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朝起きてから眠るまでの「最高の一日を考える」WSに参加しました

はじめに

こんばんは、ぽっぽです。

オンラインコミュニティ.colonyにて、のちさんプレゼンツ「最高の一日を考える」のWSに参加しました。

今までにも2、3回ほど最高の一日を考えてみたことがあるのですが、いつも画用紙や手帳に書いて終わりにしていたので、今回はちゃんとnoteにまとめてみようと思います。

好きなことを、好きなように、好きなだけ書いてみました。長くなっちゃったし、ちょっと読みづらいかもしれませんが、お付き合いいただけたら幸いです。

*古性のちさんの「最高の一日を考える」のnoteの記事はこちら

朝はちょっと早起きして砂浜を散歩したら、パン屋さんに朝ごはんを買いに行こう。

朝6時。いつもより少しだけ早起きして目覚める。

ふかふかのお布団の誘惑に負けて5分、10分ほど、うとうとと微睡んでいると、人間が起きた気配に気づいたのか、キジトラ猫の”もち”と、黒ぶち猫の”ふく”が連れ立ってやってきた。

すべすべの毛並みを撫でようと手を伸ばすと、するりと逃げられ、にゃーんと鳴かれた。なるほど、ごはんが先ですね。承知いたしました。

布団に別れを告げて、よっこいしょと台所へ向かった。欧州の旅の拠点として泊まっているゲストハウス「猫の家」では、ゲストハウスの猫にごはんをあげることができる。今日は私の番。カリカリをカップに半分ほど取り、それぞれのお皿に移してやると、おなかがすいていたのかすぐに近づいてきた。

外の天気は晴れ。パン屋さんの開店までまだ少し時間がある。歯磨きをして、顔を洗って、ラジオ体操で少し体をほぐしたら、お気に入りの麻の生地のワンピースに袖を通した。

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ゲストハウスから15分ほど歩くと、海が見えてきた。路地から見える海の景色が好きで、いつも大通りの手前の脇道を選んで歩いてしまう。まだ朝早い時間だからか、浜辺にはあまり人がいなかった。

さくさくと白砂を踏んで歩くと、綺麗な貝殻や、色とりどりのシーグラスが目に入った。手のひらいっぱいに集めて、砂を払って手持ちのカバンから袋を取り出してそこに入れる。

拾い集めた貝殻とシーグラスが増えてきたので、フォトフレームでも作ってみようかなんて考えながら歩いていると、この辺に住んでいる野良猫と出会った。ちょっと挨拶して写真を撮らせてもらう。うん、いい写真が撮れた。野良猫は軽く欠伸をすると向こう側へ歩いて行ってしまった。私もそろそろパン屋さんに行こうかな。

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街中に戻ると、パンを焼くいい匂いが通りに広がっていた。匂いをたどってパン屋さんに向かう。お店の外から店中の様子をうかがうと、どうやらもうオープンしているようだ。カラン、とドアベルを鳴らして店内に入る。

「いらっしゃい!」焼き上がったパンを店内のパン棚に並べに来た店主の元気な声が気持ちいい。おはようございます、と軽く挨拶をしてトレーとトングを手に取る。

棚に並んだ焼き立てパンに目移りしながら、今日の朝食を選ぶ。何にしようかな。クロワッサンも食べたいし、サンドイッチもおいしそう。デザート(?)に甘いパンも食べたいな……。おっ、クロッカンショコラがある。これは買わないと。

ちょっと買いすぎてしまったかな。焼き立てのクロワッサンを頬張りながらゲストハウスに戻る。日本だとパンを食べながら歩くのはちょっと行儀が悪くて気が引けるのだけど、ここではみんなパンを食べながら歩いている。郷に入っては郷に従えというし、焼き立てのパンは焼き立てで食べるべきだ。さくさくでバターの豊かな風味がするクロワッサンは美味しくて、すぐに食べ終わってしまった。

旅をしながら仕事をしたい。場所にとらわれない仕事がしたい。

朝9時。ゲストハウスに戻ると、オーナー夫妻が朝食をとっていた。おはようございます、と挨拶を交わしキッチンに向かう。お湯を沸かし、コーヒー豆をごりごりと挽いているといい香りがしてきた。

コーヒーを淹れている間に、この間スーパーで買ってきたチョコレートと、ムーミンのパッケージのクッキーを小皿にあける。よしよし、最強の布陣が整った。一人で満足げにしていると、クッキーの袋の音に反応して”もち”と”ふく”が寄ってきた。これは君たちのごはんじゃないんだよ、ごめんな。オーナー夫妻にもコーヒーを手渡し、二匹の視線から逃げるように自室に戻った。

朝10時。自室でノートパソコンを開く。今日の仕事は、昨日までの旅の写真データの整理と、プロットの作成だ。

3週間ほどかけて、欧州の街々を鉄道でめぐり、撮った写真は6千枚を超えた。道中ざっくりとフォルダ分けしておいてよかった。メモリーカードがぱんぱんだ。今日は写真を見返しつつ、旅漫画のプロットを練る予定だった。

