フェンシング:何故フルーレ剣にはテープが巻き付けられているのか?

こんにちは
先日高校の部活にお邪魔した際、エペ剣にはなぜフルーレ剣のようなテープがないのかという話がありました。

そういえば自分が高校生の頃も同じような疑問を持ったことがあったなぁと思い出し、考えてみる(調べてみる)ことにしました。

フルーレ剣とエペ剣の違い

この2つの違いといえば大きさ!と言いたくなりますが、個人的にはフルーレ剣はポイントを押すとオフ、エペ剣はスイッチを押すとオンになるところだと思います。つまり働きが真逆なんですね。

フルーレ剣は外側のブレードと内側を通るワイヤー間に電気が流れており、通常時回路が閉じています。ポイントが押されることによって回路が開き、メタルジャケットに接触すると赤or緑ランプ、メタルジャケット以外だと白ランプが点灯します。メタルジャケットに接触した際は、ポイントとメタルジャケットの間に回路が形成されるので、それで判断しているんですね。

エペ剣は2本のワイヤーが剣の溝を通っており、ポイントを押すことによってこのワイヤーが繋がる(回路が閉じる)仕組みとなっています。

本題

ここから本題なのですが、タイトルにある通り何故フルーレ剣にはテープが巻き付けられているのかを考えます。答えは単純で、ブレードがメタルジャケットに接触した状態で有効面をついても、ポイントとブレードがメタルジャケットを通じてショートしているためランプが光らないからです。このショートを防ぐために絶縁テープが必要になります。

フルーレ剣の構造による問題に対処するために存在したんですね。なのでエペ剣にテープがないのも納得です。むしろエペ剣にテープを巻くとその部分が絶縁されて有効面と誤判定されるので、巻いたらダメです。

参考

以下の内容を参考しました。
やはりフェンシング関連は海外の方が情報が多いですね。
https://www.reddit.com/r/Fencing/comments/6nnhe2/why_do_foils_have_tip_tape/


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