早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"…

早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"原初の夏へ還る旅"と決まっているのだが…

マガジン

  • 暁に還る

    全地表を覆う核爆発による現代文明崩壊後の一記録。

  • レット・イット・ビー讃歌

    人生でこれ程ビートルズを聴き続けた日々は無かった。

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長い長い待ち時間が人生だった

私たちは輸送機から強襲降下したエアボーンのようにあらかじめ地図上で決めていた作戦ポイントに入ったに過ぎないこんなに荒涼とした空が落ちてくるような大量死と無自覚殺人の時代に生き合わせるなんてでも自分たちで選んだ運命なんだでもあちらの空母で仲間たちとそういう場所で戦うと、つらい日々になると話し合った想定内の事長い長い待ち時間が人生だったこれから展開していく状勢はすでにむこうの基地で仲間たちと何度も何度もシュミレーションし仮説を立てていただから恐れる必要はない不安は気の迷いだ今は静

    • 痛風君、こんにちは

      捻挫をみてもらおうと、はるばる総社市から来てくれた友の車で病院に行った。老医師は患部を見てすぐに、どこにもぶつけてないと話すと、これは痛風ですと診断してくれた。フォロワーの方の中には前回のnote読んですぐに、あーこれはあれだと、ほくそ笑まれた方もいらっしゃるだろう。老医師は念の為、尿酸値を見るために血液検査とレントゲンを処置してくれた。結果、見事に痛風診断。しかし尿酸値が尿酸の結晶化する値に達しておらず、2週間後改めて血液検査となった。処方してくれた消炎鎮痛剤を飲んで間もな

      • 春侯爵詩片

        光が 私たちを きらめかせる 風が 私たちを さざめかせる 音楽が 私たちを 奏でる 運命が 私たちを 醸造する 生老病死が 私たちを 通り過ぎてゆく 孤独など ありえない 私たちの中にはいつも 協奏者がいる 私たちは 授かりもの 私たちそのものが この上ない 世の 恩寵 なのだから 私たちは この上ない 美酒として 献ぜられる 私たちは ありふれて 溢れている 地上の光の 器 ■辻󠄀井伸行、『戦場のメリークリスマス』作曲坂本龍一を聞きながら。 ■画像は

        • 春侯爵詩片

          どこにぶつけるでもなく 捻挫してしまいました 左足で飛び歩きしながら 緊急停止させられて 目前の運命から 強制的に離脱させられました 日常と VISIONと 旅が一つ 消えました 捻挫の連絡に 四半世紀戦い続ける 工作員仲間(80代2名も)たちは 明るく驚きつつ お大事にと 言ってくれました その頃に東京にいるなの足止め そう言う仲間もいます 周囲1mに しびん、スマホなど 必要なものを集め 圧倒的な安静の中で KeithJarrettを聞きながら 日がな一日話し込み

        • 固定された記事

        長い長い待ち時間が人生だった

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        • 暁に還る
          6本
        • レット・イット・ビー讃歌
          26本

        記事

          春侯爵詩片

          音楽とは不思議な ものですね 今 窓外の 五月に向かう 浅緑の木々から 私の想念は一気に 半世紀を飛び越えて 中学生の頃にもどり ある夏にいました そこではまだ 現在演劇集団を率いて 一時代を築いている友が 自主制作映画に乗り出したばかり いっしょに伊丹十三の『お葬式』を 食い入るように見ています 凶暴なくらいの衝動が 夏の嵐の森に噴出し あの頃の世代の日本人の 白刃のような問いが 今の私に 突きつけられました 性か死か 唐突な 夏の霊のいざないは 老いの不完全燃焼

          春侯爵詩片

          時代は襤褸を纏う “やれやれ三連発”

          つまずいたり、ぶつけたりしていないのに、右足の甲に捻挫の症状が現れた。甘くみて岡山市内に出たら体重のせいで悪化させてしまったようだ。 数週間前にお茶の件で宇治市をまわったおりに車内で少し捻った祟り?の顛末をフォロワーの方々はご存知だと思われるが、あれの後遺症というか続きと思われる。(シェディングによる捻挫はあるのかな?)今週東京で協力しているイスラム連携社団法人の設立記念イベントがあるのだが、見事に足止めをくらってしまったようだ。かなりハッスルして危機管理社団法人の理事長や全

          時代は襤褸を纏う “やれやれ三連発”

          春侯爵詩片

          村が 一日一日 一夜一夜 死んでゆきます 日が落ちると 点々とあった 窓の明かりや 街灯の光が もう 無くなってゆく あとには 山の航空灯の 赤い光だけ 幸い山陽本線が 多くの人々を 毎日毎夜 運んでゆきますが 人々は朧な夢を 落としてゆくだけ 毎夜 弱々しすぎて 地面まで届かず そこにあると わかるだけの 街灯を見ています おそらく 日本中の 町や村で 光のモールス信号が もう脈打たなく なってゆく 人々が 家畜専用列車で 巨大な豚舎に 連れ込まれてゆくから 朧

          春侯爵詩片

          走りながら思想しよう。 グラフェンマンがやってくる。

          先日、久々に広域雷警報が発令され同時に竜巻注意報も出た。家電を使うのが少し怖いほどの強烈さと頻度だった。数時間過ぎて稲光も無くなってきたので部屋を暗くして眠りについた。途端に垂れ込めた雲の中からグララララッと不気味な雷音がする。まだいるよと絡んでくる感じ。最近は7000機を超える衛星からの絶え間ない電磁波の雨と地表に張り巡らされた5G電磁波網のため、発雷もかなり異様な変化をしているように感じられる。また例によってワクチン含有酸化グラフェンが人間の血液内に蓄積している為に、雷の

