結婚式が直前に迫ってきた。
結婚式の日に籍を入れると決めていた私たちの夫婦は婚姻届を準備して、新しい家族になる準備を進めている。
結婚式の準備をするよりも私は婚姻届の記入の方が、結婚というものの実感があった。
とくに「どちらの姓を名乗るか」という欄。
何を隠そう、私はこの回答を逃げ回りたくて、プロポーズの返事を3年保留した女なのである。

何故、保留したのか

ごめんなさい、ちょっと言い過ぎました。プロポーズの返事を保留したのは苗字だけの問題ではなく、様々な理由と先延ばし精神がありました。
ただ、この先延ばししている間に選択式夫婦別姓にならないかな～という淡い期待はありました。与党でも賛成派は多いし。でも一向にならなかったですね～。

3年経って、色々な懸念事項がクリアになってきて、旦那さんになる人にも「私、苗字変えるのが嫌なんだよね」と話したら「別にそっちの苗字に合わせてもいいよ」と軽く返事をもらったので「あっ！じゃあ別にもう結婚したらいいか」とおもったわけです。

どうして自分の苗字がいいのか？

とてもくだらないかもしれませんが、姓名判断がとてもいいからです（デーン！）どの姓名判断サイトで見ても最強運勢を持っています。
それもそのはず、私の名前は私の両親が有名な姓名判断士の先生に付けてもらった名前だそうです。
私は、この最強氏名を持って今までの人生を生きてきましたが、我ながら幸運なやつだなと思っています。これを手放すのは辛い。氏名変わったとたん悪いことが起きそう…！
また、私は母が幼い頃に亡くなっているので、母と父からの贈り物のような名前とサヨナラするのも辛いですね。

前半に、センチメンタルな理由を述べましたら、シンプルに手続きがめんどくさいです。マイナンバーカードで少しは簡単になったとはいえ、クレジットカードやパスポート、地味に地獄なのが各種通販サイトの氏名変更です。政府与党は、選択式夫婦別姓を導入しないなら、マイナンバーカードの名前を変えたら、すべての公的氏名が差し変わるようにしろ。

私は結局、苗字を変わる方を選んだ

「旦那さんは苗字変えてもいいよ～☆」と言ってはくれましたが、結婚で男性が苗字を変えるというのは世間の風当たりというか、面倒くささ1145141919倍になります。手続きとしては一緒なのですが

女性の場合

私「結婚したので苗字変わります～」
周り「おけ～」

男性の場合

旦那「結婚したので苗字変わります～」
周り「なんで！？！？（手続き的には可能です～）」

っていう面倒くささが全然違います。
この面倒くささを旦那さんに負わせるのはかわいそうだなぁ～と思ったので、私が旦那さんの苗字にすることにしました。
選択式夫婦別姓にできるなら、こんな面倒くささが全部なくなるのに。

私が思うメリットとデメリット

選択式夫婦別姓については、働く忙しい人にとってはメリットしかないと思います。選択式夫婦別姓を選べれたら、結婚はシームレスになるし、未婚率も多少は上がるのではと思います。（私は実際に先延ばししたし）
デメリットとして感じるのは、今の結婚式という家と家のつながりアピール的な文化は衰退すると思います。結婚式というお金しかかからないコンテンツなので経済への打撃は緩やかながらも、それなりにありそう。ですが、選択式夫婦別姓を選んでいる欧米の結婚式がなくなっているか、と言ったら全然やってるので、ちゃんと残るとは思います。

まとめ

選択式夫婦別姓については超党派で法案が出されていて、少しずつ前に進んでいるようです。
手続きは本当に面倒くさいので反対派はやってほしいです。（って書いたら「私はやりましたが、そんな大変ではなかったですよ」さんが来ると思いますが、面倒くささの感じ方って人それぞれなんです、許して）苗字がなくなると家族がなくなるという声を聴きますが、家族というのは苗字が作るものではない、と私は生きた経験上思っているので、僭越ながら余計なお世話です。

私は選択式夫婦別姓になる前に結婚することにしましたが、本当に選択式夫婦別姓制度を一刻も早く導入してほしいと思います。法務省の答申によると、

と回答されている（Xのフォロワーさんに教えていただきました。ありがとうございます！）

手続きのめんどくささは仕方なく享受し、選択式夫婦別姓制度が導入されたらこの別氏夫婦になることを検討したいと思っています。選択式夫婦別姓は当事者のお気持ち問題でしかないといわれますが、人としてのお気持ち問題こそ、民主主義では大切です。