見出し画像

【橋本浪漫飛行】訪問記③元幸福楼-旧橋本遊郭

昭和10年に建築された家。
料理屋を営んでいたが、遊廓が栄えたことによって、建物を遊廓営業者に貸し、奥の家に住むようになる。

当時の化粧台などは全て処分したそうだ。これは遊女の悲しみが残っているようで、家の中にあまり置いておきたくなかったそうだ。遊女は非情に描かれる場合が多いが、奥さんから見た橋本遊廓はそこまで酷くなかった。ヤクザも絡んでいないと仰っていた。

外へ出ると男の人ばかりで向こうに渡れないぐらいだったそうだ。

玄関
昔は玄関の床はタイルばりだったが剥がしたそうだ。

下駄箱
普段は屏風で隠している下駄箱
緑生い茂る大きな中庭

居間
欄間や箪笥と美しいデザインのものが残っている。左側にある箪笥は埋め込まれているもので、非常に貴重なもの。上には刃のない刀が飾られている。刃は戦争の時、政府に納めさせられた。

四季のろうそく
料亭だったので美しい食器が多い
廊下にある鏡
お坊さんが描かれた茶碗
額に入っているのは着物

二階
遊女たちはこの部屋で泊まり込みで働いていた。部屋の戸の上は開いている。廊下に大きなスペースがあり、客は設けられた椅子で待ち、順番になれば女給が案内したそうだ。

階段
客が順番待ちしていたという間
三畳一間の部屋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?