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搾乳は、牛との呼吸合わせというけれど・・・

最近の牧場での多くの搾乳機器は自動離脱装置がついているので、ほぼ搾り終わった時点で自動的に牛からミルカーが外れる。そのため、安心して次の搾乳準備にかかれるのだけど、僕たちの牧場では自動着脱が着いていないので、搾り手が1頭ずつの様子を常にチェックしつつ、次の牛で搾乳準備を進めていく。

忙しい=乳量が少ない

1頭にミルカーをかけている時間が長いと準備に余裕ができるし、過搾乳(=もう乳が出ないのに、かかっている状態)を防ぐこともできる。
が、ここ最近は、早めに乾乳にしたり、分娩が近い牛が多いこともあって、全体的に乳量が下がり気味。こうなると、搾乳作業は大忙し。なんとか過搾乳を防ぎながらスムーズに搾りたいので、必然的に短い準備時間でスムーズに動く必要がある。頭と体がフル回転する搾乳です。

どんなに忙しくても、絶対に”確認”は怠らない

搾っちゃダメな牛の足に巻いてある赤いバンド

薬使ってたり、分娩直後の牛は出荷しません

4本ではなく3本の乳で搾る牛
しっぽで必ずぶん殴ってくるので、作業時には要注意すべき牛 等々。

どんなに忙しくても、間違って搾ったら牧場の信用問題に関わるような大きな事故につながってしまうので、どんなに忙しくても、搾乳可否や、出荷できる乳の確認は徹底的に行ってます。

おとなしく搾られるのを待ってくれてる牛に感謝しつつ、慌ただしくも1つ1つの仕事を確実にこなしていくのが搾乳作業。

大変だけど、この仕事があるから酪農に関わっている価値があと思えるぐらい達成感のある仕事です。

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