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タヌキの嫁入り 3月18日のこと

春眠暁を…か。昨夜もまた寝落ちしてしまった。

一昨日と打って変わって昨日は春一番?というには強すぎる冷たい風が
吹き荒れ、朝、三春町には暴風警報が出たほど。
花開いたばかりの梅たちは大丈夫だろうか。

これではお客様は来づらいだろうと思うような日。
いつもはなかなか行き届かない細々した場所の掃除などをしながら、
ふと外を見ると青空なのに雪が舞い始めた。

風花

きれいな喩えだなぁ。一体誰が考えたんだろう?
この言葉のお陰で目の前の景色が特別なものになるようだ。

タヌキの嫁入り

そう呼ぶこともあるそうな。
空が青く雪降る中を、花嫁衣裳を着たころんとしたタヌキと
その御付きの、これまたころんとしたタヌキたちの行列が
そろ~りそろり。いや、のそのそ歩いて、中にはつまづいて
すっ転んでしまう子もいて。
愉快な様子でこちらへ向かって歩いてくる景色を想像すると、
なんとも口元がゆるんで心がほぐされる。
あるような、ないような。ないかもしれないけれど、
そんな世界があるかもしれないと信じた方が、
豊かな気持ちになるというか。まさにおとぎ話の世界。

一瞬窓の外が真っ白になるくらい吹雪いたかと思えば、
また何事もなかったかのようにパーッと青空が広がって雪も止んで。
コロコロと変わる空の様子に人間たちが翻弄されているうちに、
タヌキの嫁入り行列は町を通り抜けて向こうのお山へ
去って行きましたとさ。めでたし、めでたし。

3月18日(月)風花 最高気温5℃ 最低気温ー2℃
もう誰も来ないんじゃないだろうかと思っていると、
夕方になってKUU先生がご来店。二人でお茶っこタイム。
そこへ三春町の歴史民俗資料館の日向先生も。
次回の歴民の企画展が面白そう。