手中の鳥
エフェクチュエーション、5つの行動原則のひとつ、
「手中の鳥」の原則 (The Bird in Hand Principle)
についてです。
目的ではなく手段(できること)からスタートして、新しい結果を生み出す…ってことだそうです。
経営戦略だけでなく、多くの取り組みにあたっては、
目的を設定し、それを実現するために必要な課題(タスク)を定め、課題解決の手法を計画的に講じて、目的を達成する。
…といったことが、一般的ではないでしょうか。
僕も、何からの事業計画を立てる場合、まずここから始めますし。
「手中の鳥」はその逆の手立てを提起しています。
目的を達成するために、その方法を探し出すのではなく、自分自身が今持っているリソースを使って、新しく生み出せるものを考えよう。
既に手元にある資源や能力、知識、人脈等を明確化し、それらを使って何ができるかを考えよう。
新しいアイデアや新たに能力の開発を待たず、既存の手段から何ができるのかを考えよう。
…と。
そのために、優れた起業家は、
自分は何者か(Who I am?):自身の特徴、選好、能力
自分は何を知っているか(What I know?):自身の教育、専門性、経験
自分は誰を知っているか(Who I know?):自身のネットワーク
…を知ろうとし、この3つを手段を重要視しているのだそうです。
個人として、会社として、これらを問うて解を導き出すことは強みになると思います。
そして、これを活かして、手中の鳥という行動原則でモノゴトに取り組むことは、確かに手堅い成果につながるのではないかと思います。
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