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【感想】NHK 歴史探偵「ハワイ 神々と暮らす島」を視聴しました

2024年1月24日(水)22:00~22:45 歴史探偵「ハワイ 神々と暮らす島」を視聴しました。

<始まる前に>
ハワイはオワフ島にしか行ったことないけど、好きな国ですね。
どんな歴史があったのか、楽しみです。

<NHKのあらすじ>
昨年、大規模な山火事に襲われたマウイ島。
かつてハワイ王国の都がおかれたこの地で、今も人々に受け継がれる伝統と信仰の世界に迫る。
神聖な踊りフラの第一人者も登場!


■ハワイ 神々と暮らす島プロローグ

神宮寺愛さんがハワイを紹介します。
ハワイ島についで二番目に大きな島マウイ島。
古都ラハイナ、昨年山火事が発生、死者100人を超えました。
古代から伝わる神聖な儀式、伝統と信仰の世界とは。
フラには秘められた重要なメッセージが。

■ハワイ マウイ島古都ラハイナへ

十字架が立ち並んでいます。
100人が火災で命を落としました。
3か月経っても復興が進んでいません。
生活物資の支援が続けられています。
・ケエアワモク・カプさん

●被害が大きかったフロントストリートという町の中心部へ
「19世紀に描かれたラハイナ」
カメハメハ1世(大王)がハワイを統一するとここに首都が置かれました。
マウイ島最古の教会・ワイオラ教会の屋根も完全に焼け落ちていました。
150年まえに渡ってきた宣教師の住宅・ボードトウェイン・ホームも焼け落ちていました。
先住ハワイアンが使ったコイ(石斧)も焼けていました。
2023年11月特別な儀式が行われようとしていました。
マカヒキの儀式
平和の神・ロノにささげものをして土地の豊穣と繁栄を祈ります。
2歳から18歳の子どもたちが集い、参加する人の思いも特別です。
神へのささげ物を持って参加します。
ウルの実がなる木で、儀式が始まります。
・クパア・ルイス=マトスくん(16)
ウルの実はパンの実とされ古くから収穫されてきました。

●平和の神ロノへの祈り
ココナツは神の化身といわれる神聖な植物です。
ククイは実から取れる油が光や知恵を授ける植物とされています。
これを利用したのがレイです。
草花を編んで作るレイには邪気を祓い、場を清める力があるとされています。
マカヒキの儀式が始まります。
クパアくん達がほら貝を持って前に進み出ます。
ほら貝が鳴ると神聖な儀式の始まりです。
果物を置き豊穣な神・ロノへ祈りを捧げます。
子どもたちが楽器を取り出しました。
600人全員によるラハイナを称える歌を歌います。
クパアくん「ラハイナの仲間たちを歌で励ましてあげることができました」
・サミュエル・カレイコア・カエオさん(ハワイ大学)
「ハワイには『アロハ・アイナ』という言葉があります。『土地への愛』という意味です」

●モクウラ
・カプさん
モクウラと呼ばれる場所は、古代からの聖地で王族たちが居を構えました。
レイを供えるなど、復興の祈りを捧げる場所になりました。
「これは神が与えてくださった機会だと思います。いまここは何もない状態です。今こそラハイナがハワイ王国の首都だったことを思い出すべき時です」

●スタジオで
佐藤所長「神様への祈りがハワイを支えている、互いに支えているのが印象的でした」
神宮寺愛さん
クパアくんと祖母・カオプウロケアさん
ウルの実を焼いたものを切ってみると。
「ウルは主食にもなり、蒸して食べたり、いろいろな食べ方をします」
佐藤所長「祈りの言葉は幼い頃から教えられるのですか?」
クパアくん「小さいころから教わってきた習慣です」

■ハワイの伝統フラ 激動の歴史

●フラの由来
驚きの絶景が溢れています。
ハレアカラ標高3055m、度重なる噴火がもたらしたクレーターは別世界の光景です。
イアオ渓谷は神が姿を変えた形と言われてきました。
豊かな自然に神を見出し篤く信仰してきました。
・カポノアイ・モリタウさん(クムフラ)
「神(アクア)がいつもすぐ身の回りにいると考えてきました。その祈りがフラの動きやチャントと呼ばれる祈りの言葉に発展したのです」
文字を持たなかったハワイの人にとって、祈りを子孫に伝承シていく重要な手段だったのです。

