孤独感の解消法について②友達を作るのが難しいなら、仲間を作ろう

今回も前回と同じく、精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリストの内容を元にして自分なりに解釈して書いた記事となります。

さて前回の最後、悩みを相談できる「親友」「相談相手」「癒し手」の他に、趣味を一緒に楽しむ人間関係を作ることによって更に人生を豊かにしよう、というような感じで締めたのですが、その人間関係は「友達」というよりも「仲間」を作るようなイメージで築くといい、というテーマで語らせて頂きます。

ここでいう「友達」とは、「特定の目的を持たずに話をしたり馴れ合ったり出来る居場所として機能する関係」、「仲間」とは、「特定の目的を持って協力し合える関係」とします。

個人的な感想ではあるのですが、高校時代は友達が出来ていたのに、大学に入ってから全く友達が出来なくなった、という人は多いのではないのでしょうか。

高校までは1年間同じクラスで過ごし、学校行事も基本的にクラス単位で行う物が月に1回はあったりで、学校の体制としてクラス間で親交を深めるようなイベントが強制的にあるので、極力他人と関わらない生活を送っていたとしても、1年の中で必要最低限の人間関係は築かれます。

ただ、その中には勿論本当に趣味や価値観が合ったりで友達、そしてゆくゆくは親友になれるクラスメイトもいるかもしれませんが、所詮は学校という狭い世界の中だけの人間関係なので、そういった友達に巡り会える可能性は低いと思います。

それでもクラス内で孤立すると学校行事などで辛い思いをすることになったりするので、妥協して過ごしやすいクラスメイトを見つけて、無理矢理話題を合わせたりして自分を殺す形で仲良くなり、クラスの中に居場所を作るために友達を作る...という人はいるんじゃないかと思います。

勿論それは間違っていることではありません。一人でいると特に集団行動においては困ることになりますし、いじめの対象になりやすくなるかもしれませんし(ただその時友達を作っていたとして、その友達が自分を助けてくれるかは別ですが...)。そういった意味では「居場所を作る」といった目的で友達を作るのは間違っていることではないと思います。

ただしその価値観で行くと、大学では「居場所を作る」必要が無くなります。学校行事もなくなり、集団行動も大分減って一人で講義を受けたりするのが当たり前になってくるので、高校時代までに孤立していたりいじめを受けていたりしたような人にとっては、とても過ごしやすい環境になると思います。

しかしその反面、友達を作る必要が無くなったと言うことは同じ理由で友達を作ろうと話しかけてきてくれるようなことも無くなったということなので、自分から人に話しかけに行かないと学年内で孤立してしまいやすいです。

とはいえ、友達の定義が変わってくる大学生からは友達を作りづらい、と思う人もいるでしょう。そこで今回のテーマとなる、「友達よりも仲間を作ろう」ということになります。

先程は仲間の定義を「特定の目的を持って協力し合える関係」としましたが、これは勿論大会の優勝に向けて練習するスポーツ系のサークルなどの他にも、手芸のような趣味のサークルでも「よりよい作品を作るためにお互いアドバイスし合う」というような関係であれば仲間になりますし、ゲームでも「お互いにゲームが上手くなるようにアドバイスし合う」というような関係であれば仲間になります。

仲間のメリットとしては、人間性が合うかどうかよりも自分の好きな趣味を通して関わり合う関係性のため、人と仲良くなりやすいというのが一つと、また共通の目的に向かって協力し合うという関係性から、向上心を満たして成長が望めるというのも大きな点となります。なので今友達が多いという人でも、仲間と呼べる間柄の人がいない、と感じた場合は、仲間を作ろうとしてみるのもいいのではないのでしょうか。

このような形で趣味から仲間を作ろうと思う場合は、友達作りの時も友達がいなかったり少なそうな人の方が話しかけやすいのと同様に、サークルの人数が少ない所に入ったり、またそれか自分でサークルを作ってしまう、というやり方をすると親密な関係になりやすいです。

例えば私が今仲良くしているゲーム仲間と親密になったきっかけのゲームは、現在の人口が100人もいないだろうマイナーなゲームでした。こういった元々の数が少ないような界隈に入ると、一人入ってくるだけでもとても喜ばれる物です。

これは大学生だけでなく、会社内だけでなく会社外にも人間関係を持ちたい...と考えている社会人の方達にも使える考え方です。人間関係を築く助けにこの記事がなれば幸いです。

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