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冬大佐詩集

少年の頃に
ゆるやかな夏の山の中を
自転車で駆け抜けているうちに
時空の境目にいたように

今の私は
セピア色にかがやくような冬の野を
妄想と空想で
駆け抜ける

生まれた時に与えられた
運命の酒はまもなく尽きる
これからは
生きてきた時を
数年間醸造させて
清酒をつくる

あの世ヘの境で振り返り
友人たちと私自身と
この世に献杯するために

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