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外注の選び方

前回、子育ての一端を外注してもいいのではないか、と書いた。
しかし、大手だから、とか 評判がいいから、交通や送迎が楽だから、の理由が我が子に必ずしもマッチするとは限らない。

少しだけ、私の息子の事を書きます。
ハヤブサ君は、2Eという、「2重に特別な教育ニーズを持つ」子供であると考えている。
IQが高く、知的好奇心が強いけれど、アウトプットが上手く出来ない。そして、感情のコントロールをするのが苦手。しょっちゅう忘れ物をするし、注意も3回くらい言わないと届かない。
なので、誤解をされることも多いし、相手が腹をたてることもよくある。

あくまでも私の周りではだけど、発達障害というと、なんだか全部ひとまとめのような、(暴れる、他害する、こだわりが強くてコミュニケーションがとれない)の3パターンくらいの印象で、勉強もあまり出来ないように思われている印象を受ける。

診断をもらっていて、私も彼の特性はある程度理解しているので、外注を頼むときは一応、先方にもその事を伝えている。

答えは2種類。
「うちではちょっと…。」と断られるところと、「大丈夫ですよ。」と受け入れようとするところ。

断られるのははっきりしていて分かりやすい。
しかし、受け入れてくれるところが曲者だ。

①(自分は沢山の子供を見てきたし、経験も豊富だからなんとかなる。)と思っている指導者。

②(これも仕事だ。とりあえず入れてやろう。)と営利目的バリバリの指導者。

③(発達障害の子は今までにもいたし、ある程度分かってるから大丈夫。)と自信を持っている指導者。

①は最初に習ったピアノの先生。60代の女性でお孫さんもいらっしゃる方。ベテランの先生なので教え方も上手。だけど、注意を一回で聞けない、説明を受けている最中に水筒のお茶を飲んだ、その態度に堪忍袋の尾が切れたのであろう、楽譜をピアノに叩きつけて激怒された。
私語は厳禁、教えを乞う生徒たるもの、礼儀はどうした❗という感じ。ごもっともです。
でもハヤブサ君には無理なのよ。

②は英会話の先生。入った当初は誉めちぎられた。「こんなに習得が早い子はいない」と言って他言語同時に習う方がもっと良いと、英語と中国語を同時に習うことを勧められた。その通りにしたが、しばらく経ち、思うように指導できなくなると、「もう、中国語だけにしたら?」と匙を投げられた。
そもそも、英語を習いに来たんですけど?

別の知育教室に通った時は、周りから成績が良いことを妬まれ、「父親が迎えに来るな」とか、「ハヤブサ君がいると自分の子供の実力が出ない」等々
保護者達の苦情があり、辞めさせられた。(やめさせられる前に、個人授業してあげてもいいよ、月謝を倍額払ったらね。と言われる。)

③これもピアノの先生。特性を伝え、「大丈夫ですよ」と言ってくださったので体験レッスンに行くと、ある程度弾けることもお伝えしていたのだが、「これは象さんの音かな~?アリさんかな~?」とまるで幼児に言うように声をかけられて、ハヤブサ君が怒ってしまった。ハヤブサの個性を頑張って説明してみたが、赤ちゃん言葉のような指導は続いた。

…という風に、色々と経験をして現在に至る。
今は、ピアノ、英会話、プログラミング(ほぼ独学だけどたまに教えてもらう)を外注しているが、とても満足している。

先生方に共通しているのは、ハヤブサ君の話を良く聞いてくれる。ハヤブサ君のペースに合わせて臨機応変に教材を代えてくれる。そして何より、ハヤブサ君を面白がってくれる。

この写真は、今のピアノの先生とのレッスン風景。背筋が悪いハヤブサの頭にウ○コ。
根性論で、怒鳴ったり、背中をビシッと叩いたり、そんな方法をとらなくても、楽しんでやれる。
私の子育てにも、学ぶところがいっぱいある。

子供が好きで、遊び心があって、教養の深い指導者がお薦めです。

あたりまえな結論になっちゃってゴメンナサイ。

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