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自動運転が普及したら住む場所は変わるのか?


こんにちは、ハヤカワ五味です。

今回は自動運転と、住む場所についての考察をしていきたいと思います。
というのも、住む場所が変わっていくとしたら、必然的に購買体験も変わっていく必要があるので早めに検討しておきたいからです。

・どうやって住む場所は決まる?

まず、住む場所は今どのように決められているか考えてみると、基本的には仕事や学校の場所に合わせて選んでいる人が多いかなと思います。単身赴任というように、勤務地が変われば勤務者はそれに合わせて住む場所も変えるといった感じです。ただ、新幹線で通学する人がたまにいるように、交通手段が発展すれば個々人の許容できる時間と金額相当の移動は可能ということがわかります。なので、現状だと例えば通勤通学に2時間までなら許容できるという人であれば「(2時間×移動時速)km」までは住む場所として検討できることになります。

では、自動車による自動運転が一般的になった場合を考えてみると、「(X時間×移動時速)km」の移動速度自体は新幹線に比べたら劣りますが、時間の部分がかなり広く取れると思います。具体的には、自動車が寝台列車のようなベッドになっていったとしたら、睡眠時間の7時間分であれば容易に通勤時間として使うことができるのです。とはいえ帰り道も同じだけの時間がかかるので許容できたとしても2-3時間な気はしますが、今までより遠方からの通勤通学が可能であると考えられます。

・自動運転はどこまで実現しているのか

こんな話、夢物語のように聞こえてしまうかもしれません。そこで実際のところ、自動運転はどのレベルまで実装されているのか見てみましょう。

まず自動運転にはレベル1-5までの5段階があり、現在レベル2-3とされています。レベル1-5まででどのような違いがあるかと言うと、レベル2まではあくまで運転手の運転支援なので事故責任は運転手に、レベル3からは運転手が運転をする必要がない自動運転のため自己責任は車(システム)にあると考えられているようです。そして、日本政府もオリンピックのある2020年には自動運転の法整備を積極的に行なっていく状態にあります。

官民 ITS 構想・ロードマップ 2019(PDF:2019年6月7日)
引用(具体例):具体的には、2020 年に、①高速道路での自動運転可能な自動車(準自動パイロッ ト・自動パイロット)の市場化、②限定地域(過疎地等 20)での無人自動運転移動サー ビスの提供を実現するとともに、その後、2025 年目途に高速道路での完全自動運転 システムの市場化、物流での自動運転システムの導入普及、限定地域での無人自 動運転移動サービスの全国普及等を目指すこととする。

そうなってくると、実は来年には運転手ではなく車が運転の主導権を握る可能性が現実としてあり、民間に普及するまでには5-10年かかるとしても自動運転の未来自体は間近まで迫ってきているということになります。

・自動運転が普及したら…。

では、自動運転が普及した場合、具体的にはどのような点が変わると考えられるのでしょうか。自動運転のメリット・デメリットはいくつもありますが、その中でも特にその後の生活を変えそうなものをピックアップしてみました。

①行動範囲の拡張
②誰でも乗れる(全盲の人など)
③過疎地での移動手段
④荷物の移動
⑤駐車場が不要になる可能性

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