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直感的に”楽しい”と思えるITか?

タイトルの写真は八幡市にある飛行神社らしい(意外にも行ったことない・・・)。
飛行機好きとしては一度は行きたいと思ってる場所です。

巷のDX議論が好かない理由

どんな業界でも今はIT技術をフルに活かして提供する価値を高めようっていうDXが花盛りですが、こうした議論、僕は苦手なんです。 技術先行型の話が多くて、その後ろで動くスタッフやお客さん目線が技術の後ろ側に置かれている感じが否めないのが何となく心地よくない。

じゃあ、どうすればいいかって? 僕の大好きな航空業界がどんなふうに取り組んできたかを少し見てみます。

旅客機は徹底的に”安全性”と”パイロット目線”を貫いている

ジャンボジェット(B747-100や300ぐらいまで)の時代のコクピットはこんな感じ。ほぼすべてアナログ計器。それに、エンジン計器等を監視する航空機関士(=FE)がパイロットと共に乗務していた時代。

その一方、最新型のA350-900になると、、、

今はディスプレイモニタだらけです。ほぼすべての情報を2人のパイロットが手元のモニタで瞬時に入手できるように設計されてます。手が離せない離着陸時には目の前にあるHUD(=ヘッドアップディスプレイ)で必要な情報が目に入るようになっています。

こうした航空機のコックピットの発展はいわゆるDXってやつと同じですが、ボーイングやエアバスが”DX”なんて言った事は一度もない。すべては”パイロットと安全な運航の為に必要なこと”として発展させてきたその結果として様々な技術の進化と共にDXが生まれたと言っていいと思います。

”自分達やお客さんが楽しいかどうか”の結果としてのDX

テレビCMを見ていると、社長さんが「我が社にもDX!」って意気込んでたりしますが、あれ、一番やっちゃダメなDXへの取り組みです(笑)。

DXはあくまで手段というかプロセスの1つでしかないので、自分達のビジネスにおいてITツールをいかに活かすか。それによって自分達がどれだけ楽しく仕事をできるか。どれだけお客さんに喜んでもらえるか。
そのあたりを最初にイメージしながら、IT技術の活用方法を各種ベンダーさんと一緒に考えるとうまく行くと思います。

バズワード(=流行り言葉)に乗せられちゃダメですよ。

直感的に”楽しい”って感じられるか?

実際にやってみた時に、直感的に”楽しい”って感じられるかどうかがDX成功への道の第一歩だと僕は思いたい。 全く楽しさを感じられないときは何かがズレているので見直しを考えてみたほうがいい。 

今はどんな小さなビジネスでも自分達の提供している価値が何なのか?を正面から問われることが少なくない。 だからこそ、自分達の価値観を大切にする。その結果、あとから振り返ると「あれがDXだったんだな〜」って言える時が来ると思います。


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