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サッカーのプロ選手になることとは?を子供との朝練を通じて想像した話。

この記事は北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2023に参加しています。アヤ(@aya_consa)さん、毎年本企画の運営、ありがとうございます!


1.はじめに

この話は僕の息子たち(長男:15歳、次男:13歳 ※2023年12月時点)と小学生時代に行ったサッカーの朝練を通じて得られたことや、こうすればよかったという改善点、更にプロサッカー選手になる子供たちとの差はどういうところにあるのか?というのを実体験半分、想像半分で書いた記事です。本当はコンサドーレ関連って話でもない気もするんですが、こういうのもあるんだと読んでいただければ幸いです。
特にお子さんをプロサッカー選手にしたい(と考えたり願ったりしている)親御さんや、ご指導されている方のご意見もうかがえると嬉しいです!

2.「プロ」になるための過程

2-1.今プロとして活躍している選手を見て

僕は札幌市に住んでいて、地元のJリーグクラブ 北海道コンサドーレ札幌というプロサッカークラブを応援している。応援している、というか生活にコンサドーレが組み込まれている、というのが正しいのかもしれないが、とにかくコンサドーレが生活における優先事項の上に位置している人生になっていると認識している。

アウェイ遠征はそこまでいかないが、ホームゲームはほぼ毎試合行くし、コンサドーレを通じて社会人になってからあまり出来なかった友人も増えた。同じ応援する人たちで趣味で集まったと人達と、リレーションシップ・パートナーを組むことにもなった。一緒にいる奥さんからも時々呆れられる場面だって少なくない。そういう中でもコンサドーレに時間を費やすことを許してくれている(よね…?)家族には感謝しかない。

ホームスタジアムである札幌ドームにも試合を観に行くのだが、そこで活躍している選手たちはサッカーが上手い。当然だ。幼少のころからサッカーに触れ、ユースやクラブチームを経て、プロになるために数多くの時間を費やしてきた(はず)の選手たちなのだから。

にも拘わらず、そういうプロであるサッカー選手に対してのプレーに対する批判の声も決して少なくない。得点のチャンスを決めきれなかったり、失点を伴うピンチがそのままゴールにつながってしまうと、途端に批判の的となってしまう。
「あの選手はプレーのレベルに達していない」「今シーズン限りだな」「なんであんな選手を起用してるんだ?」等々。探せばいとまもない。

自分たちでは立てないピッチ上に立つ者へのリスペクトはある反面、期待する結果が得られないと途端にそのことを忘れているのでは?という言葉が容赦なく突き立てられる。プロとはそういうものだ、という意見ももちろんあるだろう。

ただ、個人的にそこに至るまでの過程を理解した上での発言だろうか?と思う時がある。本当に天才的な選手がいて、練習しなくてもプロレベルに達している。本当に稀にそういう選手もいる…のかもしれないが。

多くのプロと呼ばれる選手だって数多くの練習や個人の積み重ねの上で、ようやくこのピッチに立てているはず、と思うと応援する立場として「プロだから」という言葉で片付けるのは、いささか思慮が足りないのではないか?というのが僕の考え。

そこで、今回は僕の子供たちと小学生時代の足掛け5年ほど行った朝練を通じて感じたサッカーの"難しさ"と"喜び"について思い出せる限りで記していきたいと思う。

3.朝練開始

3-1.きっかけ

きっかけは長男が4年生の1学期が終わる頃に近所で活動しているサッカー少年団に入団したこと。それまでコンサドーレの試合を一緒に観に行ったり、週1程度でのサッカースクールに短い間通ったことはあったけど、「サッカーをやりたい」という意思はそこまでなかったかな、と思う。

これは次男に対しても同じだったのだけど、僕はあくまで本人がやりたければやるでいいし、それが別にサッカーでなくてもよかったという考えだった。小学生はまだまだ子供だと思うけど、自分のやりたいことや興味を持つことは何のかはわかるし、好きな物の方が集中できると思っているので、無理してサッカーをやってみたら?と勧めたことはない。多分。

そういうスタンスだったので、長男が「サッカー少年団に入りたい」と言い出した時は正直驚きしかなかった。入りたい理由は何だったかは詳しくは覚えてないけど、確か「クラスでサッカーのチーム分けをしたときに、自分は最後まで誰からも呼ばれなかったのが悔しかった」だったと思う。

