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TOYAMAを走ろう! 東京から2時間で行ける北陸のサイクリングフィールド・富山県 Vol.2


サイクリストの皆さん、こんにちは。ハシケンです。
先日、1泊2日で富山県の魅力を体験するサイクリングツアーへ参加してきました。今回はその2日目「湾岸サイクリングコース」の実走レポートです。

今回走ってみて感じた富山県の魅力を再度ピックアップ!

<魅力1>田園、山岳、海岸のコースが凝縮
<魅力2>北陸新幹線でアクセス抜群
<魅力3>北陸の海の幸を堪能できる
<魅力4>日本のよき歴史文化を感じられる
<魅力5>ブルーラインはじめ自転車環境が全国屈指

2日目の実走レポートの前に、富山県の自転車環境について紹介しましょう。

2015年春に北陸新幹線の長野〜富山間が開通し、東京からも乗り換えなしで2時間10分というアクセスのよさを実現した富山県。時を同じくして、県がサイクリング環境も本気で整備。まず、海と山が近い地形を生かした3つのサイクリング推奨コースを展開して、それぞれのコースには10m間隔でブルーラインがペイントされています。しかも、右左折のポイントには、矢印サインがあって道案内をしてくれます。

富山湾のシーサイドラインを走る「富山湾岸サイクリングコース」は全長88km

  


右左折ポイントには矢印で道案内。目的地までの距離標もあるから安心だ。

「富山湾岸サイクリングコース」(88km)と「田園サイクリングコース」(71km)、「湾岸・田園連絡サイクリングコース」(18km)の3つの推奨コース。しかも、これらのコースは一部が繋がっているから、魅力的なコースをアレンジも可能。体力や目的によってコースを工夫できるのです。

さらに、サイクリングコース上には、「サイクスステーション」や「サイクル・カフェ」など休憩スポットも充実! サイクルステーションでは、バイクラックや空気入れや工具などはもちろん、レンタサイクルやシャワー・入浴ができる施設まである。サイクルカフェではパンク修理対応や荷物の一時預かりサービスなどを展開。

コース上にある「サイクル・カフェ」。富山湾岸コースに13箇所、田園コースに4箇所、湾岸・田園コースに1箇所設置されている(2018年11月現在)

道の駅や公共施設に設置されている「サイクルステーション」。バイクラックやフロアポンプや工具の貸出サービスもある。

富山県のサイクリングコース沿線の休憩スポットと主なサービス一覧

舞台は世界で最も美しい湾

さてさて、いよいよ2日目の「湾岸サイクリングコース」の実走レポートへ。富山県の形を思い浮かべて真っ先にイメージできるのが、緩やかな曲線を描く富山湾ではないでしょうか。この富山湾は、ユネスコが支援する「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しているほど自然景観は抜群です。ちなみに、世界で最も美しい湾クラブには、現在、世界43湾が登録されているそうだ。

今回走った湾岸サイクリングコースは、全長約80km。西側の氷見市からスタートして、富山湾を西から東へ走るワンウェイコース。片道ルートなら、海沿いに近い方を走れる今回のルート(西から東へ)がオススメです。そして、道中には富山湾ならではの絶景や歴史を感じられるスポットが多数。さらに、ランチはとれたて海の幸。水分補給は、全国屈指の水環境を誇る「とやまの名水」の湧き水をボトルにたっぷり。ロングライドの魅力がたっぷり詰まっています。

それでは、スポットごとに紹介して行きます。

1道の駅 ひみ番屋街

2日目は早朝から雨模様でしたが、氷見市にある「道の駅 ひみ番屋街」を起点に出発! ここには地産の魚介などを使った食事処や温泉もあるので、ひみ番屋街を拠点にプランを立てても良さそう。

初日のゴール地点だった高岡市は「ドラえもん」の生みの親である藤子・F・不二雄先生の故郷でした。いっぽうで、氷見市は藤子不二雄A先生の出身地。代表作の「忍者ハットリくん」のラッピング電車やバス、モニュメントなどが町のいたるところに! こちらは忍者ハットリくんの巨大壁画で有名な氷見漁港。みんなでニンニンポーズ!

すると・・・出会えました! 忍者ハットリくん仕様の特別車両。JR氷見線と城端線を走っているそう。土日祝日は定時運行があるそうですが、平日のこの日は不定期。僕らのことを待っていてくれていたかのような、ジャストタイミングでの通過となりました!


2道の駅 雨晴
雨晴(あまはらし)は、万葉歌人の大伴家持が歌を読み、松尾芭蕉が「奥の細道」でも詠んだ歴史ある地域なのです。3階構造の道の駅には、カフェレストランもあり休憩ポイントに最適。

3内川の港町
こちらは、射水市の内川に広がる港町。海から海へとつながる運河沿いには、趣のある民家が立ち並び、漁船が停泊。その情緒溢れる世界は、ゆったりとペダルを漕ぎたくなります。映画のロケ地にもなっているそうです。地元芸術家の手の彫刻も気になります!

