見出し画像

【コーチング】「身体知」を感じて味わう事の意味

コーチングを提供している中で、
直感的にどう感じた?
身体は何を感じている?
身体のどのへんに重さを感じている?
など「思考」ではなく、「身体感覚」で味わっているもの、「身体知」について感じてもらうアプローチをすることがよくあります。

クライアントの方の中には、転職や今後のキャリアやライフスタイルの選択を「言語化」したいのに「感じるってなに?」と戸惑われる方や、「うまく入れないなぁ」というお声も頂くことがあります。

自分の経験上、身体知を感じることは簡単そうで結構むずいし、奥が深い!
そして、この重要性を知ることが大事だと思っています。
そこで自分なりに身体知をテーマにnoteを書いてみたいと思います。


身体知とは?

身体知とはなにか?chatgptさんに聞いてみました。

chatgpt4さんの「身体知」の回答
  • 言葉で説明するのは難しく、身体が習得している知識や技能。

  • 直感的・反射的な操作

  • 主にスポーツ・音楽・ダンス・工芸で使われる

ふむふむ。
他にも調べてみるとこんな内容も

身体知はアスリート,職人,音楽家,デザイナなどのプロフェッショナルな人だけが有する知ではなく,私達が日々の生活の中でふと何気なくやってしまっている動作や行為の多くも実は身体知なのだということである.

生活と身体知 
諏訪 正樹 慶應義塾大学環境情報学部
大武 美保子 千葉大学,NPO法人ほのぼの研究所

居心地を感じることは身体知である.居心地は,本特集内の「間合いと身体知」(pp. 247-254)でも取り上げた生活上のものごとである.ある空間の中で居ることが心地良いということ,つまり,身体と心が空間と心地の良い関係を結べるということである.

生活と身体知 
諏訪 正樹 慶應義塾大学環境情報学部
大武 美保子 千葉大学,NPO法人ほのぼの研究所

身体知というのは直感的・反射的なもの、アスリートやアーティストが発揮するセンス(才能)のようなもの、それに近い気がする。
けど、アスリートやアーティストに限らず、それは私達の生活の中でも身体知は発揮されており、言葉にならないけど感じている「居心地」や「雰囲気」などを人は感じ取っています。

コーチングで「身体知」を扱う理由

コーチングといえど色んな流派や考え方があるので、私自身がコーチングを提供する上で大切にしていることをベースにお話します。
コーチングで「身体知」を取り扱うのは、行動変容のために無意識領域の感覚をつかむためだと考えています。

コーチングは自己の内省を通して、自己の行動を変えるアプローチです。
そのためには、意識的に考えていることだけでなく、自身が無意識に反応したり、感じ取っているものを認知することが重要だと考えています。

マクレランドの氷山モデルが心理学では有名ですが、人の表面上に現れている意識できる領域(出来事・行動)は数%で、ほとんどが海中に沈んでいるような無意識領域(思考・感情・願い)です。

意識と無意識に関する氷山モデルイメージ

クライアントの行動変容を生むには、この無意識領域に深く、深くアプローチすることがクライアントの未知の可能性を引き出す上で重要で、だからこそコーチングでは「身体知」を扱い、図にある感情・願いといったメンタルモデルを扱います。

自分自身の身体知を味わったクライアント体験

私自身もコーチングを学ぶ上で、定期的にプロのコーチからクライアントの体験を受けています。
そこでまさに身体知を味わって気づけたことをお話します。

私自身仕事感覚でやるとビジネス脳というか、どうしても論理や根拠を考えてしまいます。また、どこか「使いやすい外堀がスマートな言葉」を使いがちなんですね。。。それをコーチに普段ほぐしてもらっています。

そのやりとりがコチラ!




コーチ:(キャリアにおいて)今の状態からはしけんはどこに行きたいの?

はしけん:地域が暮らしたい、働きたいと思える場所に後世にもしたいと思っていて、時代が変化していく中で、時代に合った地域らしい暮らしや働き方があると思うんですよね。まだまだ抽象的だけど、その解像度をあげて、自分もトライして、そんな地域を作ることをチャレンジしたいと思っていて〜〜〜。。。。

コーチ:なんだか自分に言い聞かせてる感じかも。面接の回答みたいだよ。そして、まだ次の目的地・行きたい場所が決まってないのでは?

コーチ:もしお金も、時間も、仕事もしなくてもいい、何も制限が無いとしたらどんなことをしたい?

はしけん:ん〜。。。。

コーチ:考えなくていいから、直感で思いついたことを!

はしけん:今ぱっと思いついたのは農業をしたい。直感的に。

コーチ:どんなふうに農業やってるの?どんな感覚?

はしけん:めっちゃ真面目にやってる!土をどうするか、肥料をどうするか、野菜や作物と真剣に向き合ってやりたい。まっすぐに。

あと、出来た作物を人にあげたい。ちょっと照れるし、おせっかいかもだけど。温かい気持ちになれる。
自分が丹精込めて作ったものを作りたい。熱い、温かいもの。
あーこれ仕事でも出したいアウトプットの感じだわ〜

コーチ:それだよ!それって仕事に置き換えるとどんなこと?


キャリアをテーマに考えているのに、パッと見ていきなり農業したいとか意味分かんないですよね。
けどこんな感じで直感で感じたものから自分が大事にしたい感覚が呼び起こされて、本当にやりたいこと(ビジョン・パーパス)に近づいてくるし、自分の「身体知」が呼び起こされて、「あーこういうことが本当はしたかったんだ〜」という気持ちになれました。そこからやりたいアイデアが進む、進む!

コーチングセッションではこうした「身体知」を感じて、味わう時間として理性ではたどりつけない領域に踏み込んで、行動変容にアプローチします。

是非自分のライフスタイルにコーチングを入れて、味わってみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?