長男はどちらかといえばおっとりしていて、あまり悔しさ等をそこまで表現する子ではなかったのだけど、そういうことならば、ということで少年団に練習見学に行って、即決断して入団決定。何がきっかけになるかなんて、親でもわからないものだなとつくづく思う次第。

それからしばらくして、何気なくサッカー少年団はどう?と聞いたところ、「下手すぎて全然ダメ。なんとか上手くなりたい。」と真剣な表情で話してきた。本人曰く、周りの子が上手いし、足が速いしで今は全然ついていけないのがしんどいという話だった。

振り返ってみると、丁度4年生で入団するのは少し厳しかったのかもしれない。1・2年生の低学年の頃の「おだんごサッカー」のレベルならいざしらず、3~4年生にもなると、パスやトラップ、ドリブルなどの基礎技術も少しづつ上達してきて、上手い子と、相対的に見てそうでない子の差が出始めてくる頃(とコーチは話していた)ので、そういう中にサッカー未経験の子が入るのはなかなか大変だったと思う…。というか見学会も行ったのに、やるといった勇気は買いたいが。

ともかく、うまくなるかどうかはわからないけど、練習しようということになったのだけど、平日もなかなか時間が取れないし、休日はコンサドーレの試合を見に行くだし(本当にダメ親父ですまんかった)、なかなか時間を捻出するのが難しい。

そのため、じゃあ朝早起きして朝練をしようか、というのが確か切っ掛けだたと思う。

3-2.はじめるのはよいのだけど

さあ、いざサッカーの朝練を始めよう!ということになったのだけど、いきなり壁にぶち当たる。

早く起きること?いや、僕は朝型人間なので割と早起きは得意な方。どちらかと言うと子供達の方が心配だ。

それよりも…サッカーの練習ってどうやるの…?そう、朝練で一緒に組む僕、サッカー未経験者なのだ。
小さいときにサッカーを遊びでやっていたし、サッカーを見るのは多分普通の人よりも見ている。けどやったことがないし、そもそも人にサッカーを教える知識なんてない。

まず、朝練はいいけど何をする?からのスタートだった。
ここから子供を交えた試行錯誤の日々が続くことはあまり予想はしていなかったのだけど…。

3-3.取り組んだこと

後から分かったことなのだけど、少年団やクラブチームで上手い子、特に本気で中学のクラブチームに入ることを目指している子は、個人練習用のスクールに通って掛け持ちもしているとのことだった。

とはいえ、我が家には個人コーチを頼むほど余裕はなく、やはり親である自分がなんとかするしかない。思いつく限りできることとしては

  • ボールを出すこと

  • パス出しの相手になること

  • 走ること

の3種類くらいしかない。

幸い?にして走ることに関しては、趣味でジョギングをやっているので、普通のおじさんよりはほんのちょっとだけ走れる自負はある。ただ、初心者の子供に対して何を教えたらいいか全くわからない。むしろこっちが何を教えたらいいのか教えてくれ!と言いたいくらいである。

そんな状態でとにかくネットやYouTube、書籍などを漁り、やろうと決めたのが、長男が入団して3か月くらい経った秋ごろ。
ボールタッチを行ういわゆる基礎練習からやってみようということになった。


本も結構読み漁った。岩政先生のはちょっと難しい(笑)。

それから1年後には次男が長男のツテで同じ少年団に入り、毎回ではなかったけど、一緒に朝練をするようになった。今思えば朝弱い次男が一緒に朝練をやっていたのは割と奇跡に近い位で頑張っていたと思う。

基礎練習のメニューとしては主に以下の通り

  • インステップキックで左右それぞれ10回

  • インサイドキックで左右それぞれ10回

  • ももトラップ10回

  • 胸トラップ10回

これを朝練で2~3セット実施するというものだった。
イメージとして近いのがこういった練習。

最初見たとき、親側の方はボール出すだけだから、一見簡単そうだと思ったけど、全然そんなことはない。むしろボールを出す方もかなり難しく、「子供の位置に合わせてボールを出す」という言葉ではなかなか伝わりにくいのかもしれないが、とにかく相手に対して蹴りやすい、受け止めやすい位置にボールを出す、というのが難しかった。

特に成長に併せてボールを蹴ったり胸トラップする位置も変わってくるので、それを考慮しながら、ここに出すとよいという位置を確認しながらやっていた。無理な場所にボールを出しても意味がないので、そこは出し手も気を遣う練習だった。

