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ファッションショーへの推薦枠の招待をいただいた話。そしてそれを見送った話。

今年の2023年、初夏。
「GLOBAL FASHION COLLECTIVE*」というファッションショーへの出演のお誘いDMが、突然Instagramアカウントへ届いた。

「推薦枠」という、運営側が選び、さらにサポートを手厚くした枠での出演とのこと。
もちろん出展日は自己負担だが、海外でのショーのサポートや、ヘアメイク・モデルの手配もしていただける。

GLOBAL FASHION COLLECTIVEグローバルファッションコレクティブ)」 ※GFC とは、バンクーバー・ファッションウィークが有望なデザイナーを世界に発信することを目的として立ち上げたプロジェクト。国際的なデザイナーをサポートし、包括的で多様なファッション業界を育成するという目標を掲げ、世界各国のファッションウィークに気鋭デザイナーを送り出している。

ELLE

しかし、今回は止むを得ず、お断りをさせていただいた。

魅力的なお誘いをお断りするべきと思った理由

結論から言うと、挑戦してみたかった。
GFCのスタッフ様に、Instagramからブランドのアカウントを発見いただき、
推薦会議では、満場一致で選んでいただいたとのお話をお聞きし、とても光栄であり、出場の見送りはかなり悩んだ末、出した結論だった。

しかし、冷静に考える。
創成期にある「SUOU」というブランドの体制として現在は、商品のラインナップ増加、生産・運営体制の確立に注力したい時期であることや、海外での開催に向けた体制を整えたいことが一番の理由だった。

ショーの出演費は決して安くない。
出展費だけでも何十万かかるが、コレクションの制作にも膨大な時間と費用がかかる。(詳細は割愛で。。)
そして、そのショーへの投資で広告宣伝・認知拡大した後、実際にご購入いただけるまで努力するのは、勿論ブランドの役割。

大きなステージだからこそ、もし反響をいただけた時には、その反響を受け取り、それに期待以上に応えられる、そんな頼もしい運営・生産の体制が整ってから、挑戦すべきだと判断した。
なので、今も間違っていなかったと言える。


次、挑戦するときには

今回のショーでは、東京・ニューヨーク・パリ・ミラノ・バンクーバーと世界各国の都市へ発表の場が設けられており、新規のデザイナーとしてはまたとないチャンスでもあったかと思う。

しかし、SUOUと私の
USP(唯一無二の優良な特徴)は、
「圧倒的世界観・本質の表現」

そのブレない世界表現と作品づくりができる体制にしてから、また必ず世界に挑みたいと思った。
今回は実力と体制の不足を真摯に受け止めて、足場を築いていこうと思う。


今回の事で再認識できたUSP

しかし、今回お話を聞いて、悩んで、考えたことで、「SUOU」は ”国内外にも認められるのだ”という、大きな希望をいただくことができた。

もちろんデザイナーの私としては自信はあったが、今回のショーの推薦で、ビジネスの要素も少なからずあったにしろ、海外の方の感性に「選んでいただける」という経験や、意見を実際に聞くことができたことは、私にとってもブランドにとても大きな収穫だった。

やはり上辺ではない、その国で生まれ、生活し、経験し、積み重ねてきた感性が、「表現」として現れる。
それが自ずと、自国への文化への尊敬や、敬愛を創っているんだとろうと思う。
日本人の私にしかできない表現
ん〜、、なんともやりがいがありますね。

表層のマネは見飽きる。
だから、自分の積み重ねてきた感性を信じて、表現を大切に、しっかりと自分のペースで向き合っていきたいと感じた、今回の出来事でした。


・・・かなり長くなりましたね。
やはり、自分の心の議事録的な役割にしようと書いているので、収拾のつかない文体ではございますが、もしここまでお読みいただいた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。

日本の文化を表現していく方々とたくさん話したい、一緒に何かしたい、と常に思っていますが、こうやって自分自身を言葉にする練習をしておこうと思います。

ではこれにて。また。

蓮目

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