5年前は、漫画どころかイラストも描けなかった。友人はノートの端に書いたような落書きをかわいいと褒めてくれたが、ちゃんと描いたことがないくせに、やってみてもいないのに、自分には出来ないことだと決めつけていた。

そんな中、インターネットで旅漫画を描いてアップしている人を見て、自分もこんな風に描いてみたいと思った。旅で感じた気持ちや、人と交わした言葉を残すなら、漫画やイラスト、絵日記がベストだと思ったのだ。

Amazonでスケッチの本を買って練習した。今まで行った旅の写真を並べて手書きの文字やイラストを添えて旅のしおりを作ってみた。これから行く旅先では、手帳に毎日絵日記を描いた。下手くそなりに毎日描いて、インターネットに上げ続けていたら、ひょんなご縁でお仕事がもらえるようになった。

今は、ずっと夢見ていた世界一周旅行の旅の途中、小休憩を兼ねて欧州旅行のログを残している最中だ。

写真家や文筆家の人には憧れたが、自分がそうなりたいとは思わなかった。でも、好きな写真を仕事に活かしてみたい、写真と関われるような仕事をしてみたいと漠然と思っていた。そう考えると、今の仕事は理想の仕事に近しいものなんじゃないかなと思う。

外国に暮らしながら作家活動をする人にも憧れていたけれど、まさか自分がそうなるとは思ってもみなかった。5年前の自分もきっとびっくりしているだろうな。

昼食は懐かしい賄いパスタを作ろう

担当さんにラフスケッチとイメージ写真をメールで送ったら、もう14時になっていた。遅い昼食を食べる為にキッチンに向かう。

昼食はさくっとパスタにしよう。冷蔵庫からトマトと茄子、にんにく、海老、モッツァレラチーズを取り出す。パスタを茹でるお湯を沸かしている間に材料を切る。

トマトとモッツァレラチーズは1センチ角に切ってテーブルの端においておく。茄子はどうしようかな。日本の茄子と比べて、こちらの茄子は大きいから輪切りにして半分に切る。半月切りの形だ。にんにくは粗みじんにする。海老は冷凍だから食べる分だけ小皿に取って冷凍庫にしまう。

そうしている間にお湯が沸いた。塩をたっぷり入れてパスタを茹でる。9分茹でてアルデンテに仕上げる。

パスタが茹で上がったらすぐ食べられるように、同時並行でソースを作る。フライパンを出して、オリーブ油とにんにくを入れて弱火にする。にんにくから香りが出てきたら茄子を投入。茄子は油を吸うので、ちょっと引くくらいオリーブ油を使うが、オリーブ油は身体にいいと聞くのでまあ大丈夫だろう。茄子がこんがり焼けたら一度お皿に取り出して、今度は海老を炒める。海老に火が入ったら、トマトと、冷蔵庫から取り出した秘伝のトマトソースをレードル2杯分入れる。

トマトソースは、学生時代アルバイトで働いたイタリアンレストランのレシピを思い出しながら作ってみたのだが、これがなかなか美味しくできた。

パスタが茹で上がったら、お湯を切ってフライパンに入れる。パスタにトマトソースを絡めたら、茄子とモッツァレラチーズも加えて混ぜ合わせる。

お皿に盛り付けたら、パルメザンチーズをかけて、庭から取ってきたバジリコをちぎって散らす。海老がぷりぷりで、モッツァレラチーズがとろけてとても美味しい。あの頃よく賄いで作って食べたなあと懐かしくなる。

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午後は街をぶらぶら散歩。公園やカフェに立ち寄り、晴れた日には高台から夕日を眺める。

遅い昼食を片付けたらもう15時。腹ごなしに街を散歩してこよう。

街中は石畳が多いので、足元はスニーカーだ。この前買った本を鞄に入れて出かける。どこで本を読もうか。スーパーの近くの公園は木々が多くてベンチも沢山ある。この間見つけたカフェに行くのもいいな。

ぶらぶらと街を歩いていると、目的のお店を見つけた。落ち着く雰囲気のカフェで、テラス席もある。コーヒーとはちみつケーキを注文してテラス席に向かう。道行く人を眺めながら、店内から漏れ聞こえるジャズの音楽に耳を傾ける。時折吹く風が心地よい。

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持ってきた本は、赤毛のアンの小説だ。以前、母に「海外旅行に行くならどこに行きたい?」と聞いた時、返ってきた答えが赤毛のアンの物語の舞台になったプリンス・エドワード島だった。

いつも国内旅行ばかりで海外に出たことがない母親だった。体が動くうちに、まだ仕事をしていてお金があるうちに海外旅行に一度は行ってみたい。どうせいくなら、知っている場所に行ってみたい。と言っていた。

