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橋本が橋本にタッチした日

『橋本歩と椿田竜児のレイディオ』の書き起こしです。素人のラジオで背筋をゾクゾクさせたいけれど声は絶対聴きたくない。そんな方はこちらの文章を読んでゾクゾクしてください。
↓素人の声を聴いて背筋をゾックゾクさせたい方はこちら
第11回目「君は橋本を知っているか?」
再生時間を32:03に合わせると以下のお話がはじまるよ!


橋本
大阪から和歌山県の高野山へ出発する日は朝6時に起きた。

椿田
青春18きっぷで、その日に帰るんだよね?忙しいね。

橋本
午後2時ぐらいには大阪を出ないとその日のうちには帰れないんだよ。

椿田
2時が終電ってすごいね。

橋本
それまでに高野山をみて、戻ってくるというミッション。この旅の本来の目的である「橋本が橋本駅に降り立つ」というミッションもあったんだけど、高野山にいくまでの乗り換え駅がちょうど橋本駅だったから、そこで写真を撮ってきた。高野山に到着する直前にはロープウェイがあるんだよ。本当に閉ざされた土地でアドベンチャー感満載。30度ぐらいの急な傾斜を登っていく。

椿田
アドベンチャー感?(笑)

橋本
ちょうど当日は和歌山に台風が到達する日でしたからね。

椿田
そんな日にロープウェイで。そう考えるとアドベンチャーだね。

橋本
悪天候にも関わらず運良く止まってなかったんだよ。それで、やっぱり地元住人は椅子に座んないんだよね。30度の傾斜でもカッコつけて立ってる。やるじゃんって思った。座ってたのは俺だけ。高野山に着くと基本的にバスでまわることになるから、バスのフリーパス買ったんだよ。

椿田
山に登ってからはバスでしか行けないの?

橋本
別に歩いてもいけるけど、やっぱり台風がきてるから、濡れたくないわけよ。

椿田
終電が午後2時だから時間もカツカツだもんね。

橋本
そうだよ、歩いてる暇なんてないんだから(笑)。でも、雨の影響で全然観光客がいなくてとても快適だった。なんだかんだで高野山の入り口に着いたんだけど、まずお墓がいっぱいあるんだよね。一般の方の墓地としても使ってるし、企業の墓地としても使ってる。ロケット型のお墓とかもある。

椿田
飛んでっちゃうじゃん。

橋本
飛んで行きはしねぇんだな、石なんだ。殺虫剤メーカーが虫を供養するようなお墓もある。

椿田
へぇーおもしろいね。

橋本
キリンビールのお墓もあった。

椿田
なんでだろうね?笑

橋本
麦かな?麦の弔い?(笑)

椿田
そこって墓がたくさんある山なの?

橋本
山全体が聖地みたいな?もののけ姫の森を想像してもらいたいな。

椿田
すごいね。

橋本
そんな道を通って、奥にたどり着くと、朝の日課なのか知らないけど、お坊さんが火の中に札みたいなものを入れてんだ。そこに、お供え物があったんだよ。めちゃくちゃ山盛りの野菜と山盛りのライス。

椿田
ライス?

橋本
こんな山にこんなライスあるんだぁって5分くらい見てたんだよね。

椿田
大盛りライス好きだもんね(笑)。

橋本
えっ!?こんなにライス食えるの?ってぐらいの山盛り。

椿田
興奮してんじゃねぇよ(笑)。そういうものじゃないでしょ。

橋本
ずっと見てたら遠くの方でおじさんが「食べないでくださいねー!」って言ってきたんだよ。だから、「食べないですー!」って言った。

椿田
物欲しそうに見てるからそんなこと言われるんだよ(笑)。

橋本
その点は否めない。

椿田
挑戦したがってるじゃん。

橋本
食べたいって気持ちはあったけど、やっぱり神聖な場所だから。

椿田
山からは街の景色とかは見えるの?

橋本
そういうのは見えないね。

椿田
森で囲まれてるんだ。

橋本
真言宗は密教って言われてて、あんまりオープンにしてない部分があるんだよね。真言宗特有の仏具みたいなものもある。

椿田
どういう形してるの?

橋本
赤ちゃんのガラガラがすごくカッコよくなったやつ。

椿田
なんか想像つくわ(笑)。

橋本
今まで実物を見たことなかったんだけど、お堂の地下にあったんだよね。だから、ちょっとだけ触って帰ってきた。あんまり触るとダメだから。

椿田
ちょっとなら良いとかあるの?

橋本
押した。

椿田
チョンって?

橋本
チョンって押した。

椿田
ちょっとパワーもらったんだ。


レイディオを聴く
再生時間を40:38に合わせると以下のお話がはじまるよ!


橋本
高野山のあとは、金剛峰寺に行ってきた。そこには枯山水みたいなのもあるのよ。

椿田
枯山水?

橋本
庭に岩が何個かあって、それに沿って円がかかれたりしてる。

椿田
あーあれね。あれか。

橋本
軽く言うなよ(笑)。

椿田
あの庭な。

橋本
枯山水さん、な。
高野山は胡麻豆腐が有名らしく、帰る前にお店に行って来たんですよ。

椿田
胡麻豆腐食べにね。

橋本
店に入ったらババアがさ。

椿田
ババアって(笑)。

橋本
「こんにちわー!胡麻豆腐は300円、和三盆は400円デス」って言うんだけど、機械みたいな言い方なんだよ(笑)。ん?ババア型の機械かな?って思って。

椿田
「モデル-BBA」かなって?(笑)

橋本
300円の胡麻豆腐頼んだら「ハイ、カシコマリマシタ」ってペッパーみたいなババアが言うんだよ。

椿田
その言い方はババアにも悪いし、ペッパーにも悪いだろ。

橋本
俺の方も心なしか緊張してたんだよ。そもそもの旅の目的に出会いがあったらいいなっていうのがあったから。それで、初めて話した女性がババア。一瞬、ババアがさ…

椿田
ババア、ババア言うなよ(笑)。

橋本
ババアがさ、人間じみたこと言うんだよ。

椿田
そりゃあ言うだろ。

橋本
「雨でお足元悪い中ありがとうございます」って言ってくれたんだよ。こっちも「豆腐おいしかったです」って返したら「ハイ、アリガトウゴザイマス」って。また機械に戻っちゃった。一瞬の人情だった。

椿田
急に友達になれると思ったらね。

橋本
俺も歩み寄っていったら、スッて引かれちゃった。なんだよ、そのテンプレみたいな返答は。

椿田
なんだったんかね(笑)。


-終-

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