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図画工作コンプレックス❗️

私は子どもの頃から図画工作が苦手だった。図画工作ばかりやらされる幼稚園はやたら休んでいたし、小学校の図画工作の時間が大嫌いだった。不器用で雑な性格が災いして版画を彫ったら窓枠がほとんど無くなったり、折り紙で鶴を折ることすらまともに出来なかった。

小学校では年に1回写生遠足があった。近所の風景を写生する遠足だった。漫画を描くことだけは大好きだったので、画用紙に鉛筆で下書きするまでは結構得意だった。しかし絵の具で色を塗り始めると酷い絵になってしまう。今年こそはとはじめは頑張って絵筆で丁寧に色を入れ始める。しかし結局悲惨な絵になり、途中から諦めて雑に塗りたくってしまう。写生遠足はいつも午前中に雑に絵を完成させ、午後は私と同類の友達と遊びまくっていた。いつも特選などに選ばれる絵が上手な同級生達は終了時間になってもまだ絵が完成してなかった。もちろん私の絵はいつも何の賞も貰えなかった。

今日YouTubeに娘と高知で遊んだ動画をアップした。4年前に高知県立美術館で開催された「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」に参加した時の動画だ。自分で描いた海の生物を水族館で泳がせるイベントがあった。娘はクラゲ、私はカジキマグロを描いて泳がせた。

そのYouTubeを娘に見せたら、意外なことに私の下手くそなカジキマグロを褒めてくれたのだ。幼児が描いたような変なカジキマグロ。自分の絵は味のない絵だと思って嫌いだった。生まれて初めて色をつけた絵を褒められた気がする。何だか嬉しかった。

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