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稲川淳二が、いまだに「昭和」の心霊写真を使っていた話

怖いなぁ…怖いなぁ…でお馴染みの稲川淳二。

毎年の夏、「稲川淳二の怪談ナイト」という怪談ライブを開催していることをご存知だろうか。

存在自体は知っていたんだけれども、全ての友人に「稲川淳二に8000円は払えない」と断られ、自分も参加を渋っていたのだが、去年ついに1人で参加してみた。

自分の稲川淳二好き度といえば、

・稲川淳二執筆の話し方の本
「稲川淳二の恐いほど人の心をつかむ話し方 心に残る、響く、愛されるための38の方法」
を読破
・あの名作ノベルゲーム「四十八(仮)」をゲーム実況で視聴済み

と、世間一般と同じ程度である。

ライブ前日の夜には、気持ちを高めるために、ゆっくり音声の怖い話を流しながら寝落ちしつつ、
わくわくしながら開催地である都心から少し離れた市民会館へ向かった。

会場について席につき、見渡すと50代以上の方々でほぼ満席。
若者はほとんどいなかったが、その人気ぶりに驚いた。

ステージの上には、どうやって持ってきたのか、一本の流木が置かれており、おどろおどろしい布が垂れ下がった背景と合わせて、今から怖い話するぞといった雰囲気である。

そんなこんなで会場が暗くなり、舞台端から稲川淳二が登場。初老のおじいちゃんが流木に座り、怪談が始まった。


最初は「怖いなぁ〜怖いなぁ〜」と思いながら聴いていたのだが、想像以上に怖くない…

何を言っているのか、聞き取れないのである。

怪談は、自分でイメージすることで、怖さを楽しむエンタメなんだが、聞き取れないので肝心なところで聞き取れない…ッ!

一度聞き取れないとそれ以降のイメージがしにくく、「怖い」よりも「何を言ってるのか聞き取ること」に集中してしまい、まったく怖くないのである。

前夜のホラー寝落ちが原因か、気づいたら私は、眠ってしまっていた…

目が覚めたら前半戦が終了。
なにやら巨大なスクリーンが舞台の上が降りてきた。

後半戦は、心霊写真を使ってトークをしていくようだ。

まるで大学教授のようにレーザーポインターを使ってパワポで心霊写真を解説していく稲川淳二。

無念な青年の怨霊だの、戦死した兵士の行列だの説明されるが、いかんせん画質が荒いッ!

心霊写真の全てが「昭和以前のもの」だったのである。
もう令和だぞ!それに平成はどうした!

稲川淳二レベルでも、最新の心霊写真は取り揃えてられなかったのか、(稲川淳二がTiktokやInstagramから心霊写真取り揃えてたらそれはそれで怖いが…)
もしくは心霊写真はカメラのバグということが確定してしまったのかと、
残念に思っているとライブは終演を迎えた…。

少し残念に思いながら席を立つと「面白かったね〜」と至る所から耳にし、「まじか」と思いながら会場を後にした。



ここまでが去年の思い出なんだけど、
稲川淳二のライブのターゲットが
「50代の古き良き怪談を楽しんでいた人」
というだけの話である。

自分は、稲川淳二に怪談という新しいコンテンツという立ち位置を求めすぎていたところがあり、結果昔ながらの怪談がだったのでがっかりしただけだ。

メインのターゲットである「50代以上」にとっては、昔ながらの怪談を求めているため、稲川淳二としても昔ながらの怪談をするし、昭和の写真も使った感じなんだろうね

ただ、稲川淳二の思い出を書きたかっただけなんだけど、まとめるとしたら、

SNSで見かけるような、よくわからんけどめっちゃリツイートされてる「この映画クソ!」とかいうやつは、まに受けず、一度発言者の性質を見てから判断する方がいいよってことで終わろうと思います!!

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