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有馬記念 出走馬個別メモ ハーパー


【競走馬特性面】

SM1 【SP持続力・総合万能型】【後半型】【万能型】
【専用メモ】
先行力 加速、SP持続力兼備型
【所感メモ】エンジン掛かり若干遅め 後半持続力高め
【最終更新日】2023.2.13

【前走結果・レース展開】

エリザベス女王杯・3着(0.2秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 61.1-59.6 

ラップ推移を見ると後半のSP持続力の展開だが、中身は緩い流れからの純粋な後半勝負の形。週末の雨の影響があって馬場が重めなのか、速いラップを問われる形にならなかったし時計も少し要した印象

【前走予想コメント】
距離延長歓迎・更に逞しさ出て
【調教】動きキビキビ
【直前・変わり身診断】A・研ぎ澄まされた馬体、大きなフォームで中々の迫力で文句無し 

【エリザベス女王杯に向けてのポイント】
秋華賞はスローの加速勝負の展開で3着。勝負所でワンテンポ仕掛けが遅れたし、加速で他馬に見劣った内容。今回は京都外回り2200mに条件が替わる事で自身の力を出し切れるかどうかと、古馬牝馬相手の力関係をどう見るかが鍵になる。

【前走決め手】
好位追走も直線の加速で上位馬に見劣り・Sペースの展開に苦戦?
【前走個別レース回顧】
発馬五分もスッと前につけて好位を確保。道中は少し下げて中団前目のインを追走して、3~4角で馬なりで前その差を詰めに行って4角過ぎで動いて直線入口で中目に誘導されて追い出しを開始。直線は中目から外目のところからグッと伸びを見せたものの、半ばで内目から伸びて来た勝ち馬(ブレイディヴェーグ)と2着馬(ルージュエヴァイユ)に立て続けに交わされてしまう。更に最後の1F区間ではこの2頭に食い下がるように伸びを見せて0.2秒差の3着。

好位追走からソツなく立ち回る感じ。直線入口で中目へと誘導されたが、その間に内を衝いた上位2頭に迫られ、半ばでは加速力の差を見せつけられてしまい、結果的に内を掬われるような感じになっている。まぁ元々加速性能がそこまで高いタイプではないので、直線序盤から半ばの加速力で見劣ったのは仕方ない内容。ただ持ち味の持続力は存分に発揮しており、半ば以降では上位2頭にそこまで引き離されなかった。理想を言えばこの上位2頭に対してもっと前目の位置で運んで、ある程度リードを得る形で直線に向く形がベストだったかもしれない。現状スローの流れになるとキレ負けする感は強いのだが、それでもここは持続力の高さでしぶとく食い下がった所を改めて評価したい。

【前走関係者コメント】
(川田将雅騎手)
「とてもいい内容でレースを進めてくれて、最後もいい走りをしてくれました。古馬相手に精いっぱいの走りで、ここまで来てくれました」

【2走前結果・レース展開】

秋華賞・3着(0.2秒差)
S(スロー)後半型 瞬発型 61.9-59.2  

緩い流れからの直線瞬発力勝負の展開。強力な先行馬が居なかったという事はあったが、それでも前半61.9秒という京都2000mとしてはかなり遅い流れ。動き出しの位置も遅くて4角から直線に向けての極端な加速勝負になった。

【2走前予想コメント】
【休み明け初戦】成長が伺えて・確実に成長
【調教】パワーアップして
【直前・変わり身診断】A・活気十分で伸びやかな走り、馬体に緩さも無い
【事前予想】
地力はありそうだが桜花賞、オークスで勝ち馬には完敗の感。京都2000mという条件に変わってどうなるかが注目。持続力そのものは高そうなのは良いが、やはり要所の加速がそこまで良い方では無いので、コーナーの区間の対応力がカギになりそう。

【2走前決め手】
ワンテンポ仕掛け遅れ、直線キレ負け・スローの加速勝負では分が悪く?
【2走前個別レース回顧】
発馬五分からある程度前を伺っていく形で、1角までに好位内目の位置を確保。道中は終始好位内目で追走して、3~4角で中目からジワッと進出の構えを見せるが4角で若干前が壁になって包まれ気味。それでも直線入口から直線に向けて仕掛けられると、半ば以降でグンと加速を見せる。最後1Fも内からしぶとく伸びきってゴール前100mで単独2番手に浮上したが、そこからゴール前にかけて外から来た2着馬(マスクトディーヴァ)にアッサリ交わされてしまう。最後は自身の脚色も少し鈍る感じを見せて、ゴール前で4着馬(ドゥーラ)の追撃に遭うも何とか凌いで3着を死守。 