ボールを蹴りやすい位置に出すのは意外と難しいのです…。

あと、やったのは、丁度サッカー少年団のコーチと会話した際に言われた「とにかくトラップを練習させてみてください」という言葉に従って、ボールを止める位置を確認したり、浮かせて決まった場所内にボールを収める、という練習だった。

ボールを止めるときに足のどこで止めるか、とか浮き球をどうやって止めるか?とかをとにかくいろいろやりながらああでもない、こうでもないと朝7時前におじさんとその子供でよく語っていた。

まあボールを浮かせて投げることはできるが、何せどこでどういう風に止めたら正解なのか?はよくわからない。なんせやったことがないのだから。そこは申し訳なかったのだけど、実際に本人がやってみて納得する止め方を習得するのを願うしかなかった。


浮き球トラップはボールを決まった範囲内でとれることを目標としてやった。
コーンやマーカーで範囲を囲ってました。

こういうプレーをいとも当たり前のようにできるプロサッカー選手のすごさというのを肌感で理解していったのを覚えている。

3-4.他にも取り組んだこと

基礎練習以外に取り組んだは以下の通り。

  • ボールを使う前のウォーミングアップで行ったラダー練習。これは足元のボックスをどうしても意識してしまうので、姿勢を崩さず(顔を下げず)に、目だけを動かして足元を見るトレーニングになる…らしい。Amazonでラダーを探す日が来るとは思わなかったけど。

細かい動きが苦手な長男は一苦労だった様子。
  • シャトルラン。これはアジリティを上げるために一定の距離でターンして戻る練習を繰り返すもの。子供たちに競争意識を高めてもらおうとおもって、時々僕も一緒にやってみたけど、めちゃくちゃキツイ印象しかない(苦笑)。けど効果はありそう。

兄弟どちらも小学校6年生になると完全に私はかなわなかった。
  • ドリブル練習。これはオーソドックスな練習。右利きなので左足を使ったコントロールや、アウトサイドを使った練習をメインにやっていた。

ルーカスをイメージしてやってみよう!は今でも相当な無茶ぶりだったと反省している。
  • 空間認識能力を上げるための野球のキャッチボールも時々行ったり。これはそもそも野球もやったことない親子は野球ボールを投げるのも下手だったりした。

そもそもキャッチボールが続かないのよ。どっちも下手だから。
  • ジョギング。これは僕も普段から走っている方なので、やりやすかった。速さを競うわけではなく、適度に心肺に負荷をかけることが目的だし、小学生のうちから長距離は無理なので、走って5~10kmくらいだったかと思う。喋ってゆっくり走れるくらいのスピードだったのが丁度よかった。

等々。

その上でありがたかったのは、サッカー少年団でチームメイトだった子のお父さんが、社会人サッカーを現役でやっている選手の方で、時々一緒に練習を見てくれたことだった。
自分には教えることができない、体の使い方とか、試合のときはどういう位置に立つのがよい、とか実践的なアドバイスや、サッカーをやっている人にしか伝わらない感覚のようなものを丁寧に教えて頂いていたので、それが本当に助かったし嬉しかった。

思うのだけど、何かをうまくなったり向上するのは、こういった偶然のような縁も大事だったりするのではないだろうか。正直言ってこれだけ練習のことを書いてはいたけど、なんだかんだで上手くなったのは、実はこのお父さんのおかげなのかもしれない…(笑)。

4.成果(?)

4-1.成果として

頑張っていたかどうかはわからないけど、とにかく続けていた朝練。
振り返ってよかったなというのは以下の通り。

  • 入団時にぽっちゃり体形だった長男は半年ほどで身体が引き締まって、全体的にシュッとなった。そして少年団加入当初は全然走れなかったのが、見違えるように走れるようになった。


左:少年団入団前の長男。当時小学4年生
右:少年団入団後1年経過した長男。当時小学5年生
見違えるように体形が変わった。
  • 朝がとにかく苦手だった次男が練習前よりは朝早く起きれるようになった。それでも3回に1回は寝坊していたけど。

  • 次男が小学校5年生くらいになると1対1の練習を自主的にやるようになった。やはり「自分から」動けるようになるくらいのモチベーションを持てると成長になると思う。

ただ、定量的に何がどのくらい上達したか?というのは指標なんて特に決めていなかったし、上記のも感覚のようなものだから、正直いって本当に上手くなったのかどうかなんてわからない。

