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取材される側の心構え 3

先日、知り合いの紙芝居師さんが開いた「伝わるプレゼン」のセミナーで、「わかりやすい言葉で伝えることが大事」だと学びました。そのときに思ったのが、これは、取材を受ける側にとっても大切なことなのではないかということ。そこで、「取材される側の心構え」について少し書くことにしました。

1、2で言いたかったことは、「取材を承諾したら、想定される質問に的確に答えられるよう準備を怠らないこと」。もちろん時間が許すかぎりでいいのですが、事前に準備することで、「頭の中を整理できること」「曖昧な返答による誤解や誤報を防げること」などをお伝えしました。

「取材される側の心構え」などと、ちょっと生意気なタイトルを付けてしまいましたが、折角貴重な時間を割いていただくわけですから、取材は「自社をアピールするチャンス」と捉えて、どんどんアピールしてほしいからです。

もっとも取材する側は、記事や企画の趣旨に沿って質問しますので、アピールしたことがすべて記事になるわけではありません。記事広告ならば、書いて欲しいことを盛り込んでもらえるかもしれませんが、その場合でも、読者の目線を無視したPR丸出しの記事は、支持されにくいはずです。

企画の趣旨をきちんと把握し、取材者が何を求めているのか、どんな記事にしようと想定しているのか、を見極めることも、メディア取材を広報活動に有効活用するコツといえるでしょう。

広報戦略については詳しくありませんが、つまり、戦略的な広報とは、取材者をよく知ることから始まるのかもしれません。

私が存知あげている優秀な広報やPRの方々は、その点にも長けていて、初対面でも「どんな取材が多いんですか」と聞いてこられます。

まず相手を知り、対策を練ることは、営業、企画、販売、人事、どんな仕事においても共通する基本の心得です。それは、成功の秘訣でもあるので、取材される場合も、現状把握に加えて、取材者の考えを知ることにも目を向けてはどうでしょうか。










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