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チャリティ機運がUPする12月を前に知っておきたい寄付者の動向2020(米国)

12月は寄付月間!

昨日12/1の寄付月間記者レクにおいて、「コロナ禍の寄付の特徴と潮流」関して世界の状況として話された資料がコレ。

Why America Gives 2020: How the COVID-19 Pandemic and Social Justice Movement Have Changed Giving
「アメリカが寄付する理由2020:COVID-19パンデミックおよび社会正義運動は寄付をどう変えたか」

読んでて、へぇ~ふぅ~んほぉ~~~と思うコトばかり。(DL版ゲットしなくても、上記URLの概要だけでも十分把握可能!)
と思っていたら、早速この調査を基にしたネット記事発見 ↓ 。

「ヘルスケアと社会正義運動は『Giving Tuesday』をリードする」

この記事によると、アメリカ人の半数以上(54%)がGiving Tuesdayに詳しいか、少なくとも聞いたことがあるとのこと。ここ3年では最高の数字だとか。う~ん、日本の「寄付月間」も国内周知度50%を達成するのはいつになるかな~?

さて話を戻しますが、「アメリカが寄付する理由2020」の調査は、2020年9月に1,000人のアメリカ人成人を対象に行われた調査。11月に発表されたばかりのもの。
この調査では、アメリカ人のほぼ5人に2人が、2020年は、2019年より多くの非営利団体に寄付をした、もしくはするという結果が。コロナ禍、日本の寄付市場調査は始まったばかりの段階だけれど、市場としてはかつてない金額をたたき出したキャンペーンやクラファンが多いから、おそらく日本でも同様の結果がでるだろう個人的勝手予測。なお、この記事によると、寄付先として災害救援や教育関連より、初めてヘルスケア関連がトップになったそう。この点、日本はどういう結果がでるか?来年2021年発行予定の「寄付白書」が楽しみ。
また、2018・2019でアメリカ人が支援した最大の寄付先は「災害救援」でしたが、今年の調査では約42%が、社会正義を目的とした活動に寄付した、またはする予定だそう。そのうち、58%はこのタイプの寄付を初めて行ったという結果に。
Black Lives Matterとcovid-19によるパンデミックが影響しているのは明らか。ちなみに話は変わりますが、オーストラリアでは環境保全(大規模な山火事が原因)への寄付額もかなりのものとか。

2020年、ほとんどのF2Fイベントがキャンセルされた状況下、回答者の30%がバーチャルでのチャリティーイベントを支援またはそれらに参加したと述べています。そのうち、5人に3人は、以前の対面イベントよりもバーチャル環境で寄付を行ったと述べています。

その他、年代別寄付意欲調査もあり、今後DMなんかを送るときのセグメントにとても有効なこの調査。そもそも「このレポートの目標は、非営利団体が年末の寄付シーズンに向かって支援者候補をよりよく理解できるようにすること」だったそう。日本の寄付市場調査もこのくらいの行動力と軽さがあるといいな~、なんて思う。

なお、さすがアメリカ。締めくくりはこのように。
「調査結果に基づいて、アメリカ人はこれまで以上に自身が生み出す寄付に大きな社会的必要性と深刻な影響を認識しているので、私たちは、この状況下でも寄付は生まれ続けると楽観視してみています
だそうです。

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