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顔漫画を改善するにはコマ割りを学ぶべし❗

顔漫画になる問題を初心者が考えてみた

こんにちは、はじめまして はびあです。 最近初めての同人二次漫画がようやくトーンに入って、完成形が見えてきました。 そして実感する顔面率の高さ……。 いや、ほんとに! すごいですよ。自分で読んでて顔しかなくね? ってなって悶ています。
それでどうにか改善(今回は無理でも次は)と思ったので、初心者ながらにどうして顔漫画になってしまうのかを考えてみました。


※あくまでも初心者が考察したことであって、プロのアドバイスや教本に書いてあったことではありませんので、ご注意ください。


❗顔漫画について❗


🤔そもそも顔漫画とは?

顔漫画っていうのは、こういうやつですね。

簡単に言えば顔が連続してる、顔しか無い漫画。顔で話が進む漫画、みたいな意味合いだと思ってます。
よく聞くところの「バストアップばっかり」ってやつですね。
これは一般的な漫画ではあまり見られない。とくにストーリー漫画では比較的忌避されるものだと認識しています。

🧐なぜ顔漫画はいけないのか

そもそも論なんですが……別にいけなく無いと思います!

いや、言い訳じゃなくてですね。顔漫画であればこその雰囲気とかもあって、作風によってはそれが合致するってことはあると思うんです。(ちょっと具体例が浮かばないですが)それも技法の一つかなと。
でもそれはあくまでも狙ってやった場合の話だと思っていますし、顔漫画にすることで起きる問題もあると思うんです。

ちなみに同人誌では一概には言えなくて、というのも、キャラの顔を見たくて買うって人が多いからなんですね。
だから別にいいじゃんっていうところはある。
ただ私個人としては「あえてやる」のと「なってしまう」は別問題なのです。
「私の同人誌は顔の表情がメインなの」っていうわけじゃないなら
「顔漫画でもいいじゃん」はただの言い訳になってしまいそうですよね。トホホ……

😟具体的に顔漫画が与える印象について

1、位置関係が伝わりにくい
2,世界観が伝わりにくい
3,ページで提示できる情報がすくなくなる
4,単調な画面になって飽きやすい
5,意外と感情が伝わらない
6,会話の応酬になってしまい、会話に頼った画面展開になりやすい

他にもありそうですが、こんな感じかなと思ってます。

1【位置関係が伝わりにくい】

二人が話している場面があったとして、その二人の顔が永遠に続いているとすると、これって距離感がわからないんですよね。実は無線イヤホンで電話していた。なんてオチもあり得る……(それをギャグオチにするなら有り)状況も伝わりにくいです。
立って話していると思ってたら、実は横になって話していた。なんてことにもなりかねない。
「最初の方のコマで並んでる絵を一枚挟んだよ!」
「甘い!」
読者は状況を常に考えながら読むとは限らないので、都度都度位置関係は表現したいですね。

2【世界観が伝わりにくい】

これを例えば冒頭でやるとかなりきついと思っていて。
顔を続けると、衣装とかそういうのが伝わらないのでその世界がどういう世界か伝わらないんですよね。周りに人がいるのか、二人きりなのか、狭い部屋にいるのか、広場にいるのか。海にいるのか、宇宙にいるのか。
何も伝わらない。

3【ページで提示できる情報がすくなくなる】

1、2 の情報がまず伝わらないのはわかりますよね!
漫画っていうのはどうやって情報を提示するのかがかなり大事だと思っているんですが、顔を続けると顔の情報しか画面から受け取れないんです。
その会話してる二人の距離感もわからなければ、状況も不明。

4【単調な画面になって飽きやすい】

同じ絵がずっと続いていたら飽きませんか?
永遠に同じ景色だけ流す動画何分間も見てられます?
口だけ動いてセリフが続くアニメ。面白いです?
多分そういうことです。

5【意外と感情が伝わらない】

そもそも人間は身振りなどで感情を表現できる生き物です。顔だけで感情表現するわけじゃないですよね。日常生活でその人の所作が人を表したりするでしょう?そういうことです。

6【会話の応酬になってしまい、会話に頼った画面展開になりやすい】

文章を読みたくて漫画を読むのか。絵が見たくて漫画を読むのか。
多分どっちもじゃないかと思うんですが、会話でほぼ進めるだけなら小説の方が色々な情報を提示出来ます。
そもそも小説で永遠にセリフだけ続いている小説楽しくない気がしますしね。地の文は適度に入れましょう。的なやつです。


