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【感想】NHK 歴史探偵「VR関ヶ原 西軍・幻の大作戦」を視聴しました

2023年11月15日(水)22:00~22:45、歴史探偵「VR関ヶ原 西軍・幻の大作戦」を視聴しました。

<始まる前に>
まだまだ番宣が続きます。
今回は関ヶ原の戦いのVRだとか。
VRは文章での表現難しい。。。

<NHKのあらすじ>
天下分け目の決戦・関ケ原。
幻の戦場をバーチャル空間に再現。
徳川家康と石田三成がぶつかった幻の合戦がVRでよみがえる。
どうする家康で登場する西軍大谷吉継の戦いも!


■VR関ヶ原 西軍・幻の大作戦

●スタジオで
関ヶ原の戦いのおさらいです。
徳川家康の東軍と石田三成の西軍が激突した戦国最大規模の合戦でした。
再現プロジェクトの現地調査に行ってきました。

■VRでよみがえる!関ヶ原の戦い

●関ケ原・徳川家康最初陣跡
・川島行彦さん(学芸員)
クリアできない課題、関ケ原が400年前と変わってしまっていることです。
現地調査だけでは正確なデータが取れず、空から調査です。
航空レーザー測量で地表の凹凸を測定します。
赤色立体地図が手に入りました。
武将たちがいた場所に取り掛かります。
武将の陣を配置していきます。
・千田嘉博さん
削られた山の斜面に西軍の陣地が見つかり、柵や砦などを配置していきます。

●関ケ原古戦場記念館
槍のレプリカ、3m~5mあります。
「関ヶ原合戦図屏風」
鉄砲隊→槍隊→騎馬隊が流れ込み、敵を一気に蹴散らします。
兵をモーションキャプチャで動かしていきます。

■VR関ケ原の世界へ

(VRゴーグル)
●慶長5年(1600年)9月15日
戦いが始まる前の関ケ原、西軍・大谷吉継の陣に兵1500、東軍・藤堂高虎隊2400が対峙します。
槍隊が動きます、ついに接近戦へ、そこに騎馬隊が突撃、VRではそのスピードとパワーを感じることができます。

●スタジオで
佐藤所長「これは臨場感があるな」
千田嘉博さん「体感として理解することができました。研究が変わるのではないかと思いました」

●VRをスタジオで体感
佐藤所長「馬の高さが怖いね」
このあと、乱戦になります。
佐藤所長「俺なら逃げ出しますよ」
VRを使って関ケ原に築かれたあるお城を調査しました。玉城です。
千田さん「新しい手がかりの鍵を握っている城ではないでしょうか」

■玉城 ある武将の壮大な戦略

「関ヶ原合戦図屏風」に玉城らしき城がありました。
謎の陣が小高い山の上に描かれています。
屏風の山は玉城と考えれるのです。
玉城を守った武将の謎に迫るヒントは、旗です。
西軍の名将・大谷吉継です。
関ケ原で果たした役割はよくわかっていませんでした。

●VRで吉継の戦略を蘇らす
赤色立体地図で再現します。
玉城の姿をVRで再現していきます。
(VRゴーグル)
本丸への侵入経路を塞ぐ役目の巨大な櫓門があります。
さらに、進んでも銃弾が降り注ぎ、逃げられません、難攻不落の城塞だったことがわかります。
本丸には足軽がたくさんいて、陣小屋が隙間なく建てられています。
吉継が迎え入れようとしていた人物は、豊臣秀頼です。
秀頼率いる軍勢は数万、もし玉城に入るなら、巨大な本丸が必要でした。
櫓に登ると、関ケ原盆地が見渡せ、全軍がどう動くかを指揮監督できます。
3km先には西軍の松尾山城も見えます。
菩提山城、松尾山城、玉城で関ヶ原を取り囲み、東軍の動きを封じることが出来ます。
もし秀頼が入ってくれば、西軍が勝っていたと思います。

