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こうヒジを使ってダーンっと

「最後は白緑赤緑白の5つ同時押しでだな、こうヒジを使ってダーンっと」
先生、ムリですから。(wac)

ポップンミュージック7のデスレゲエ曲紹介ページ

これ覚えてるひと、現役の音ゲーマーにどのくらいいるのかな。
現役じゃなくてもいいや。どのくらいいるのかな。

ゲームコンポーザーのCD(ゲームミュージックのCDではない)

わたしの人生初通販。
はじめてお小遣いで買ったCD。
Des-ROW「D.」
一般のCDショップにはそもそも置いていない。
今はコナミスタイルでも買えない。
(アマゾンでは中古があったりなかったりするっぽい。)

KONAMIの音楽ゲームの制作スタッフであるDes-ROW先生のアルバムだ。
ゲームのサウンドトラックではない。
このCD用に、ゲームで遊べるもの(や、ゲームのサントラに収録されているロング版)と異なるリミックスを聞くことができる、「Des-ROWのアルバム」だ。

小学生のころ遊んだゲームセンターも
中学生のころ遊んだゲームセンターも
高校生のころ遊んだゲームセンターも
大半なくなっちゃったけど
どのゲーセンでも、わたしはずーっと先生の曲ばかり遊んでいた。
どのゲーセンから帰っても、わたしは先生の曲ばかり聞いていた。
(電池式MP3プレイヤーに入れていた。時代を感じる。)

勇気を出したくてFunky sonic WorlD+を聞き
思い切りよくなりたくてカゲロウを聞き
ただ音が気持ちよくてlime-light-irisを聞き(※能天気な中学生には早かった)
不服をエネルギーにしたくてVOIDDDDを聞き
……もういいか。
とにかくわたしは「Dキッズ」というやつだった。
ちなみにわたしをBEMANIへ誘ったともだちは「あさきすと」だった。
おおぁ……書いていて懐かしすぎる単語だ……平成のにおい…………

高評価と好評は別だし

好きだったし、今でも大好きな一枚だ。
衒わない、まっすぐなギター。背中を押す素直な声。
汗が持つイメージのきれいな方、とでも例えればいいかな。
エネルギッシュで、熱く、やさしい。

このCDが最高傑作かと聞かれたら、たぶん、わたしは頷かないと思う。
正直CD収録のリミックスよりサントラのロング版やゲームサイズが好きだなぁという曲もあるし
まだ展開しそうなのにフェードアウトで終わって不完全燃焼感がある曲もある。
CDにするなら入れてほしかったあの曲!あの曲!あの曲!というのもある。

でも大好きで大切なんだよな。

今でこそ音楽ゲームの制作者はアーティストとして一定の立ち位置にあるように思うけれど、2004年の7月にはまだ「サウンド担当スタッフ」として重視されずにいる雰囲気が残っていた気がする。
ミュージシャンとして、ゲームの名前ではなく作曲者の(あるいは歌唱者の)名前でCDを出すことは、当時の感覚では特別なことだったのだ。

思い出補正、と切り捨てるにはちょっと大きすぎる感慨がある。
思い出込みで好きなCDだし。
もちろん収録作品が素敵だということを大前提として。

ところで大人になったキッズはどう名乗ればいいですか

先に「Dキッズ」だった、と書いた。
今は何だろう。
ファンを括った呼称だから、英単語のkidと同義でないことは分かるけれど
違和感をおぼえることも事実だ。
別に「あさきすと」は「あさきすと」でいい。
何才だろうが「よしくん海賊団」でいいんじゃないかな。(ちなみに自分はこの団員カードも持っている。音ゲー老人会アイテムだよなぁ)
えぇ……D grown-up……? 言いにくぅ……


#はじめて買ったCD



ねえ先生

PONちゃんのファーストアルバムのYouTube広告で「おれより先にアルバム出してんじゃん」って言ってたの
この名盤は無かったことになってるんですか 無かったことにしたいんですか
あなたがそう考えたとして、我々にはどうすることもできないけれど
わたしはあなたの作品に彩られて20年生きてるよ

https://note.com/have_on_deutzia/n/n5b19639be524

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