見出し画像

お世話になりました

久々に実家に帰ると、こんな店できたんや~とか、道が広くなってる!とか、ちょっとした驚きがあります。

その驚きというか、やっぱりそうなんだと納得することがありまして、幼い頃に散々お世話になった病院がなくなってたことなんです。

古びた町医者、薄暗い感じの待合室にベンチシートが3つほどある、なんとなく覚えてるのは、その待合室にあった桃太郎と犬、猿、キジが描かれた、なんとも言えないマニアックな飾り絵。

主治医の先生と、受付の人2人だけ、おばちゃん?いやお婆ちゃん?くらいの感じだっと思う、幼かった僕に優しかったという記憶がある。

よく風邪を引く子で、ひと月に何回行ってたんやというくらいの思い出があって、さすがに病院ではお馴染みさんでした。

今回、その病院がある場所付近まで来たので

「〇〇医院ってまだやってる?」

と母親に聞いてみたところ

「もう何年前かな、いや何十年かな、あの先生亡くなって閉院してるよ」


そりゃあそうか、もう40年近く前のかかりつけ医やし、お婆ちゃんみたいな感じの先生やったから、恐らくそうだろうとは思ったけど、なんとなく寂しいような気がしました。

お子さんがいらしたようで、おなじお医者さんらしいですが、違う地域で開業医されてるとかで、あの医院は継がれなかったとのことです。

母親曰く、〇〇医院の看板はそのままになってるそう、ともかく病弱だった僕にとっては、どんな良薬よりも効く診察、安心できる場所であったこと、とても懐かしく思う。

あの頃とは違い、ずいぶん元気でちゃんと大人になれましたよ。

本当にお世話になりました。あの先生のご冥福をお祈りします。

noteの世界には、たくさんの素敵な記事が溢れています。この場所で一人でも一つでも自分のnoteを通じて繋がることができれば嬉しいな