見出し画像

ゲリラ詩

五十半ばで支流の葦の原に分け入り
小さな穏やかな桃源を探す


それまではいっちょ前に様々な開発営業をやっていたが95年の2つの災禍以降、脱東京がこれからの潮流と思い農業分野の最先端企業とそのユーザー生産者達をチーム化して省庁内勉強会を始めた。当時の農水省はまだ化学肥料と農薬の世界で、勉強会アプローチはことごとく却下されたが、法務省矯正局(刑務所部門)の補佐官達は、刑務所内農業訓練で、最先端のオーガニック農業を座学・実習させられることに多大な可能性を見いだされ、数年間にわたり計7回もの勉強会を開かせてくれた。実際の刑務所や大規模社会復帰センターでの実地検討もあり、刑務所農業をコアとする地域循環農業エンジンが実現しかけたが、天運に恵まれなかった。地の利、人の和だけでは革新的なことは成らないという実体験だった。しかし、桃源郷とは実は土地だけでは成らず、利益追求を少し離れて人間の生き方を明るくする仕組みを求める人間達そのものにほかならないとしみじみする日々だ。




ゲリラ的人生

■画像はヤフー放浪画像、桃源郷画像より。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?