時代

You tubeで過去の時代の音楽のまとめ集とか過去の時代のCM集のコメントに、「この時代、全てはキラキラ輝いていた」とか「今と違ってみんないきいきしてる」とかのコメントをよく見る。
 たしかに、現代日本社会は過去と比べて他者に不寛容だし、妙に他人に警戒することが増えて人と人の心理的距離が大きくなった気もする。そして、未来に希望が見えにくくなった今、キラキラしたメンタリティになりにくいのも事実である。
 しかし、自分自身が10代20代の時はまだ見ぬ大人の時代に対し漠然とした希望を持ちわくわくしていて、特に大きな悩みもなく毎日をキラキラと生き生きと送っていたからこそ、見るものすべてが新鮮にそして聞く歌も輝いていたのかもしれない。
 人は心を持っている。心とは脳が作り出すものか、なんなのかは私にはわからないが、心持一つで見るものや聞くものや触るものが大きく変わるのは事実だろう。
 10代20代のメンタリティを保ち続けるのは難しい。だからこそ、工夫をして保つよう努力したほうがいい。
 自分が春の時代、10代~20代に見聞きしたものをもう一度味わってほしい。そしたら、忘れていたあの感情、自分を突き動かすような感情が蘇ってくるだろう。それを大切に、自分を無理やりにでも前みたいに動かしてほしい。え?無理やりにする気力がないって?
 いいか、お前は無理やりにでも動かさなきゃ、死人と同じなんだよ。つべこべ言わずに自分を突き動かせよ。死ぬ気でやれよ。死なないから。
 自分の中に眠っているあの熱い感情をよみがえらせて、もう一回動き出せ。

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