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群ようこ『しない』【読書3】

近年Netflixばかりみていたので積読が増えてしまった。

それをながめていたら、先日読書感想文らしき記事を書いた吉本ばななさんの『「ちがうこと」をしないこと』を筆頭に、「しない」系の本がけっこうあることにきづいた。

「しなさい」と命令されるのがきらいなので、その反動で買いまくったんでしょうね。

先生も親も上司もみんなしょっちゅう「しなさい」っていいまくりますからね。

この本の最初に書いてある話「通販」は、激しく共感することばかり書いてあった。

群さんは通販を活用していたけれど、段々配送に関してトラブルも増えてきたし、重い物以外はあまり通販に頼らなくなったそう。

うちも同じ。



昨年、居住しているマンションの管理会社から「となりのマンションの宅配ボックスにお宅の荷物が入ってますので取りに来てください」と連絡があった。

なんの心当たりもないので、なんだろうと思ったら、なんと、夫の会社が発送したクリスマスプレゼントだった。

ちょっと、、、!もう夏なんですけど!!

隣に立っているマンションとうちのマンションは似たようなネーミングだけど住所は違う。まったく別のマンションだ。完全に配送業者の間違い。群さん流に表現するなら「ネコ」の間違い。

不在票も隣のマンションの同じ号室の人のところに入れたんでしょう。そもそも不在票をちゃんと入れたのかどうかもわからないが、入っていたとしても、その号室の人がよっぽど気を効かして連絡してくれなければ、こうして管理会社が開かずの宅配ボックスをチェックするまで永遠にわからない。

サプライズのクリスマスプレゼントだから、こちらは事前に届くのさえ知らない。最悪の偶然が重なるとこうなるわけか。

もう半年も経っていたし、うちも配達トラブルが連日続いていて疲れてしまっており、さらにニュースで(ネコではなかったが)どこぞの配達員が忙しさのあまり⁈不在の客の荷物を叩きつけている映像を見たばかりだったので、こちらの落ち度は何ひとつないが、こわくてクレームは言わなかった。

群さんとおなじく、コロナ禍で荷物が激増し、配達員さんも疲弊しているのが私にもよくわかっていたし。にんげんだもの。まちがえるさ。そもそも私宛の荷物じゃないから、そんな激高することもない。

そもそもわたし宛の荷物の場合、「ネコ」も「人間」も事前に通知が来るようにLINEに登録してあるから、サプライズの贈り物だとしても事前にわかる。そんなもの来ないけど。

夫宛のものだからこんな事態になったのだ。ということで、二度とこのようなことがおこらないよう、夫にネコのLINEを登録させた。


宅配ボックスのトラブルはまだある。メール便の荷物が郵便受けに入らない場合の悲劇。

そもそも受け取りの必要がないメール便なのに、厚すぎて郵便受けに入らない→留守→宅配ボックスに入れられる、という流れがあった。不在票に書いてある暗証番号を入れたが開かない。

配達員の書き間違いもしくは入力間違いかと思い、ありとあらゆる4桁の番号の組み合わせを入れまくるが一向に開かない。

ネコに連絡するが、配達担当者がいないと言う。折り返しの電話もなかなかない。2日経過。暗証番号を設定した配達員が開けに来たらしいが、やはり開かないから管理会社に連絡してくれという電話あり。

賃貸の、共有の宅配ボックスなので管理会社に連絡して後日開けてもらった。即日配達してもらったのに、宅配ボックスから取り出すのに何日もかかった。配達トラブルが続いていて疲れ果てた。メール便だから便利だと思って頼んだのに誤算だった。分厚くて集合ポストに入らないのならドアポストにねじ込んでおいてくれればよいのにと思うが、それはそれで文句を言われることもあるのだろう。

もう誤配ネタが止まらないけども、もうひとつ。

世界最大河川またはブラジルの方の熱帯雨林A社。

群さんはA社のことは一切書いていないが、群さんだったらA社のことをどんなふうに表現しただろうか?うまいニックネームが思い浮かばない。

最初は荷物をガスメーターのところに入れてもらうようにしていたが、届かないことが度々あった。やっぱり隣のマンションとか、他の号室に誤配しているんだろうと想像がつくが、ガスメーターに入れられてしまうとそれが確認できない。

よそのうちのガスメーターボックスを勝手に開けるのもはばかられる。なので、もっぱら玄関前に置き配してもらうことにしていた。これなら誤配してるのが目視できる。

ある日、夜中に配達完了メールが届いたのだが、添付の写真の玄関画像がうちの玄関ではない。

写真から隣のマンションだと思ったが、群さんと同じでわざわざ重くて自力で買いに行きたくない物を頼んだし、夜中に隣のマンションに取りに行きたくない。

というか、なんでよそのうちへ誤配されたものを自分で取りに行かなきゃいけないのか、なんのために重いものをA社で頼んだのか、、と苛立ちぎみにチャットで誤配の問い合わせをした。

そうしたらA社は誤配したものを回収して配達し直すことはできないという。もう一度新しいものを発送するか、代金を返金するかの2択で、誤配したものは回収しないという。放置ですか⁈

しかし、隣のマンションにあるのはコチトラわかっている。隣のマンションの人も、荷物の住所を見ればうちの誤配だと気づく。放置できるはずがない。または誤配と気づかずに勝手にダンボールを開けてしまうかもしれない。

隣のマンションの同じ号室の人はこれまでの経験から、気を効かしてA社やうちに持ってきてくれるような人でもない気がするし、自分が同じ立場だったらすごい迷惑。

A社が回収してくれないなら、わざわざ正しい住所に持って行ってあげるか、管理会社に電話するか、そのまま玄関前に永遠に放置するか、ゴミ捨て場にもっていかないと行けないわけだから。

結局「もう自分でさがします!」と問い合わせチャットの外国籍らしき担当者に伝え、真夜中に、隣のマンションに猛烈に重たい荷物を取りに行った。

朝になってその隣のマンションの人がうちの荷物を見つける前に回収しなきゃいけないから、夜中にコソ泥みたいに取りに行くしかなかった。

もうそれからA社に登録の住所そのものに注意書きを書き込むことにした。置き配の注意事項欄にも「隣の〇〇マンションではありません!」と入力。それから誤配はさすがに全くなくなった。

A社は誤配しても回収してくれないとわかったので、隣人に箱を開けられたとしても恥ずかしくないものだけA社で頼むことにした。

賃貸の、または共有の宅配ボックスは便利なようで便利ではない。

余談ですが、A社は新品の本の梱包の仕方が雑ではなかろうか。新書の高価な専門書がダンボール製の厚い封筒にじかに入れられ、だいたい本の上下、カバーのふちがヨレヨレになって届くんですが、通常運転なのでしょうか。あまりよろしくない気がします。フリマアプリの中古の本だって、防水のためにビニールに包んだりして、みんな丁寧に梱包してますよ(個人の感想です)。


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