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最も称賛された「企業-NGO」のパートナーシップ(英国)

海外のファンドレイジングニュースをチェックしていて発見した英国の記事。本調査においては、ウクライナ戦争等を発端とした食品価格の影響などによる「生活費の危機」において、企業×NGOのパートナーシップが有効であることが報告されています。

「ウクライナ戦争によって悪化した生活費危機は、企業や慈善団体、その他のステークホルダーの顧客や受益者にとって非常に大きな課題となっています。しかし、今回の調査で、セクターを超えたパートナーシップが解決策を見出す上で重要な役割を果たしていることがわかり、心強く思っています。」

さらに、この調査記事で私が気になったのは、「最も称賛された企業-NGOのパートナーシップ」について。

その1|小売業大手×環境保護団体

Tesco-WWF partnership
両社のパートナーシップは、「Changing the food system to save the planet」がテーマ。Tescoが提供する食品を、より持続可能なものにするために、さまざまな取り組みを共同で行っている模様。
彼らが目指すのは「フードシステム(生産から食卓まで)」の変化で、3つのキーワードに焦点を当てています。

1、すべての人がより持続可能な食生活を送れるようにすること
2、食品生産の自然回帰
3、無駄をなくす

Tescoほどの大手企業がこれらにアプローチするだけで、どれだけのインパクトを生み出されているのか、ここでは読み取れませんが、私が気になるのはこのパートナーシップがどのような経緯でどのようなダイアログを経て実施に至ったのかという点。こういった経過が目に触れる機会はなかなかありませんが、気になるところです。(たまにファンドレイジングカンファレンスなどでこういう経緯とか内情等聞く機会があります。そういうのが好き。)

その2|ドラッグストア×がんサポート団体

Boots UK–Macmillan Cancer Support partnership
2009年からの協働している、かなり長期的なパートナーシップ。英国ではがん研究や関連のNGOが強い(活発な)イメージがありますが、こちらはBootsの店舗やオンラインを通じて、がんのサポートやアドバイスを提供している模様。金額的な総額支援もウェブで明確になっていて、イメージがつきやすいです。

その3|銀行×ホームレス支援団体

HSBC and Shelter support
定まった住所のない顧客が銀行口座にアクセスできるようHSBCがNo Fixed Address(NFA)プログラムを実施。Shelter以外の団体もこのプログラムを通じて、受益者の支援ができる模様。

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これらは英国の調査ですが、海外でのパートナーシップモノは規格外の大きさ(金額、年数、成果)になることも多く、ちょっと注目です。

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