          走りながら思想しよう。 グラフェンマンがやってくる。

          春侯爵詩片

          今 日本人すべての ひとりひとりが 小野田少尉や 横井庄一さんと同じ 場にいる のではないか 寄る辺なく 国からも 組織からも 社会からも 家族友人からも 遠く離れ 目の前の ジヤングルのような カオスに 緑色に染まっている のではないか 国が国民を 死地に追いやり 医師が人々に 無神経に 毒を接種し そして 殺されるほうは 悩むことも一切無く 葬祭業と火葬場経営に 嬉々として勤しむさまに 私たちすべては 音もなく 意識することもなく 絶望している 絶望している

          春侯爵詩片

          春侯爵詩片

          雨の中に立つ ある時唐突に 母が語った 母の口から 途方もない 我が家の宿業が 現れた 祖母が母を生む前に 別の祖母がこの家にいて 女の子を産み育てていた しかし曾祖母と折り合いが悪く 女性は家を飛び出し 残された幼女は 庭の井戸に落ちて 溺死した 女性は鬼と化して 我が家を呪い続け そして何度か 怨霊となり 時を越えて 私のもとにも 現れた おそらく半世紀を超えて 朝方の夢に 人殺し人殺しと 何度も何度も 叫び続ける声を聞いた 門口から一直線ににらみあげる 恐ろしい形相

          春侯爵詩片

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む 1.

          『第一章 ユダヤ禍と竹内文献 四王天延孝…しおうてん のぶたか ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を説きつづけた陸軍中将 日本で突如として湧き起こった「ユダヤ禍」「ユダヤ陰謀論」 ユダヤ排撃の歴史は長い。古代・中世はいうに及ばず、近代に至っても、差別と隔離を軸としたアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)が欧州やロシアなどから消えることはなかった。欧州諸国があいついでユダヤ人に公民としての法的権利を認め、市民として「解放」するようになった十九世紀以降、反ユダヤ主義はかえって流行性の熱

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む 1.

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む。 序2.

          『〜〜現人神天皇というイデオロギーを“国策”として創作した明治国家 第二章「古神道系団体の周辺」では、儒教や仏教が日本に入る以前からこの神国に存在していたと主張された「古神道」という名の新神道と、神憑り軍人との密接不離の関係に焦点をあてている。現人神天皇・神国日本信仰は、言説としては古代から存在していた。けれどもそれは、国ぐるみで衆庶に強制されたものではなかったし、現人神天皇や神国日本説を相対化してあまりある仏教という巨大な権威が並存していた。その中では、日本の神祇信仰はあく

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む。 序2.

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む。序

          『〜〜〜明治維新という一大社会変革は、欧米列強の外圧によって爆発的な推進力を得たが、敗戦後の日本も、アメリカを中核とするGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)という巨大な外圧が、古い価値観を破壊して新たな価値観を植えつける巨大なエンジンとなった。それはまさしく“アメリカ製の維新”にほかならなかった。 このとき天皇や軍人を含む輔弼の臣下たちが示した動きは、徳川崩壊時と酷似している。天皇の権威と国体を戦後も保持すべく、戦前におこなわれていた皇国史観神話の再講釈・再構築を必死に模索し

          『戦争とオカルティズム〜現人神天皇と神憑り軍人〜』 藤巻一保著を読む。序

          春侯爵詩片

          無我夢中で 根を張り出し 芽を吹き出して 硬い葉を広げて 夏を吸収し 幹は太くなり そして一気に花ふかし 果実の秋をぶら下げる そのような時があった 今は 根は石にさえぎられ 芽はほころばず 葉は枯れ 幹は空洞となり そして一気に 風に種をのせる そのような時となった できるだけ 跡形もなく 身の回りのものを お帰しして ホタルのように かそけく 出発したい 肉体とエネルギーからなる この神殿を 地上にお返しして また無辺の素粒子旅に 半霊半物質の探求へ ひっそりと

          春侯爵詩片

          春侯爵詩片

          果たして今 この現在の日本に 杉原千畝は いるのか 民族虐殺に抗して ただ一人 6000人に及ぶ命を 救った男 そして今 得体のしれない 似非日本人の 暗黒の命令に抗して 毒薬を食塩水にすり替えた 無言の勇気持つ者たちは いたのか いたと思いたい そしてこれから 私たちは 80年前に アジアを解放した者たちの 子孫たりえるのか 香港の雨傘 南京の白紙は この国の 私たちにとって 何なんだろうか ■画像はヤフー、杉原千畝画像より。杉原千畝「愛の日記」長男の成長を妻とつ

          春侯爵詩片

          春侯爵詩片

          今なんとなく 時代霊という言葉に 惹かれています シュタイナーという 神憑りの人が もたらしてくれた言葉 ナチスとWWⅡの時代に 今まさに思います 民族魂という言葉に 何かをしなければならない 自分達が帰ってゆく場所を 忘れてはならないと ヒトラーに何度も 暗殺されかかった シュタイナーという 神霊の人が 教えてくれた言葉 アウシュビッツと原爆の時代に そして今 私たちは 時代魂 私たちは 民族霊 私たちは 大天使を宿す みじめで かいのない この身体の中にこそ

          春侯爵詩片