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TOYAMAを走ろう! 東京から2時間で行ける 北陸のサイクリングフィールド・富山県 Vol.1

サイクリストの皆さん、こんにちは。ハシケンです。
先日、1泊2日で富山県の魅力を体験するサイクリングツアーへ参加してきました。
富山県はサイクリストが走りやすいコースの整備などの施策を積極的に行っているサイクリストウェルカムな県なのです。今回、この注目すべき富山を実際に走ってレポートします。

実は富山県を訪れること自体が初めてでした。富山のイメージといえば、立山連峰と黒部ダム、そして豊かな海の幸くらい……。でも、今回、自転車でたくさんの富山の自然や歴史文化を感じ、富山の持つポテンシャルの高さに驚かされたのでした。このレポートが、富山でサイクリングを楽しむ時の参考になれば幸いです。

コースを紹介する前に、富山をオススメする理由を先に紹介しましょう。

<魅力1>田園、山岳、海岸のコースが凝縮
<魅力2>北陸新幹線でアクセス抜群
<魅力3>北陸の海の幸を堪能できる
<魅力4>日本のよき歴史文化を感じられる
<魅力5>ブルーラインはじめ自転車環境が全国屈指

思いつくままに魅力をピックアップしただけでも5つもあります。しかも、どれもサイクリングを楽しむためには欠かせない要素です。

さて、コースが魅力的なことはもちろんですが、実際にサイクリング計画を立てるときに気になることは、現地までのアクセスでしょう。東京から富山までは何時間くらいかかると思いますか?
正直とても遠いイメージがありましたが、2015年に北陸新幹線が開通したことで一変。東京駅から北陸新幹線「かがやき」に乗れば、乗り換えなして富山駅へアクセスできます。しかも、約2時間10分という近さ! たとえば富士山までは約2時間30分、長野県の松本や安曇野までは約3時間。他の人気サイクリング地域と比べても意外なほど近い。しかも、乗り換えなしと来れば、輪行もラクチンです。

例えば、東京駅6時16分発の「かがやき」に乗車すると、上野〜大宮〜長野に停車しながら、8時26分に富山に到着します。帰りの東京行きも富山を21時20分発の「かがやき」があるので、週末1泊2日プランで丸々2日間のサイクリング計画を立てることができます。

さて、富山駅に到着しました。今回のツアーでは、富山県が推奨するコースを基本にしながら走ります。コースにはナビゲーターライン(ブルーライン)が敷かれているので、初心者でも安心です。

走り出す前に、今回のメンバーの紹介から。おなじみ、ツールドフランスに出場した今中大介さん。MCアケこと、竹内明美さん。亀チャリこと、自転車漫画家として知られるキッカ&夫者(おとじゃ)さん。モデルでサイクリストの日向涼子さんとハシケンの計6名。そこに、地元富山を知り尽くしたJCGA公認のプロのサイクリングガイドさん2名を含めた8名で出発です。

富山駅前のインスタ映えポイント「AMAZING TOYAMA」のオブジェ。後ろには富山市内を繋いでいる路面電車(市電)が走っています。

富山県が推奨するサイクリングコースは3つあります。
1、富山湾岸サイクリングコース
2、田園サイクリングコース
3、湾岸・田園連絡サイクリングコース

初日のコースは、富山駅を出発し、湾岸・田園連絡コースから田園コースを繋いで、氷見市へと向かう全長約70kmです。

富山駅前を出発する日向さん、今中さん

2017年8月に移転してリニューアルした富山県美術館

屋上広場が憩いの場になっている富山県美術館。これも芸術のひとつ!?

環水公園は富山市民の憩いの場。富岩運河に架かる天門橋には、両展望塔をつなぐように運命の赤い糸ならぬ、赤い糸電話があって、恋のスポットとしても人気のようです。

世界で最も美しいスタバとして知られることになったスターバックスコーヒーもあります! 富山駅を発着とするサイクリングの休憩ポイントに入れたいですね。

しばらくのあいだ、神通川に沿ってサイクリングコースを南下します。

神通川沿いは開放的な景色が広がっています。

ナビゲーターラインが県内に3つあるコースの道案内をしてくれる。途中、「富山きときと空港」のそばを通過します。

推奨コースのひとつ「湾岸・田園サイクリングコース」へ合流すると、道の両サイドに広がる田園風景だけでなく、遠くに立山連峰が望めます。

こちらはサイクリストのオーナーが切り盛りするレストラン「エルバッチャ」。田園サイクリングコースのランチスポットとしてオススメです。

オードブル、メインのパスタやピザ、デザートまでリーズナブルな価格でランチを楽しめます。

ワイン食堂「エルバッチャ」 http://erbaccia-toyama.com

ランチ後の次なる目的地は、古きよき日本の伝統文化が生きる越中八尾(やつお)町を目指します。江戸城下町の風情をそのまま残す街並みは、日本の道百選でもあり、この街で9月1〜3日の3日間にわたって開催される「おわら風の盆」には20万人以上もの観光客が訪れるそうだ。すごい!

この八尾町のなりひら通りにある食事処「越中八尾ベースOYATSU」に立ち寄ってカフェタイム。明治5年建造の土蔵造りの屋敷を改装して2016年春にオープン。軒下にはバイクラックもありサイクリストを歓迎。この地で伝承される着物の着付け体験もできたりと、伝統文化に触れることができますよ。

越中八尾ベースOYATSU  http://8-base.chu.jp

気がつけば西日が立山連峰や稲穂を照らし出しています。田園サイクリングコースは、路面も綺麗で広々とした走りやすいコースです。しかも、この日のゴール地点である高岡市に向けては下り基調なので、楽々サイクリングです。

ぼくドラえもん! ぼくはのび太くん。

初日の高岡市へ到着。「高岡おとぎの森公園」では、ドラえもんたちがお出迎え! なぜなら、ここ高岡市は、ドラえもん生みの親である藤子・F・不二雄先生の故郷なのです。

高岡駅にある「ドラえもんポスト」。ここに投函すると・・・

なんと、ドラえもん消印が押されて手紙やハガキが届きます。富山サイクリングならではの嬉しいイベントですね。

富山駅を出発してから、田園ルートをメインに走った初日の距離は約70km。広々として走りやすい道路にはナビゲーターラインが整備されていて、初めての富山サイクリングでも安心できます。カフェやグルメスポット、さらに歴史文化に触れながらゆったりと走るにはピッタリのコースでした。この日の夕飯は、みんなで地魚など海の幸に舌鼓し、初日の思い出に花を咲かせたのでした。
さてさて、富山サイクリングツアーは2日目の湾岸サイクリグへと続きます・・・。

「富山サイクリングコースMAP」
こちらからPDFをダウンロードできます。
http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00018386/01154213.pdf