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目指せ!新規就農33|人のそばで農業をすることのメリット

個人小規模農家が生き残るためには、どうすればいいのか?
そんなことをずっと考えています。

その正解の一つとも言える、農業のあり方について、興味深いvoicyがありました。

tomajoDAOファウンダー、とまたろうさんのvoicy「都市近郊農家の生きる道」(10月30日放送)です。

この放送回では、「笑ノ百姓」中塚さんが取り組む都市近郊農業について、詳しく話されていました。

同じ日にあった、とまたろうさんのYouTubeでも、中塚さんご本人との対談も収録されていました。

中塚さんは、大阪府富田林市で就農されて、今年5年目の農家さんです。

富田林市は、お隣に堺市(人口約80万人)があり、30キロも走れば大阪市(人口約260万人)のような大都市が近くにあります。

つまり、中塚さんは、大都市のそばで農業をされる、都市近郊農家ということになります。

少量多品目の野菜を栽培し、常時10種類以上の作物が畑で収穫できる状態にあります。

しかも、その野菜たちは、栽培期間中は農薬を使わず、化学肥料も使わずに育てられています。かなり特徴的な農業をされておられます。
そうした季節の野菜をいろいろと詰め合わせにした野菜セットを、注文を受けたお客さんのもとに、自ら軽トラで届けるのです。

野菜なんて、近くのスーパーに行けば、もっと安く、気軽に買うことができます。
でも、中塚さんのところから野菜を買えば、農家さん自ら新鮮な旬の野菜を届けてくれるというスペシャルな体験を得ることができます。

産直感、スペシャルな体験を得たい!」といったニーズをもった一定数のお客さんがおり、そういった方々を相手に商売をすることで、収益をあげることができているのです。

近くに人間がいるところで、農業をするということは、それだけでいろいろなキャッシュポイントを生む可能性があります。

田舎に暮らしたい。でもなるべく近くに街があるといい。

ひるがえって、私の場合はどうか?
私は、来春から厚真町で新規就農すべく、準備を整えつつあります。

厚真町?どこかわかりますか?

ピンが刺さっているところが厚真町

厚真町は、30~40km圏内に、苫小牧市や千歳市といった街があります。苫小牧市の人口は、約17万人。千歳市は約10万人。
う〜ん、富田林市とは条件が違いすぎますね(^^;

札幌市(人口約195万人)とは、少し離れすぎています。
都市近郊農家とは、やはり言い難い感じがしますが、それでも、道内では、比較的人口の多い街のそばにあることは確かです。

さらに、利点としては、厚真町は、新千歳空港から車で約30分で来ることができ、旅行者からは比較的立ち寄りやすい位置にあります。
つまり、体験農業や観光農業、農家民泊や農家レストランなどとは、相性がいいと言えるでしょう。

私の農家としての生き残る道。
なんとなく見えてきましたよ〜。

新規就農を目指す同志のみなさんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で33記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

34.自分で作った作物が一番美味しい
35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

36.ブロックチェーン技術でトレーサビリティを効率化
37.NFTを使って、自分の商品の流通の流れを見える化する

38.農畜産物の適正価格を実現するための課題とは?
39.結局行き着く先は、直販か?

40.こんなにいい条件で就農できるんですか!?(歓喜)
41.農家はどんな情報発信をしていけばいいのか?
42.その作物に物語があるならば、応援したくなっちゃう
43.農作物はすばらしい料理人に出会って、より高い価値を引き出される
44.
写真の撮り方で農作物の価値を上げる
45.なぜ農業をしたいのか?原点を問い直す
46.プロ農家の視点で学ぶ
47.プロ農家のもとで学ぶ

48.農業×アウトドアは相性がいい!
49.手持ちのカードを増やそう!
50.成功と失敗
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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