終始好位内目~中団前目のインという絶好位で運んだが、4角で動き出したいところで包まれ気味になって勝ち馬(リバティアイランド)に対して仕掛けがワンテンポ以上遅れた感あり。直線入口で何とか外に持ち出して直線もそれなりの加速を見せてはいるのだが、最後1Fで少し脚色が鈍る感じを見せていて、最後の最後で4着馬(ドゥーラ)に詰め寄られるなどちょっと案外な内容になったと思う。まぁこの辺りに関してはスローの流れからの極端な加速勝負になって最終的にキレ負けした感は強いし、直線半ばで目一杯の加速を引き出した影響で最後は甘くなったという見方もできる。どちらにせよこの馬向きのレース展開であったとは言い難く、その中で3着(それでも0.5秒も離されたが)はむしろこのメンバー内で地力上位だったからだろう。

【2走前関係者コメント】
(C.ルメール騎手)
「すごくいい競馬をしてくれました。3番手、良いポジションでした。この位置から速い脚は使えず、ジワジワ伸びていました。精一杯走っての3着、仕方ないですね」

【3走前結果・レース展開】

オークス・2着(1.0秒差)
M(ミドル)平均型 SP持続型 60.0-59.1 

平均ペースで中盤以降は綺麗に12秒フラットの持続ラップで、その中流れの中で直線の加速勝負という展開。ただ加速引き出したのは勝ったリバティアイランドのみ。その他の馬はスピードの持続力を維持できるかどうかがカギとなった感じ

【3走前予想コメント】
東京重賞勝ち・舞台合う
【調教】フットワーク軽快 
★距離延長で前進あっても 位置取りカギ 総合力を生かし切れば

【3走前決め手】
直線しぶとく伸びきるも・勝ち馬に対して後半要素で明確に見劣り
【3走前個別レース回顧】
発馬五分から中団中目の位置を追走。道中は中団中目で前に1人気のリバティアイランドを見るような位置で進めるが、4角手前で若干置かれ気味になって早々に手綱が動く感じ。それでもしぶとく喰らいついて直線入口ではリバティと同じように外目に持ち出して直線へ。直線序盤で追われてマークしているリバティアイランドの直後を通って進出。ただ半ばに入ってリバティアイランドが追い出すと加速で見劣って突き放されてしまう。それでも自身は半ばから最後の1Fもしぶとく伸びきる形で、ゴール前で先に抜け出した4着馬(ラヴェル)を捉えると同時に3着馬(ドゥーラ)の追撃を封じて2着を確保した。

道中は1人気の勝ち馬(リバティアイランド)をマークするような格好で進めたが、勝ち馬が動き出した4角で少し置かれ気味になったり、直線の加速で明確に見劣るなどちょっと力量差を感じさせる内容。それでも2着だから…と言いたいが6馬身差(1.0秒差)となるとやはり完敗と言わざるを得ない。ただ4角の手応えの割には最後までしぶとく伸びきっているし、後半の持続力の高さは見せたと思うし、桜花賞時と比較しても距離が伸びて良さが出たという認識で良いと思う。まぁこの世代の牝馬としては上位の馬になると思うし、あのリバティアイランドさえいなければ…という感じだろう。

【3走前関係者コメント】
(C.ルメール騎手)
「ずっと冷静に走ってくれました。3~4角での手応えはあまり良くなかったんですが、リバティアイランドの後ろのベストポジションにつけられましたし、直線でもこれをフォローしてついていきました。ただ、坂を登ってからはリバティアイランド1頭だけ違うレースをしていました。ハーパーはチークピーシズを着けていますが、まだ頭の高い走りで大人になり切っていません。そのなかでもハーツクライ産駒らしいスタミナを見せてくれたし、長い距離向きの競馬をしてくれました。これからもっと走れるようになると思いますし、秋になってラウンド2になれば、まだ重賞でいい結果が出せると思いますよ」

【有馬記念に向けてのポイント】

今回は古馬の一線級との力関係の見極め、さらに初となる中山コースに対応しきれるかどうかが鍵になる。それでも後半の持続力は備えている馬で、ある程度前目の位置取りが叶えば粘り込みがあっても不思議ではない。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。
また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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