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さようなら、硝子のようなひと

あなたとわたしは別のもの

そのことに今、ようやく気づいた

あの日
夢で、もう終わっていた

夢の中のわたしはちゃんと選んで
終わらせた
あなたを選ばなかったのは
わたし自身だった

「過去」を諦め
「未来」の手を取った

だっていうのに
現実のわたしは

もうそこにないものを
あると勘違いして
いつまでも執着して

いや、勘違いじゃない
本当はわかってた

握りしめた手のひらの中には
もう何もないんだって

この手を開けばそれを認めるしかない
それが怖かったから
ずっと、手を握りしめていた

まだあなたの手を握ってるつもりでいた
つもりで、いたかった
このか細い繋がりを
信じていたかった

だけど

そろそろ時間切れみたいだ

だって、わたしとあなたは違う
似ていると思っていたけど
根本から違ってた

そのことに、どうしようもなく
気づいてしまったから

だから、わたしはあなたを見送ることにする

さようなら
まるで硝子のように美しいひと

それでも心から、愛している

どうかきみが、幸せでありますように

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