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レモネード

4つめのエフェクチュエーションの行動原則は「レモネード」の原則 (Lemonade Principle)です。
まったく内容が想像できないタイトルですね。

「すっぱいレモンをつかまされたら、レモネードを作れ」
という格言がもとになっているそうです。
Wikipediaの解説では「禍を転じて福と為す」と書かれています。
日本語訳をみて、その前段階を重視したものではないかと感じたのですが、原文のニュアンスは成果までを見込んでいるのですね。

解説としては…
「不確実な状況を避けたり、克服して適応したりするのではなく、むしろ予期せぬ事態を梃子として活用していくこと」(スタディングの解説より)
「予期せぬ事態に直面した際、避けたり、無理に合わせようとしたりするのではなく、機会ととらえて梃子として活用することで新たなチャンスを作り出していく」(グロービス経営大学院「MBA用語集 エフェクチエーション」より)
となっています。

エフェクチエーション自体が、成功する起業家の行動特性について分析されたものなので、この行動原則についても、当然、ビジネスに即して捉えられていますね。
さすが、「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの海」といった過酷な環境を生き抜いてきた起業家から見出した行動原則です。

僕は、他の行動特性同様、この「レモネード」の原則は、起業だけでなく、日々の、もしくは一定の決断が迫られた際の仕事の処し方にも通じると思います。
さらに、仕事だけでなく、勉強や生活をしていく上でも、人生の岐路においても…です。

ともすれば、「失敗した」「負けた」「ダメだった」「こんなん無理」とネガティブな状況で逃げてしまう人もいます。そんな時に一歩踏みとどまってみて、この「レモネード」の原則を思い浮かべられれば良いのですが。
…こういう事態に陥ると無理かな。

中小企業診断士になって企業の支援をするようになれたら、危機に見舞われた経営者に対して、一歩引いて、この「レモネード」の原則を思い浮かべて、打ち手を考えられるようになりたいです。
…ということは、「レモネード」の原則を具体的にどう実現するか、シミュレーションすることが大切ですね。

あと、日々の暮らしの中で、焦るような事態になったり、そのような事態にある人と関わったりする時に、「レモネード」の原則を思い浮かべられるくらい、心を鍛えることも必要かも。

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