キャロルの庭 vol.10
俺は、センセイと呼ばれる職に就いている人間が嫌いだ。
幼いころ問題が解けず困っているクラスメイトに授業中声をかけただけで「田町君、おしゃべりはやめなさい。」という分からず屋なセンセイがいたし、少し歳を重ね進学した先では、制服の着方や髪型(天然パーマなのに、いつまで経っても信じてもらえなかったのだ。こんなくせの強いパーマ、誰が好んでかけるかっての。)果ては持ち物や交友関係、人生にまで講釈を垂れるセンセイ。
大学に進学すれば少しはマトモな出会いがあるのかと思ったが、案外そういうわ