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入道雲 〉ビミョウなことの四捨五入

箱庭に人魚と和邇の四月来る

春の川 脂肪の憑いた恋を斬る

通巻500号

国道に漂流してる近未来

玉手箱から南国ひろがる鳳作忌

幻と幻食べて生きている

夏雲へ弓引く前の白い刹那

儚さの底を舞ってる白い蝶

春の夜バーガー・ポテト手に三島読む

令和二年度 新春俳句大会

流星群アイデンティティーを打ち壊す

2020年1月9日

寒昴 転生してはみたけれど

2019年 形象作品特集号

心の闇ホワイトペンで執刀す

虹色の一色づつを脱ぎ捨てる

バター塗るちょっと焦がした情愛に

白桃の流血止まらず獏を呼ぶ

「九州俳句 No.197」