●スタジオで
佐藤所長「以前調査した玉城も違って見えます」
外岡慎一郎さん「吉継は小さい頃から秀吉に英才教育を受けていた」
「裏方で兵糧の準備をしたり、武力だけでは合戦に勝てないということを秀吉の元で学んだ」
佐藤所長「知略を巡らせていた」
千田さん「玉城は西軍が秀頼を擁していたというには正義を示すには抜群の場所でした」

■大谷吉継最後の駆け引き

●大谷吉継の陣跡
玉城はもぬけの殻、大谷吉継は手前の山中陣地にいます。
なぜ山中陣地にいたのかを調べます。
赤色立体地図では、東西300mの細長い不思議な形です。
南側から敵が来ると想定していたことがわかります。
吉継はなぜ南を意識した布陣をしていたのか。
松尾山城にその理由がありました。
ここに陣取った武将こそ小早川秀秋でした。
通説では戦いの土壇場で寝返ったとされています。
ところがVRで松尾山城で体感するとその意図がわかりました。
山頂に本丸が築かれていました。
人工の絶壁である切岸など鉄壁の防御施設がありました。
ところが、その外側に陣跡が見つかりました。
なぜ関ケ原に攻め込むような陣を築いたのか。
小早川秀秋は戦争がうまいから裏切る決意の陣取りでした。
吉継が玉城を降りた理由は、小早川秀秋の裏切りに備えるためだったのです。

●小早川陣地
(VRゴーグル)
西軍の武将・脇坂安治の陣地です。
小早川対策の痕跡、くぼんだ地形があります。
VRで見ると、地面がえぐれていてほとんど直角、巨大な堀でした。
裏切るぞということで、小早川が尾根筋を降りてきても、食い止めることができます。

●小早川秀秋封じ込め作戦の全容
西側に大谷隊、東側に脇坂隊、守りを固めます。
松尾山の麓に小早川ロックが完成しました。

■慶長5年(1600年)9月15日午前8時関ケ原開戦

序盤小早川を抑え込み西軍有利に進みます。
しかし、松尾山に異変が起こります。
突如、小早川が攻め寄せたのです。
『松平家乗宛彦坂元正・石川康通連署状』に「脇坂が裏切った」と記されています。
脇坂も又、東軍の寝返り工作に応じていました。
脇坂の裏切りで崩壊した小早川ロックで西軍勝利の望みが断ち切られました。
最後の戦い、東軍を震え上がらせました
そして、大谷吉継は最後まで戦い戦場で果てます。

●スタジオで
佐藤所長「なぜ脇阪は寝返ったの?」
千田さん「尾根の先端にあるのが脇坂約1000名で小早川1万、勝ち目がないと思ってもおかしくないです」
外岡さん「吉継は秀吉に持ち上げてもらった恩義を秀頼に返したい。武家としてどういう最期を遂げるか、考えたのでは」

12月6日VR大坂の陣が放送されます。

ーーーおわりーーー

次回は「天下の名香 蘭奢待(らんじゃたい)」11月22日(水)放送です。

■感想

秀頼が関ヶ原に登場すると、西軍が勝っていたかも、という仮説はどうなんでしょうか。
秀吉には恩があるけど、秀頼や淀君に対しては恩どころか嫌っていた武将も多かったんではないかと。
本当に秀吉の子供かよ??ということで。
なので、秀頼が関ヶ原に登場しても、どうせ戦わないのだろうという厭戦気分になっていたと考えるのは不自然かな。
淀君と対立する北政所がそれをさせなかったというのもありますよね。
秀頼の奥さんは千姫ですから、家康に正面から対抗できないですし。
徳川政権の側から作られる歴史という意味では、西軍側の目線で描かれるのは重要ですが、なんとなく今回のは説得力が乏しかったように感じました。
VRがメインだから私の理解が足りなかったかもね。


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