極短詩逍遥

[全文無料・小さな詩]天人午睡

とことん
眠りにうつつを抜かすのだ
午後の白い光の中

安宿の
くたびれた寝台の上で
寝返りを打つきみは

悪夢未満の
寝心地の悪さが身に沁みて
脳の芯まで浸して

切りのない
寄せては返す自己否定の
波また波の珊瑚の浜を

いつか見た
砂漠の駱駝に重ね見て
奈落の底を仰ぎ見て

そうだ
まばゆい地獄へと昇ろう今こそ
微熱に包まれた背中には

かげろうの羽
光きらめかせ軽く風に乗って
重力のくびき

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[全文無料・極短詩]妙なもんだね

妙なもんだね
きみのことをどう思ってるかを
きみが確かに知ってることが
ぼくに分かるなんて

あのとききみは
ぼくのすべてだった
それは遠い昔の話
今はもう行かなきゃ
終わりが来るときまで
やがて光が
輝き続ける場所に

何にでも終わりはある
とっても静かな終わりが
一つかひょっとして二つくらい
それはほんとに
愉快な静寂なんだよ

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神々の住まうヒマラヤ仰ぎみて言葉紡げよ虫けらおぼろ
#極短詩逍遥

そこしれぬやりきれなさにみをまかせめしをくらいてあかしをさがす
#極短詩逍遥