4海王丸パーク
59年間で地球50周分を航海したという海の貴婦人こと海王丸。この海王丸と新湊大橋、晴れれば立山連峰が望める海王丸パークは、富山湾岸サイクリングコースの中でも随一の撮影ポイント。「世界で最も美しい湾クラブ」のモニュメントも。

5新湊大橋(あいの風 プロムナード)

海王丸パークからも見えた新湊大橋。自動車専用道路の下に歩行者通路(あいの風プロムナード)が通っていて、エレベーターで上がって渡ることができる。もちろん、自転車もエレベーターに乗せて上がることができる。自転車は押して歩いて渡ろう。

6道の駅 ウェーブパークなめりかわ

富山湾岸サイクリングコース上にある道の駅。休憩にオススメのレストランやカフェもある。

7魚津の米騒動

ああ、これ学生の時に日本史で学んだやつだ、とちょっと興奮! 米の高騰が庶民の生活を圧迫していた1918年(大正7年)。魚津市の漁民婦人たちが地元産の米の県外移出を阻止しようとして暴動を起こした米騒動。これが全国に広がり、時の内閣が総辞職した時代を動かした出来事です。

走りやすく爽快なシーサイドラインが続きます。

8 海の駅 蜃気楼

朝から走り始めて、ちょうどお腹が空いてきたランチ休憩には、魚津にある海の駅「蜃気楼」がおすすめ。海鮮丼など新鮮な魚を楽しめる「幻魚房」。海鮮丼の他にも、浜の漁師料理「バイ飯」定食や、幻の魚「げんげ」の天ぷらも!

9KININALカフェ(魚津埋没林博物館)

海の駅「蜃気楼」と道を挟んで向かいにあるフレッシュフルーツを使ったスイーツやドリンクを楽しめるカフェ。グレープフルーツの果汁をグレープフルーツに詰めた100%ジュースでリフレッシュ。

走りやすい自転車専用道路も整備されています

10生地の湧き水

清水と書いて、「しょうず」と読む。ここ黒部市の生地(いくじ)地区には、21箇所の湧き水スポットがある。ボトルいっぱいにしょうずを汲もう。ちなみに、階段式の水汲み場は、上流で飲み水、中段で果実などを冷やし、下段は洗濯などに使うのがルールとのこと。

黒部立山連峰も西日に照らされ、いよいよこの日のライドもクライマックスへ

美しい夕景のシーサイドラインを駆け抜けていきます

11ヒスイテラス

富山湾岸サイクリングコースの終点は、ヒスイの原石が打ち上げられるヒスイ海岸(正式名称は境海岸)。手のひらサイズの巨大ヒスイはなんと100万円だとか。運よく見つかるかも〜と探してみたものの、そんな簡単に見つかるわけもなく(笑)。このヒスイ海岸にオープンしたばかり(2018年10月)の「ヒスイテラス」には、カフェが入っていて、シャワー施設やレンタサイクルなどのサービスもある。

本物のヒスイは見つけられなくても、あんぱんに翡翠色の羊羹でコーティングした「ヒスイパン」をゲット!

1道の駅 ひみ番屋街 http://himi-banya.jp
2道の駅 海晴 https://www.info-toyama.com/spot/21011/
3内川の港町 https://www.info-toyama.com/spot/21053/
4海王丸パーク http://www.kaiwomaru.jp
5新湊大橋(あいの風 プロムナード)https://www.info-toyama.com/spot/21001/
6道の駅 ウェーブパークなめりかわ https://hotaruikamuseum.com
7魚津の米騒動 http://www.uozu-kanko.jp/?p=1216
8海の駅 蜃気楼 http://www.shinkirou.jp
9KININALカフェ(魚津埋没林博物館) https://www.instagram.com/kininal_official/
10生地の湧き水 https://www.info-toyama.com/doc/loculture/vol14/page02.html
11ヒスイテラス https://www.asahi-tabi.com/asahimachi/1609/

初日の湾岸・田園サイクリング、2日目の富山湾岸サイクリング。富山の美しい自然やグルメ、観光スポットを自転車で巡った2日間。「サイクリストにとって富山県の魅力とは?」と聞かれれば、「海と田園と山がコンパクトにまとまっていて、週末2日間で充実のサイクリングを楽しめるフィールド」とオススメしたくなる。そして、北陸新幹線で2時間少々というアクセスのよさは、関東在住のサイクリストにとって富山のサイクリングをグッと身近にしてくれる。次回は、立山連峰や県境エリアの本格的な山岳コースにもチャレンジしてみたいなぁと思うのです。

「富山サイクリングコースMAP」
こちらからPDFをダウンロードできます。
http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00018386/01154213.pdf

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