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仕事で大切なことはゲームから学んだ

年末年始の休暇中は、パワプロの「栄冠ナイン」をやってました。大晦日も紅白歌合戦を観ることもなく、パワプロの「栄冠ナイン」をやってました。

累計300時間以上溶かしてしまったからには、なにかしら有益なアウトプットにつなげないと浮かばれない。

本記事では、プレイする中で身につけた栄冠ナインの攻略法を説明しつつ、そこから導出された仕事上の学びについてまとめてみました。

そもそも「栄冠ナイン」とは

説明不要だと思いますが、一応公式サイト引用しておきます。

弱小高校野球部の監督になり名門野球部を作り上げよう
監督という立場で練習の指示や試合を采配、チームを甲子園優勝まで導こう!
各選手の能力に合った育成はもちろん、毎年の行事に合わせ、進路相談や食事会の開催など学生ならではのケアも大切。
選手は3年で卒業してしまうが、毎年新しい部員が入部してくる。
チーム力を維持するのが監督の重要な仕事だ。

https://www.konami.com/pawa/2020/mode/eikan

①中長期で勝ちたければインフラやシステムに投資せよ。選手(メンバー)は入れ替わってもシステムは残る。

ゲームの舞台は高校野球なので、選手たちは3年で卒業してしまう。強いメンバーを揃えても、強いのはその年だけ。ゆえに、目先の効果だけで見ると、高くない、中長期を見据えて練習設備を整え、グラウンドレベルを上げておくことが重要になる。

属人依存の「自転車操業」に陥っていないか

仕事においても、組織として中長期に勝ち続けるためには、属人的な局所的な強さだけではなく、再現性を担保するために、ツールを導入したり、ナレッジを蓄積していくことが大事。組織づくりは土作り

これは、直近受けた取材記事でも触れていた。(ゲームの学びは、こうして仕事に生かされている。)

ただ、実際には広告運用の組織って3年くらいでメンバーの半分が入れ替わってしまうと言われています。せっかく自分のスキルを継承し育成した運用メンバーが離れてしまい、組織として運用の成果を担保しづらくなっていきます。そのときにやっと組織としての運用スキルの標準化、運用スキルの再現性向上の重要性に気付き、ツールを導入するケースは少なくありません

SO Technologies 長谷川氏が語る、広告運用の自動化と広告代理店の組織のあり方の変遷 | Shirofune(シロフネ)|国内シェアNo.1広告運用自動化ツール


②長期ビジョンを持ってチームを作れ。1年目から将来の主軸を抜擢せよ。

基本的に1年生は能力値が低い。具体的には、入学時点の能力値は100~200。その時の3年生がおおよそ300~なので、1年生の一番優秀な選手よりも3年生の最下位の方が戦力としては上。

それゆえ、ベンチ入りメンバーは2~3年生で占められがちだが、ここで、能力値は低くとも、将来の主軸となりうる1年生を3名程度ベンチ入りさせておくのがこのゲームの戦略のコツになる。(これに気づいてから勝率が安定するようになった。)

目先の達成ばかりに囚われ、現時点の能力ありきで役割配置していないか

中長期を見据え、将来主力になるであろう人材に、戦略的に優先的に機会を与えられているだろうか。

若手を現状戦力で足りないポジションから優先的に配置してしまいがちだが、将来の幹部候補には、若いうちから意図的に必要な経験を積ませる必要があるのである。

③目先の勝利にこだわれ。1度の敗北が向こう3年足を引っ張り続ける

このゲームで最も能力値が上がるのは「試合で勝つ」こと。トーナメント戦なので、地方大会の1回戦で負けると、そのシーズン1試合しか出来ない。

ただ、このゲームの理不尽さであり、面白さにもつながっているのが、能力値的には、圧倒的に勝っていても、まれに負けることもある。そうなると、能力値が伸び切らず、その影響は当時1年生だったメンバーが卒業するまで続いてしまう。

故に相手がどんなに弱小高校だったとしても、舐めプすることなく、緊張感を持って勝ちに行かなければならない。

「勝ちグセ」のない組織は、いざという時、勝ちきれない

人間なので、どうしてもラクに流れてしまう。「この仕事は抜いてもなんとかなるだろう」そう思った瞬間に足をすくわれる。

④レギュラーだけで戦うな。いち早く勝利を決めて、控えメンバーに機会を与えよ。

上記と一部矛盾するかもだが、試合に勝つことを優先しつつも、控えメンバーを試合に出して場数踏ませることが、このゲームのコツ。

そのためには、試合の序盤でセーフティリードを確保し、レギュラーを順次控えメンバーに入れ替えていく。ここのさじ加減を見誤って敗北した時がこのゲームで一番のたうち回る瞬間でもある。

達成可能な目標と早期達成で若手にチャンスを与えられているか

目標は高ければ高いほうが良い、という論調もあるが、目標をステークホルダーとの約束であり制約条件と捉えると、多少余裕を持った目標設定をした方が良い派。「勝ち」の定義を組織能力を大きく超える所に設定すると、育成のための機会を作れない。

敗戦処理ではなく、「勝」戦処理、それも、セーフティリードをギリギリで設定することの緊張感の中でこそ、人は大きく成長する。

⑤スカウト(採用)の成功/失敗は後で取り返せない。最優先で取り組むべし。

栄冠ナインで、練習設備を整え、試合に勝ちづづけること、もう1つ大事なのはスカウトである。「キャッチャーA」などの特殊能力を持った選手や初期能力が200超えの選手をどれだけ確保できるかで、その学年が有望かどうか大きく変わる。

「新入生の履歴書」を使うことで、年10回までスカウトできる機会をフル活用することは必須。2月末にまとめてスカウトするのがコツだ。ぼーっとしてると忘れがちだが、これを忘れるとモブキャラ占有率の高い残念な学年になってしまう。

事業責任者は採用が仕事

不足ポジションの有無に関わらず、採用の門戸は開き続けること。優秀な人材のジョインは他のあらゆる施策を大きく上回る成果につながる。

⑥家庭とのバランスを意識せよ。平和な家庭生活はあらゆる前提条件だ。

ゲームに没頭しすぎて、家庭生活をないがしろにするのは言語道断である。なぜ、今、私がnote執筆に時間を割いているのかと言えば、妻にゲーム禁止を言い渡されたからに他ならない。42歳でゲーム禁止されるとかウケるよね。

まずは家庭生活を安定させること

大事。

まとめ

いちプレイヤーとして短期的に勝つのではなく、事業経営者として中長期的に勝つには、という課題に直面している人にとっては、この栄冠ナインからの学びは役に立つ部分も多いのではないでしょうか。

栄冠ナインをプレイすることで、この学びを分かち合えることが何よりの喜びです。

(おまけ)ボツ項目

  • エースを指名しキャプテンの責任を負わせよ。その積み重ねが強さを作る。

  • とにかく優秀なヤツを獲れ。ポジションは後で変えれば良い。

  • 際立った強みは育成では補完できない。採用時に見極めよ。

  • 投資の効果が最も発揮されるのは「今」使える投資(アイテム/特能)は惜しみなく使え。

  • ポジションに応じて求められる強みを伸ばせ。成長を本人まかせにするな。

  • チャンスは突然やってくる。切れるカードはバランスよく残せ。

  • 毎年あるイベントに備えよ。発生することがわかっている事に無策で臨むな。



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