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第35回目「生き様も死に様も まるごと好きになってほしい 僕はフルーツ」

橋本歩と椿田竜児
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▼これは何だ…
橋本歩と椿田竜児がおはなしをするレイディオです。

橋本歩は何もやっていない人です。
椿田竜児は音楽をやっている人です。

無職のレイディオを聴いてみませんか?クズを踏み台にして、明日の活力にしてほしいと切に願っています。


▼ちょっとお待ちになってよ、ねえ、あんた…
「いきなり知らない人の声は聞きたくない」。その気持ちわかります。
あらすじ、あります。

さて、今週のレイディオは…

・日本の巴里、グンマ
・迷っていたら下駄の音がきこえた
・バンジーさんが生まれた日…です。


<日本の巴里、グンマ>
北関東最高峰の秘境温泉を目指し、車を走らせていた男。突如目の前に飛び込んできた巨大看板に心臓を鷲掴みにされてしまった。ぎゅっ。

「日本シャンソン館 左折 すぐそこ」

左に曲がって、ちょっと行ったところに、日本のシャンソンの全てがある。行かない理由が見つからない、むしろドキドキが止まらない。

初めてのシャンソン館の洗礼に驚きつつ、たどり着いた大人のテーマパーク。広がっていたのは花の都パリだった。この日だけの特別なイベント「樹齢100年と強風」を見ながらのコーヒーとクロワッサンは少しだけビターだった。という話です。

<迷っていたら下駄の音がきこえた>
カラン、コロン、カラン、コロンーー。とてつもないスピードで近づいてくる下駄の音に為す術もなかった。笑顔の旅館従業員が男のことを見つめている。この瞬間だけの不器用な笑顔をどうか許して。

良心はあった。だが、男は罪を犯した。もう誰にも止められなくなっているときに、あなたは下駄で駆けてきた。川の流れは急に止められない。そうでしょう?

マツタケは露に濡れたまま、乱暴に押し込められ、私のシルクがそれを拭う。涙、という人もいるが、そんな感傷的なものではない。パンツが湿り、心が穢れ、旅館の駐車場が少し濡れた。とにかく最悪の出会いだったね。という話です。

<バンジーさんが生まれた日>
バンジージャンプが我々に聞かせてくれるのは、人間の無様な咆哮ではない。なぜかこの世に生を受け、前進することしか許されない者たちの、かくも美しき雄叫び。

男はバンジーのスタッフらに言った。「これは浄化だ」、と。彼らは言った。「はい、はい、はい、分かりました〜」、と。ひとりのチャラいスタッフが言った。「その表現、マジでパネぇっす」、と。ご機嫌な人間が一番信用できる、それが世の理なのだ。という話です。

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