皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。本日は、2020年6月に行われたW11と並ぶ中国のECセール祭りである「618」の結果についてお話したいと思います。

（1）販売実績について

今回の「618」は、新型コロナウイルスの騒動が始まって以来、初となる大規模なECセール祭りです。主催の「京东JD.COM」は、6月1日0:00から6月18日24:00までの累計注文額がは2,692億元（日本円約4兆1,555億円）に達し、昨年の累計注文額2,015億元（日本円約3兆1,104億円）と比較して、677億元（日本円約1兆450億円）も増加したと発表。同時に京东の最大のライバルでもある「天猫」も累計注文額が6,982億元（日本円約10兆7,778億円）に達したと発表。同じくECプラットフォームとして有名な「苏宁易购（蘇寧電器）」の売上高も1兆元（日本円約14兆4,447億元）近くになったと発表がありました。

近年は京东だけでなく、ECプラットフォーム各社が熾烈な争いをするようになり、そんな中、今回は各ECプラットフォームに新たな変化が見られました。3Cデジタル製品に強い「京东JD.COM」は、今年から「スキンケア/コスメ用品」に力を入れるようになり、家電製品に強い「苏宁易购（蘇寧電器）」は、日用品に力を入れました。また、オフライン販売をメインにしている中国の大型スーパー「家乐福（カルフール）」は、「618」に分乗して、野菜、果物、肉類などの食品を配達の形で消費者に届けていました。

さらに、ライブコマースも好調でした。6月18日、ライブコマースが始まった最初の2分間で、注文額が1億元（日本円約15億4,499万円）を超えました。6月1日から6月17日まで、ライブコマースの1日の平均実施回数は昨年の「W11」に比べて14倍も増加し、1日の平均注文額は21倍に増加していました。外出が制限された今、オンラインショッピングはさらなる成長を見せています。

（2）京东JDは「美容・スキンケア用品」に注力

今回の「618」の販売データによると、「食品・飲料」、「妊婦・ベビー用品」、「美容・スキンケア」が最も売れたカテゴリーで、「生鮮食品」、「ヘルスケア」、「キッチン用品」は購入者数の増加率が最も高いカテゴリーになっています。

2年前まで「京东JD.COM」は、3Cデジタル製品に強いECプラットフォームとして有名でした。これまで、消費者は「京东JD.COM」で「美容・スキンケア用品」を購入しようと考えることは少なく、逆に「京东JD.COM」で質の良い「美容・スキンケア用品」を購入しようとしても、良い商品に出会うことはまずありませんでした。そんな中、「京东JD.COM」でビューティーカテゴリーの事業部長を務める「王滔（ワンタォー）」は、「京东JD.COM」は３Cデジタル製品に強いECプラットフォームという印象を変え、「京东美妆（JDビューティー）」を女性消費者が多く集まるプラットフォームにしようという目標を立てました。

そして、「王滔」の目標は今年の「618」で実現しました。彼が「京东JD.COM」に入社した2018年から今まで、「京东美妆（JDビューティー）」は毎年50％以上の割合で成長し続けています。今年の「618」の際に、美容化粧品の売上拡大を促進するために、サプライチェーン、ビッグデータ、社内外のトラフィックを統合し、「ロレアル」、「SK-II」、「OLAY」、「雪肌精」等、国内外の有名な美容ブランドと連携して、30,000個以上の新製品を発売しました。また、「50％オフ」、「ギフト」、「ライブコマース」等のプロモーションも並行して行いました。

その結果、ギフトボックスの売上高は前年比で456％増加し、フェイシャルエッセンス商品の売上高は前年比で231％、アイエッセンス商品の売上高は前年比で401％、リキッドファンデーション/クリーム商品の売上高は前年比で321％、口紅商品の売上高は前年比で209％増加しました。

以上、【2020年】中国の2大ECセール祭りである「618」の販売結果のご紹介でした。新型コロナウイルスの影響で、オンラインショッピングがさらなる盛り上がりを見せている現在、セール祭りは消費者にとってより一層魅力が増しています。また、「抖音TikTok」、「ライブコマース」等、セールスKOLによる商品販売・宣伝もECプラットフォームの売上を高めるためのカギとなっています。

弊社は中国のECプラットフォームで開店から運営までサポートしています。興味ある方はぜひ橋本までご連絡ください。

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