追憶のレイトショー

2017.11.18 Release
8th MiniAlbum「 追憶のレイトショー 」より


追憶のレイトショー

路地裏に薄明かりが灯る ミニシアター
知らないタイトルの映画が幕を開ける
ハッピーエンドにきっとならない結末を
ただ待ち続けるだけの そんな夜があっても良い

必要のないものは 全て捨て去ったはずなのに
ぽつりと一人 部屋に取り残された気分
磨りガラスの向こう側へ駆け出せたら
今日の自分を許せるのにと思うけれど

お決まりの通り雨に
濡れた姿で歩くラストシーン
別れはいつだって同じ痛みね
ほんの少し 心を騙せるようになったけど

ぼんやりと 見つめる先に
モノクロのムービー
追憶のレイトショー
口癖のように彼女は問う
Why? なぜ、どうして?
でも答えが欲しい訳じゃない
しがみつく記憶
混沌としている感情

お決まりの通り雨に
濡れた姿で歩くラストシーン
隣のシートに立て掛けた
閉ざしたままの寂しげなアンブレラ

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