それはもう計ることは大変だし、そこまでの余裕もなかったので、自己満足と言われれば、そうですねとしか言えないのだけど、基礎練習でもインステップやインサイドでのキックが正確に蹴れるようになってきたのを実感したときは、よくやれたんじゃないかなとは思う。

ちなみに個人的に最も意外で褒めたいなと思ったのは「2人とも朝練辞めると言ったことがない」ことである。絶対に何回かは辞めると言うんじゃないかと思っていたけど、結局その言葉は一度も聞かなかった。ただ、言い出しにくい雰囲気だったのかな?とも思ったりして、それだと申し訳なかったのだけど…。もう少し大人になってから聞いてみようと思っている。

4-2.歯がゆかったこと

当たり前なのだけど、書かれていることや動画で説明されている動きは再現できても、サッカー経験者なら、感覚や体の動きで覚えている内容を伝えられたかもしれないが、それが出来ないのが、本当に歯がゆかった。

子供だって未経験者の父親に教えられて、本当に大丈夫か?と思うし、実際子供から「やったことないくせに!」と口論になったこともある。ただそうなると言い返せないのだけど。

結局ないものねだりになってはしまうのだけど、サッカー経験者の人がきっと苦労して、頭ではなく身体で習得したであろうことがインプットされていないので、それを伝えることができないというのは、嘆いても仕方のないことなのだけど自分にとっては悔しいことだった。

あとは…これは強制するという意味ではないのだけど「サッカーを自発的に行えるほどのモチベーションの向上や楽しさを伝えられなかったかもしれない」ということである。

時々自主練や僕なしでも練習をしていた事はあったけど、自分からサッカーの情報を集めたり、試合を見たり、内容についてどうだったか、と言う会話はそこまで多くはなかったかもしれない。試合を見るというのは、コンサドーレに限らず、代表の試合であったり、それこそ海外の試合も含めて、という事なんだけど、そういうのにはあまり興味を示していなかったかもしれない。かもしれない、というのは僕自身四六時中子供と付きっきりでもないし、あくまではたから見た感想にはなってしまうのだけど、後述の上手いなと思った子たちとの違いはあったように見えていたのは事実だった。

5.プロになるということ(想像)

5-1.上手いなと思った子たちは

好きこそものの上手なれ、とはよく言ったもので、傍から見て「サッカーが上手い子」というのは、練習をする以上にサッカーを楽しんでいるように見えた。もっと言うと、練習を練習と思っていないな、という印象である。

こうやって朝練をやり、頑張ろう!といって一緒に頑張った兄弟たちは親の立場として褒めている。けど、本当に上手い子は、いつでもボールに触れているのを見かけていた。

自分一人でも自発的にリフティングしていたし、ターンをやったり、シザースのステップを踏んでみたり…それを飽きることなくずっとやっているのだ。

印象的だったのが、次男よりも2学年下の子たちで、少年団が始まる2時間ほど前から練習場に来て、ずっとボールを蹴っているのを見たときに、すごいなと思ったのを覚えている。恐らくこれからの練習に備えて…というのも多少はあったのかもしれないが、それ以上に早くボールが蹴りたい、ずっとボールを蹴って遊んでいたい。そういう気持ちだったのではないかと思う。

そう考えると、先日輝かしくも苦難の道を歩んでいた、我らが小野伸二の小学校時代を振り返った時の言葉が痛い位に身に染みる。


こういう気持ちを子供たちに与えることができたであろうか?サッカーでなくてもいいのだけど、こういう夢中になって心躍らせる時間が彼らにあるだろうか、と少し気になるところではある。

5-2.プロは厳しい(のであろう)道のり

そんなうまい子たちが更にうまい子たちがいるチームに行き、更にもっと上がいると知り…その中で本当に周りから認められた子がプロとなるのであろう。

僕らが観客席から応援している選手たちは正に周りのサッカーをやっている子供たちの中でも選りすぐりも選りすぐりのサッカーエリートな子たちが成長して、ピッチで試合をしているのだ。一説にはプロサッカー選手になれる確率は440人中1人ともいわれているような超難関を潜り抜けている。

