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怯まないごとく

第7話 ルベウス
クラリスが「おはよう。さやか」と声を掛けた。
さやかが「おはよう。お母さん」とクラリスに挨拶を返した。
ライアンが「おはよう。さやか、クラリス」と穏やかな顔をして微笑んで居た。
さやかは「今日ね、友達のルベウスの家に行くの。行ってくる」と声を掛けて家を出て行った。
ルベウスが「や?さやか」と茶髪の髪をした女の子のように綺麗な容姿だった。
クラリスが「あなたは女の子?男の子のように見えないわ」と驚いて居た。
ルベウスが「僕はルベウスでちゃんと男の子ですよ?さやかといつも話しているのでよく知って居ます」と話し掛けた。
クラリスが「そう?でも、あなたみたいに貧弱でさやかの事を何かあっても助けられなくちゃこの先が心配よ」とさやかに対して思い悩んで居た。
ライアンが「どうしたんだい?この子は?」と疑問に思って質問をした。
クラリスが「この子は、さやかの事を心配して来てくれたのよ。名前は?」とルベウスに尋ねた。
ルベウスが「僕はルベウスです。さやかさんとは小さい頃から知り合いで遊んで居ました。でも、僕は、さやかさんのことをいつの間にか守ってあげたいと思うようになって居ました」とライアン達に話しをはじめた。
ライアンは「うん、それでこそ男の子だな?しょうがない。これで、さやかの身と己の身を思うのであればお守りが必要だな」と天然石のブレスレットを渡した。
ルベウスが「ありがとうございます」とライアンにお辞儀をした。
クラリスが「良いんですか?そんな事をして」とライアンの裾を引っ張った。
ライアンは「良いんだよ。俺らだって若い頃はあったんだから、お守りの1つや2つあげたって減りはしないよ」と笑顔で微笑んで居た。
ルベウスはライアンから貰った天然石のブレスレットを身につけた。
青白い光と共に殺風剣と唱え、切り刻んで行く技を繰り広げた。
さやかは「凄い。次々と竜巻のように化け物のスケルを切っていけたね」と喜んで居た。
スケルは「うわぁあ。これで勝ったと思うなよ」と後ろ姿を見せて走って行った。
クラリスが「2人共、お見事ね?それでこそ、剣を扱う戦士ね。素晴らしいわ」と拍手を送った。
その頃、ライアンは眠っていた。
グガーグガーといびきをかいて寝ているとクラリスが「何で、そんな所で寝ているの?」とライアンの身体を足で蹴った。
さやかは「じゃ、また明日」と手を振って帰って行った。

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