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ちいさなオリジナルブランドのつくり方 ①


 私は今、地方創生を主な事業として、道の駅の専門家として活動しています。
 私の会社は、2002年に起業して、2014年に法人化してから9期目を迎えていますが、これまでやってきてつくづく思うのは
『モノづくり』
こそが商売の原点だと思います。

 2023年の現代で『モノづくり』というとピンとこない人も多いかもしれません。私も今はコンサルタント業務が会社の主軸です。
 ですが、モノづくりから事業を始めた事が今に大きく繋がっているし、今の日本を支えているのはやはり『モノづくり』なのだと日本全国を回って実感しています。

  2016年にこのマガジンを作成した時、アパレルのメーカーとして活動をしていました。

 メーカーさんと工場の間に立って、設計をするような仕事だったり、アイドルの衣装を作ったり。繊維産業を中心に、商品開発から始まり、売れる仕組みづくりまでのお手伝い、コンサルタントのお仕事もさせていただいていました。

 中国とのご縁もあり、オリジナル商品や日本製品を中国へ輸出するビジネスもしていました。

 私は、2002年yahooオークションでハンドメイド製品の販売をはじめました。その頃はインターネットがようやく各家庭に普及してきた頃で、今のようにスマホで撮った写真を簡単にインターネットにUPできるような時代ではありませんでした。
 作った商品をデジカメで撮り、それをパソコンに線で繋いで加工してオークション画面にUPする。1点アップするのに30分くらいはかかっていたと思います。それでも思いもよらない価格で売れたり、リピートしてくださるお客様ができました。

 そして、お客様の勧めで自分のHPを作ったのです。無料ブログなどない時代です。本を見ながら、慣れないタグ(インターネット用語で、文章や画像のアドレスなどにつけられた簡単なプログラムのこと)を駆使して、3日くらいかけてHPを作りました。15分もあれば、今ならHPができてしまいますから、インターネットの発展のスピードは本当にすごいですね。

 その後、地元の子供服の会社でオリジナルブランドの企画、デザイン、営業、製造管理の仕事をしてきました。最初はすべて私がひとりで縫製していたところから、生産スキームを作り、今では全国に商品を卸すまでに成長する一助を担うことができました。
 一時は20人ほどの内職さんを抱えるという事もありました。主婦の方ばかりで、子育てをしながら家で仕事ができる環境整備ができたことで、喜んでいただけました。

 ヒット商品も作りました。その商品は今でもその会社の看板商品になっています。

 その間、小さい手芸店を立ち上げたこともあります。パリのメルスリー(フランス語で手芸店)をイメージしたクラシックなインテリアの店で、布やボタンなどを扱っていました。細かい手芸用品は単価が安いため、個人あたりの購買単価が低いことが難点です。そこで、手芸用のキットを開発しました。作りたい商品の材料とレシピがセットになっているものです。すでにその事業は友人にお任せして私は手を引いていますが、そのキットは教材として地元の小学校や東京の私立高校で教材として利用してもらっています。

 ハンドメイドの達人たちとイベントを開催したり、3人組でブランドを立ち上げたこともあります。

 最初にオリジナルブランドを作ってから、いくつもの独自ブランドを手がけてきました。その間、たくさんのコネクションもできて大抵のモノづくりのお手伝いができるようになりました。

 実は、わたしは一度も縫製についてきちんと勉強してきたことはありません。大学の専門も英語でした。ただ、叔母が洋裁学校を経営していた関係で小さい頃から、お洋服づくりが身近にありました。マーケティングだって独立してからあわてて資格を取るために数ヶ月勉強した程度です。

 経験こそが最大の学びだと実感していますが、無駄な経験も沢山あったと思います(笑)

 なので、このようなマガジンやコンサルタントという形で私の学びをお伝えしたいと思っています。

 残念ながら、これからの時代はどんなに一流の会社に就職しようとも一生安心できる時代ではありません。独立を考えている方はもちろんですが、副業としても十分にお役に立てる内容だと思います。

 現にわたしは、主婦業と子育てを最優先しながらこれまでやってきました。

 オリジナルがある、作れるということは、相当な強みになります。

 みなさんが一歩でも前に進める後押しができることを願っています。


目次

1、 オリジナルブランドを作る意義

2、 ものづくりとは

3、 デザインについて

4、 何をつくる?

5、 どこでつくる?

6、 ブランド設立までのステップ

7、 どこで売る?

8、 資金調達について

9、 メーカーになるということ

10、 ブランドはひとり歩きする


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あったらいいな!をカタチに。ちいさなブランドをいくつも立ち上げて、売れる仕組みを作ってきた かとうはとこ のノウハウ本。

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