到着。


おぉ、ここが!!!!!
あの、僕が受けようと思っただけで担任にガチギレされた大学⭐︎

幅の広い並木道が気持ちいい。

たまたま、ほんとにたまたまオープンキャンパスの日で、図書館とか学食にも割とすんなり入れた。
ふふ、僕も意外と大学生に溶け込めてるかも⭐︎と、久しぶりの学生気分を味わいながらキャンパスを歩いていたら、サークル勧誘の学生さんが「どうぞー!」とチラシを渡してくれた。
と、同時に僕の顔を見ると、「やべ、勢いでおじさんにも渡しちゃった。」感満載の複雑な表情を浮かべていた。

詳しい内容はお相手の方の個人情報にも関わってくるので割愛するが、彼の高校時代の話や受験にまつわる話を聞いて、
「アッ⭐︎僕だったら本当に何浪してたかわかんなわ〜⭐︎高三の時の担任止めてくれてありがと〜⭐︎」となったことだけは付け加えておこうと思う。

そのあとは、鴨川を散策したり、川床のあるスタバに行ったり、ガリガリくん(梨味)を食べたりして楽しく過ごした。

おしゃれなスタバを見るとすぐに入るのやめたい。

彼のおかげでとても楽しいリアルになった。
股ずれがちょっと痛いのを我慢して、
「また会いにくるわ!勉強がんばってね!またね。」
と、年上ぶってお別れすることに成功したことも相まって、僕はなんともいえない満足感に包まれていた。


ーこの後、死を感じるとも知らずに。






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