それぞれ目的やモチベーションも千差万別だとは思うが、やはり練習を練習とも思わない、普段からボールを触ることがとにかく大好きな子たちがきっとプロとしてピッチに立つ資格を得ることができるのであろう。

努力を努力と思わないというのはサッカーに限らず、なんにでも絶対無比の強みとなることだと思う。僕の働いているシステムエンジニア界隈でも、新しいプログラム言語だったり、フレームワークだったり、クラウドサービスやAI技術だったり、すごくできるな、と思った人達は、それを頑張って習得する、というより興味持ったらすぐやって、使い勝手がどうとかを議論し発信していく人達こそが伸びていると感じている。

だから、僕はピッチに立つ選手たちを常に敬意をもって見ていたいと思っている。恐らく普通の人たちでは体得しがたい、サッカーへの情熱、積み上げてきた時間、喜びや挫折もあって乗り越えてきてピッチに立っていると思うと、そう接したくなる。

選手は、どうしても自分が願った意に添わず、負けてしまうことや、期待していたパフォーマンスが出ないことだってあるだろう。聞きたくないブーイングやSNSでの中傷だって見ることもあるだろう(SNS中傷は基本ダメだと思うが。ブーイングの良し悪しは…ここで話す事ではないので別の機会に気心の知れた人だけとさせて頂く)。

それを完全に防ぐことはできないが、きっと応援している人達は頭で理解してはいるものの、どうしても応援する立場である以上、そういう言動や行動を伴ってしまう際に「この選手はどうやってプロになってきたのだろうか?」と想像してみると良いのではないだろうか。

5-3.それでも道はつづく

話を戻して兄弟について。

色々と至らなかったなと反省点はあるものの、僕には、これから先、サッカーとどう向き合うのかわからない兄弟たちと一緒にやっていた朝練の時間はとても貴重なものだった。今、二人とも中学生となり、朝練もすっかりやらなくなってしまったが、小学生の時に朝早起きして一緒に練習をやっていた、という思い出を作れたことはよかったと思う。

身の上話は苦手なのだが、僕は父親が仕事で忙しくて、子供の時に一緒に遊んだ記憶がほとんどない。たまに顔を合わせても、おそらく父も何を話してよいか分からず、僕が思春期を迎えるころには、典型的な反抗的な息子になっていた。今はいろいろあってひとまず穏やかではあるけど。

そういう思いがあったので、せめて子供たちが生まれたときは、なるべく一緒にいる時間であったり、何かをやる時間を作りたいと思っていた。それが子供のために良い方向に行くかどうかはわからないけど、練習をして、試合をやって、上手くできた!と聞く言葉が本当にうれしかった。

兄弟たちは特に強いクラブに行ったわけでもなく、トレセンにも選ばれたわけでもないので、おそらくサッカーを生業にすることはほぼないだろうと思っている。

けど、それはそれでもいい。

サッカーで飯を食っている人も、そうでない人の人生の生きる道も、どちらもそれぞれ等しく続くのだから。

コンサドーレに限らず、この文章を読んでいる方が応援しているサッカーチームがもしあるなら、そこで貴方が応援している選手たちが、どれだけの狭き門を潜ってピッチに立っているか?を少し想像してくれたら嬉しい。

長々とためになるかどうかわからない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。練習が分からない際に練習方法で悩んでいた際に、ツイッターでコメントしていただいた方や、励ましていただいた方もいらっしゃって、本当に感謝の思いです。


個人的に朝練の写真でこれが一番気に入っています。


左:次男、右:長男
長男が中学3年生で引退後、そのまま次男が背番号を引き継ぎました。

ありがとうございました。

6.補足

ここで朝練の参考にした主な材料を紹介しておきます。

サッカー個人レッスンサッカー家庭教師:谷田部

通っていた少年団や他チームの子たちも参考にしていた少年サッカー界隈では有名らしいチャンネル。割と個性強めなキャラしていますが(失礼)、基礎練習を知る上ではよいチャンネルです。

REGATEドリブル塾

主にドリブルや足技に特化した内容を紹介したチャンネル。
沖縄で教えていて、コンサドーレにも在籍していた上里が登場した回もありました。

ぱんだ兄弟 Panda bros.

親子で練習するメニューが多い印象のチャンネル。矢田部さんやレガテさんみて難しいと思った練習をここで子供たちと一緒にやるにはどうしたらよいか?を考えたりしていました。


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