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赤坂たまよさんのおしゃべり会

 この週末は本当はコロナ・ワクチン打って寝込んでる予定だったのだが、色々あって打てなくなってしまい、ぼんやり週末になった。

 土曜日は仕事でもしようと思ったのに、前の晩、一睡もできなくて=一睡もできない時は必ず鬱るので、鬱り、絶望したから、身体はヨレヨレだったが、出かけて、絵を見たり、ご飯を食べて帰ってきた。

 日曜日はそれで、行けないはずだった赤坂たまよさん主催の「おしゃべり会」に行ってみた。

 赤坂さんは杉並区議。今年の春、ほぼパリテ(男女同数議会)を達成した杉並区議会の、そのひとり。1期目。彼女もシングル女性で、シングルの人たちの生活を支える!という政策をもって、選挙に出て、シングルの女性たちがワイワイと応援に集まり、当選した。

 6月の初めての本会議一般質問では、まるまるぜんぶシングル女性の支援について質問をした。そんなの、初めて聞いて、涙が出るほどうれしかった。これまでシングル中高年女性は見えない存在と言われ、政治課題からは排除されてきた。それをぜんぶ丸ごと質問してくれたんだ。

 もちろんそれですべて即解決するなんて、ない。でも、そういう質問が議会で行われたりすると、徐々に広がる。最近では田村智子さんが国会の国土交通委員会でシングル中高年女性の住宅問題を、伊藤たかえさんが国会の予算委員会で岸田首相にシングル中高年女性の生活困難を質問した。まったく政治から無視されていた存在だったのに、私たち! それが変わってきたんだ。声は広がるんだよ!

 で、おしゃべり会は、たまよさん主催で今回が2回目。議員側が議会報告などをひとりでしゃべるのではなく、区民とか、みんなでおしゃべりしようという会。

 その方が色んな問題をみんなが言うし、それをみんなで話し合い、おもしろいよね?というかんじ。で、ほんとにおもしろかった。初めて会う人、見る人が、それぞれ問題に思うことを言って、そこから話す。「区議ってみんな同じお給料なの?」とか聞く人がいたり、杉並区の道路開発反対の運動に長く関わってる人がいて、そのことを報告したり、意見言い合ったり。それに対して、たまよさんがあれこれ話したり。

 杉並区議会では議員によるヘイト発言があったりもするから、それをどう思うか? どうしたらいいのか?なども話したり。ここはすごい熱を持ったよね、みんな。 

赤坂たまよ区議

 私は「遅フェミ」にも書いたけど、こうやっておしゃべりから始めることが、本当に大事だと思っている。最近こればっかり言ってるけどね~。

 パリテ町議会が20年以上続いている神奈川県・大磯町でも、こんな風にみんながおしゃべりを続けてきた。何十年にも渡って。みんなが自分の言葉で政治の話をする。あたりまえに。その積み重ねで議会に関心の高い町になった。

 「時給はいつも最低賃金~」という本を作ってるとき、私はずっと「私が政治を語っていいのか?」ということに悩み、苦しみ、のたうちまわり、そのことも書いた。というか、この本は、そのことをずっと書いた本だと言える。何も分からない、知らない、私という1市民が政治を語っていいのか? それが分からなくて、悩み、それを本にした。本にして分かったのは、もちろん、いいのだってこと。政治を分からない私たちこそ、政治を語るべきなんだ、それがいちばん大事なんだと思った。

「時給~」のコレな↖

 大事なのは私たちが政治のことを日常的に、あたりまえに、おしゃべりしていくこと。昨日は改めてそう思った。何度目か分からないけどね。

 そして昨日は嬉しいことに、18年ぶりに友達に再会して、並んでご飯を食べたりした、終わってから。友達とは18年前にいっしょにR.E.M.というバンドを追っかけした。いわゆるヲタ友だ(笑)。ヲタ友が、たまよさんのおしゃべり会に来て、いっしょに杉並区政についてなどを、おしゃべりするなんて。わははは。おもしろい。だから、政治っておもしろいね~と思った。

 ちなみにそのときに一緒に追っかけした「ヲタ友その2」の人は、今、市川市の市会議員になっている。なんか、すごいね~。R.E.M.というバンドはバカみたいにアメリカで売れてる真っ最中に(世界で1500万枚とかCDが売れてるバンドだったのです)、大統領選挙当日にCDを発売して「選挙に行って、グリーン(CDタイトル)を買おう」なんてキャンペーンをしたようなバンドで、そういうバンドのファンだったヲタな私たちは、18年後にこうやって政治でゆるやかにつながっている。そのことが、とてもうれしい。

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