❗脱顔漫画のためにできること❗


長々と色々言いましたが、本題に入ります。
「顔漫画を脱するためにできることはなにか」です。

結論から言えば「顔漫画にならないように意識する」なんですが
じゃあ具体的にどう意識すりゃあいいわけ?
ってな感じになりますので、頑張って考えてみました。
(考えている間にコマ割りの話になっていきました)

😬対策1「コマを少なくする」

まずまず簡単な対策というと、1ページの中でのコマ割り数を少なくする。ということが言えると思います。
例えばこれが


こうなる


すると同じ顔漫画でも、1ページ内に顔ばっかり。を若干脱することが出来ます。根本の解決にはなりませんが、簡単にできることだと思います。

あと単純に一つのコマで一人のセリフ。という流れを続けられなくなるので、会話のテンポをコントロールしやすくなるかもしれません。

ただこれを全編通してやると、アップの顔が永遠に続く漫画になりかねないです。
「どこが見せ場?」
ってなる可能性があるので、これだけでは全体をよくすることにはつながらない。

😙対策2「コマのサイズを変える」

コマ内部であれこれ構図を考えるのが難しい。という場合に使える方法可と思います。
同じようなコマのサイズが続いていると、どうしても中に入る人のサイズ感も似てきてしまうことがあるのかもしれないので、その場合はコマのサイズに大小緩急をつけると良いかもしれないです。
こんな感じ↓

🤗対策3「1ページに一コマ位置関係がわかるコマを入れる」

一番単純かつ簡単かつ直線的なアプローチがこれだと思ってます。
必ずということではないですが、位置関係がわかる構図を1ページ。あるいは見開きのページで一つは入れるとかなり良くなる気がします。
こういう感じ↓

😮対策4「引きのコマを入れる」

対策3と同じことなんですが、引きのコマ。つまり全体が見えるコマを入れるってことです。
対策3のアフター画像では二人の距離感を入れてはありますが、相変わらずバストアップ状態です。しかも横顔がページの真ん中をどーんと横ぎって、まるで見せ場のような印象にもなっています。でもこれって位置関係見せたかっただけで、見せ場ではないですよね。
そこで引きのコマを入れます。
こんな感じ↓

カメラアングルが大きく変わるので、単調な印象を緩和させることが出来ます。また世界観の情報などを入れることもできる。周りに人がいるのかどうか。とかもわかって、二人の心情を想像しやすくなります。
「人がいっぱいいるところで、なんてアホな会話をしているんだ」
「この二人はそういうの気にしないんだな」
「聞いてる周りの人はどうおもってるんだろう」
ってな感じでイメージを広げることもできる。

😵‍💫対策5「同じ距離のカメラを使わない」

カメラには大きく分けて6種類あると思っています。

  • アップ

  • ミドル

  • ロング

  • 水平

  • 俯瞰

  • あおり

 アップは画面内、コマ内にいっぱいの顔でそのキャラの感情をダイレクトに伝える力がありそう。かつ、見せ場にも使いやすい。

 ミドルはすこしカメラを離して客観的にみることで、会話している相手からの目線を見せることが出来る気がする。

 ロングは身体全体などを見せられてそのキャラの状況を一コマで説明できる他、周りの背景もかけて情報を増やしやすい。

 水平カメラは基本の基本。なんでもあちこちにカメラを振り回すと画面がゴチャつくので安定感が表現できていい。

 俯瞰は上からの見下ろし。効果としてはネガテイブな印象を与えられる。という。俯瞰でロングとかにすると複数キャラを置いたときの位置関係をわかりやすく表現できる。

 あおりは下からのアングル。威圧的な表現が可能。キャラの体格差などを表現できる。

という感じで、いろんな角度のアングルがあるわけです。
これらをうまく組み合わせることで単調な画面を脱することができる。
多分こんな感じ↓

😙対策6「セリフだけのコマを作ってみる」

これは大事なセリフがあったり、そのセリフのあとに来る表情なんかを大事に扱いたいときに使えると思うのですが、
背景だけ、セリフだけのコマを一つ挟むというのは有りだと思います。
必ず挟まないといけないというわけではないですが、こうすることで読者に息抜きをさせてあげることもできるんだそう。

逆にセリフのないコマを作るという技術もあるみたい。
空気感や時間を表現できるそうですよ!



❗まだまだ勉強が足りない❗

以上で考察を終わります。
あれこれ書いたけれど、所詮は初心者の考察なのです。
それをまずお忘れなきよう。
これを鵜呑みにすればいいってことではなく、記録の面が大きいです。
これらをやれば良くなるかも?というね。そういうやつです。

それにしても考えてみると、ほんとに何も考えずにネームをやっていたんだなぁとしみじみ。ネームが大事ってよく言いますし、今度はしっかりネームを組みたいと思います。
頑張ろう!!!!



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