バター100gに生乳は何g必要?
こういうもちふわパンケーキ、美味しいですよねー。
バターたっぷりがたまんない。
バターは牛乳から作られる
ご存知かと思いますが、バターの原料は生乳です。
低温殺菌(パスチャライズ)で殺菌し、かつ脂肪球の均質化(ホモジナイズ)をしていない生乳だけがバターの原料となります。
作り方を簡単にまとめてみると、
Step1 生乳から生クリームを作る
生乳を遠心分離させて生クリームをまず作ります。この時点で脂肪分40%ぐらい。バターは脂肪分100%なのでここからもう一息です。
Step2 生クリームをチャーニング(撹拌)
少し休ませた生クリームをバターチャーンと言われる機械で撹拌し、脂肪球の固まりをつくります。
これがバターの元になっていくのでこれを集めて固めてバターにします。 無塩はそのままで。加塩バターは塩を途中で加えます。
(参考)ざっくりした説明はこちら
こうしてバターは出来あがります。
生乳の乳脂肪分は4%ほど
だいたい、普段皆さんが飲んでいる牛乳も乳脂肪分が3.6%とか、3.8%といった表示だと思います。 この乳脂肪分がそのままバターになります。
つまり、前述の150gのバターを作るために必要な生乳の量は乳脂肪分4%として
150g÷4×100=3,750g
牛乳パック3.75本分の牛乳が必要です。
バターを作った残りはどこに行く?
バターを作ったあとには、無脂乳固形分と言われる、ミネラル・タンパク質と、水分が残ります。
ここから水分を飛ばしたものが”脱脂粉乳”です。スキムミルクなんて名前でお店ではならんでいますし、この脱脂粉乳は保存が効くので様々な用途に用いられています。
工場では、バターを作るとともに脱脂粉乳も沢山できあがってきます。
カルピスバターは、副産物から生まれた
カルピスバターは高級バターとして有名ですね。
じつはこのバターは、カルピスを作る際の副産物。
カルピスは、”脱脂乳”といって、脂肪分を抜いた生乳を使って
作られます。
こうして、牛達から集めた生乳は、できる限り無駄にすることなく、捨てることなく様々な用途に用いられています。
最近は、バターの品不足も落ち着いてきた感がありますね。
美味しいバターを始めとする乳製品、沢山取ってください(笑)
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