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青山フラワーマーケット的な人間になる

たま〜に行くんですよ。青山フラワーマーケット。

一言で言うと都会の駅の近くによくあるオシャレな花屋なんですけど。
そこで急に思ったんですよ。
「俺は青山フラワーマーケット的な人間になれるのかもしれない」と。
おそらく皆さん「意味が全然わからない」「お前は花屋になるのか」と思ってるでしょうからこれから解説します。


まぁ、花は花じゃないですか。
それこそ普通の花屋もありますし、近所のお客が老人ばかりのスーパーの一角でも花は売ってますし、本当にそこでも同じ花が並んでたりするわけですよ。かすみ草とか。

しかし、我々は青山フラワーマーケットで買いがちなわけです。
これはなぜか。


やはり、我々多くの人間は花に門外漢なわけで、青山フラワーマーケットと言う一定以上のセンスでセレクトされた花なら一定以上の安定感を感じるわけです。「買ったはいいけどこの花、ちょっとおばじゃないかしら…?」と心配する必要がなくなるわけです。青山フラワーマーケットだぞ!と。言うなれば花のセレクトショップです。

多分青山フラワーマーケットよりセンスが上の世界も全然あるんでしょうけど、我々多くを望んでない庶民には青山フラワーマーケットでちょうどいいわけです。

実際におしゃれ花屋で働いてる妹は「青山フラワーマーケットはホッチキス使ってるからちょっと…」と言っていましたが、それはプロ同士の世界の話で、我々一般人には言ってる意味が全然わかりません。
ホッチキスが何の話かまじでわかりません。



とにかく、ある一定のセンスでセレクトされているという事ってとても安心なわけです。もっと言うと楽なわけです。疲れないんです。
みんな情報が多くてただでさえ判断しなければならない事が多いこの社会で、花すらゼロから選ぶのは大変なわけです。


そこで気付いたのがここ数年の、特に「美ー子ちゃん」以降の自分の仕事の仕方も似たような所があるな…と。別にセンスやおしゃれさで売ってるわけではありませんが「なにかとセレクトしがち」だなと。セレクトして、わかりやすくして強引に漫画にパッケージして売っているとすら言えます。



そこで気がついたのですが、自分が客の時を省みてもやはり
その分野にある一定の知識や情報、センスを持った信頼感のある人が本当に考えてセレクトして並べてる物を見るのは、楽しいのです。
そこにしっかりした解説なんかがあれば尚の事お得です。
それだけで結構な価値を感じます。
もちろんその人自体の信頼力や滲み出るような「しっかり考えて選んでる感」などは不可欠だと思いますが。

僕のやってる事はセレクトのセンスや内容よりも「セレクトの軸の面白さ」の方だったりしますがこの分野、まだまだ自分や同じような漫画家にも可能性があるジャンルなのでは…?と最近思います。

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