●イギリス人・クックが上陸
1778年ジェームス・クックがハワイに上陸、キリスト教宣教師が上陸、祈りのフラを異端とみなします。
肌の露出が大きいことを重視し、禁止にしたのです。
・モリタウさん
「人目に付かないところで踊らなければなりませんでした」
「神殿を破壊する様子を描いた19世紀の絵画」
古来の神々への信仰は姿を消し、神殿は破壊されていきました。
さらに、西洋の資本家たちが進出、サトウキビ農場で搾取されていきます。
一人の王様が立ち上がりました。
第7代国王、カラカウアです。

●デイヴィッド・カラカウア(1836-1891)
在任中、9か月におよぶ世界周遊でアジアやヨーロッパなどの各国を訪ね歩きました。
西洋諸国に対抗するための近代化に着手します。
ホノルルに建設したのがイオラニ宮殿です。
・ジータ・カップ・チョイさん(イオラニ宮殿歴史家)
「カラカウア王の時代に作られた電気のシャンデリアがあります」
電灯、電話、シャワー、水洗トイレなど最新の設備が設置されました。
「ハワイ王国が西欧列強と肩を並べる国であると世界に示したかったのです」
伝統文化の保護も進めました。

■フラ復活の物語

「彼等の素朴な歌声はますます小さくなりついには永遠に聞こえなくなってしまうだろう」
カラカウアは文字を持たず、口承で伝わってきた神話や伝説を英語で記録、失われつつある文化を後世に残そうとします。
ついにフラの復活に乗り出します。
様々な式典でフラをお披露目します。
ハワイ・ホノルル
そこには新しいフラがあったといいます。
・ロパカ・イガルタディヴェラさんとサニー・チングさん(クムフラ)
カラカウアの時代に作られたフラを見せてもらいます。
衣装は刷新されました、シャツを取り入れるなど西洋人にも受け入れられるようになりました。
さらにウクレレなど西洋音楽を導入します。
アウアナと呼ばれるスタイルが生まれてきました。
「カラカウア王のおかげで私たちハワイアンは自分たちの文化に誇りを持てるようになりました」
カラカウア王の言葉
「フラはハワイアンの心の声であり生命の鼓動そのものである」

●スタジオで
佐藤所長「陽気で明るいイメージがあったけど、その裏に辛酸をなめたことがあったとは」
しかし、カラカウア王はハワイ王国の独立を保てなくなり、1898年にアメリカ合衆国によりハワイが併合されます。
フラ自体は今でも踊り継がれています。

■ハワイ伝統の古典フラ ノーカットで披露!

踊り:サニー・チングさん
演奏:ロパカ・イガルタディヴェラさん
「アウアイア」は古典フラのひとつ、ハワイ語のメレ(詩)と打楽器にあわせて踊ります。
「パフ」と呼ばれる太鼓は神聖な踊りに使われます。

●スタジオで
佐藤所長「女性のフラとは違い力強い。お顔が神々しくていい顔です」
・四條真也さん(関東学院大学・通訳)
・サニーさん「円を描くような動きは、大地を耕し生命力を育むことを意味しています」
「この動きは『自分の信念や文化をしっかり持ちなさい』と表現しています」
佐藤所長「ハワイの人にとってフラはどんな存在なんでしょうか」
・ロパカさん「ハワイアンにとってフラはライフスタイルです。生き方であり、考え方であり、呼吸のようなものです」
・サニーさん「本当に大事なのは踊りに伴う『言葉』なのです」

■ハワイの人々が守り抜いてきた歌

「ハワイの真なる子孫たちよ 王をあがめたたえよ 偉大な王 王の中の王 花ひらく子どもたちよ 若き子孫よ」
父なるカメハメハ大王は 槍を手に国を守った
カラカウア王が作詞したハワイ王国の国歌「ハワイ ポノイ」
王国が失われて120年、現在はハワイの州歌として歌い継がれています。

ーーーおわりーーー

次回は「陰陽師 平安京の闇を払え」1月31日(水)22時放送です。

■感想

古典フラは何度も映像で見たことがありますけど、その裏には悲惨な歴史があったとは、悲しいですね。
というか、どの島国も原住民が侵略にあい、文化が破壊されてきた歴史が見て取れます。
それだけに、オアフ島の人びとが守ってきた文化は、歴史的教訓が生み出したものだったということです。
ハワイの人が言っていた言葉「自分の信念や文化をしっかり持ちなさい」というのは、日本人への訴えかけのような気がします。
今は、サイレントインベージョンの時代ですから、巧妙に歴史を消し、文化を破壊してくる連中がいることは、はっきりと目に見えないことがあります。
そして、日本人の心と誇りと文化を守るのは大人の義務でしょう。

https://www.nukumori1.com/societas_iesu_daimyo/


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