恥ずかしながら、それまで赤毛のアンをちゃんと読んだことがなかったので、旅行に行く前に読んでみた。その時のことを思い出しながらページをめくる。日本に帰ったら、またお母さんと一緒に旅行に行こう。どこなら喜ぶかな。ご飯が美味しくて、温泉があるところがいいかな。

17時。少し風が冷たくなってきた。本を閉じてトレーをカウンターに返し、店を出る。今日は空が晴れていたので、きっと夕日も綺麗だろうと街の高台に向かった。トラムに乗って10分ほどすると、高台までのエレベーターが見えた。高台からは、街と海が一望できる。晴れた日には向こうの島の影も見えるのだ。

ぼんやりと空を眺めていると、雲が赤く染まり、綺麗な夕日が見えた。空と地平線の色が変わる。異国の地にいても、空は変わらずに綺麗で、ふと日本にいる家族や友人が恋しくなる。空は繋がっているんだな、なんて使い古された言葉だけど、そう思わずにはいられない。

すっかり日が落ちてしまった。高台を後にして夕食を食べに向かう。

一日の終わりは大好きな人たちと。

夕食はよく行く小さなビストロで食べる事にした。シーフードとワインが絶品なのだ。店内に入ると、いつも気さくな店長が気付いてくれて、いらっしゃい!と声をかけてくれる。時折一緒になる友人たちも今日はいるようだ。

彼らもこの街に住んでいて、何度か店に通ううちに自然と仲良くなった。特に待ち合わせをしているわけではないけれど、店で一緒になると自然と同じテーブルで食事をするようになった。つたない英語力を駆使して話すと、耳を傾けてくれる。他愛のない会話をする時間が心地よい。

ワインがまわり始めると、仲間の一人がギターを弾き始める。みんなで歌を歌い、手拍子をたたく。歌詞がわからないので私も鼻歌で参加する。

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20時。仲間たちに別れを告げてゲストハウスへ帰還する。あまり遅くなるとゲストハウスのお母さんが心配するからだ。

シャワーを浴びて、リビングのソファで映画を見る。談話室代わりのリビングには、今日はゲストハウスのオーナー夫妻の他に、日本から来たバックパッカーの男の子がいた。猫を撫でながら、お互いの旅の話に花が咲く。あそこがよかった、ここは行ったほうがいい。宿での情報交換は旅の醍醐味だ。

21時半。自室に戻り、今日の日記を書く。ソファに座り、眠くなるまで本を読む。

部屋には、机とソファ、ベッドとタンスがある。こじんまりした部屋だが、清潔で、落ち着く部屋にまとまっている。ソファもひとり部屋なのに二人ほど座れそうな大きさだから、たまに猫がやってきて傍らで寝てくれたりすると最高に幸せ気分だ。

そのうちに眠気がやってくる。電気を消して、ふかふかのマットレスと布団に包まれて眠る。明日も晴れるといいな、何をしようかな、と考えながら眠りについた。

あとがき

思っていたより文章がめっちゃ長くなってびっくりしています。とりとめのない内容ですが、今の自分のやりたいことをぎゅぎゅっと詰め込んでみました。あと、文章を書くことってめちゃくちゃエネルギーを使うのですね。勉強になりました。

今の自分は、猫は飼ってないし、絵も描いてないし、赤毛のアンもまだ読んでません。積んでます。でもこれから出来ることが沢山あるのだと思うと、とても楽しみな気持ちです。

今回まとめるにあたって、5年後くらいの未来を想像して、出来るだけ具体的に、恥を捨てて書きたいことを書く!を心がけて書いてみました。

前回、前々回にやってみた時は、どうしても他の人と内容が似通ってしまう気がして、自分の中でしっくりこなかったような気がして、やりっぱなしになっていました。

今回はA4サイズの画用紙に、自分の好きなこと、住みたい場所、理想の働き方、人生に欠かせないものなど、思いつくものをがしがし書いてみました。朝起きてから眠るまでの理想の一日についても、何時に何をするのか、体裁も気にせずにがしがし書いてみました。

それから一夜明けて、こうしてnoteに書いてみているのですが、先に画用紙に書いてみたおかげで、頭の中に「最高の一日」の道筋ができて、前より苦労せずに書くことができた気がします。いきなり真っ白なnoteを目の前にして書こうとするより、このやり方が自分には合っているかもしれません。

それから最高の一日について考えた時、自然に近い場所で暮らしたい(でもある程度の利便性は欲しい)、猫と暮らしたい、という考えが根底にあることに気づきました。。他にも旅をしながら仕事がしたい、とか色々あるのですが、おそらくそれぞれの望みをクリアするまではずっと思い続けていくんだろうな、と思います。

いつか世界一周がしたい。そう思い始めたのは2年くらい前からなので、まだまだ準備期間が必要ですが、これからが楽しみです。早く行きたいけど、旅が終わるのも寂しいな。(まだ行ってもいないのに)

次の週末には、今すぐ出来ること、1か月、3か月、6か月あれば出来そうなことについても画用紙に書いてみたいと思います。また半年後、自分はどう変われているだろうか。楽しみです。

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